スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
☆ 「スヌーピー」の音楽
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、スヌーピー・スタジオのB.G.M.
本記事は、10月16日「人気記事ジャズ ランキング」で 第1位となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、スヌーピー・スタジオのB.G.M.

実は 8月の夏休み中、家内と大阪へ行ってきたのです。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも 半日ほど立ち寄り、もちろん スヌーピー・スタジオ Snoopy Studios( 日本生命保険相互会社 協賛 )でも遊んできました(暑かった!)。もう2か月前の話題に触れることを どうか ご容赦ください。
ご存知の方も多いでしょうが、スヌーピー・スタジオは、その屋内施設が スヌーピー・サウンド・ステージ・アドヴェンチャー と呼ばれ、屋外施設は スヌーピー・プレイランド と スヌーピー・スタジオ・ストア とに分かれています。
パーク内のスヌーピー・サウンド・ステージは、スヌーピーが映画監督になって ピーナッツの仲間たちと来場者であるゲストとが一緒になって“ひとつの映画を製作しよう”というテーマを基に つくられている 素晴らしい施設でした。
(左 )スヌーピー“監督”の噴水( 意図的に写真を左右反転させてます )
(右 )スヌーピー“監督”(下記 レコード・ジャケットより )
推測ですが、この噴水デザインのオリジナルな着想は これではなかったでしょうか・・・
ピーナッツ第一作の劇場用長編映画だった「スヌーピーとチャーリー A Boy Named Charlie Brown」 公開当時のポスター や サウンドトラックLP のジャケット・デザインに描かれたスヌーピーの姿を 私は 連想するのです。
↑ すでに この画のデザイン上で スヌーピーは ディレクターズ・チェアに座り、映画監督を演じていました。
・・・もとい。シュローダーのコーナー「サウンド・スタジオ」。入口ではシュローダーのパネルがお出迎え。

ここでは ピーナッツのアニメーションに音楽効果音などを合成させるなど いろいろ遊べるんですよ。
あ、上を見あげると、ピアノを弾くシュローダーの 現実の幼児と等身大くらいの人形が飛んでる!
・・・今日は何を弾いているんでしょう? ピアノ・ソナタ第18番 第2楽章スケルツォ?
彼のピアノの上には 尊敬するベートーヴェンの胸像が ちゃんと置かれています。
右の写真は ピーナッツ・スクールの教室でみつけたベートーヴェン像。
基本的には 良い意味で お子さま向けの遊戯施設です。スヌーピー・スタジオ内を駆け回っているローラーコースター「スヌーピーのグレート・レース」、ゴム・ボートに乗って曲がったパイプの中を滑り落ちてゆく ウォーター・スライダー「ペパーミント・パティのスタント・スライド(これはかなり濡れます。要注意!)」以外は、自由に遊べる安全なフリー・スペースで、小さい子を連れた家族などには歓迎されるでしょう。
ストアに並んでいるU.S.J.オリジナル商品は キャラクターの描かれたお菓子や洋服・玩具が中心で、書籍やCD、DVDなどは 一切 置かれていませんでした。管理上 汚損や万引きを警戒してのことでしょうか、期待していた私には 残念でした。
■ スヌーピーまん !
併設された「スヌーピー・バックロットカフェ Snoopy's Backlot Café 」では ファストフード程度ですが 食事も取れます。ここで注目の一品は「スヌーピーまん」! ・・・ 350円なり。

・・・さて、その中身は ?
うーん、なんとも微妙な・・・これを 戴こうとする前、“スケルツォ倶楽部”発起人の妻は 自身の好みから「中身は きっと あんまん に違いない。」などと 勝手に予想していました。
いや、私は スヌーピーがビーグル犬だから これにちなみ、「意表をついて ホット・ドッグではないか 」と、ケチャップをとじこめたウィンナーソーセージ入り説を、大胆に予想。

・・・ 考え過ぎ、見事 外(はず)しました。
ほらほら、中身は カスタードクリームでしたね。
− って言うか、買う時に訊かなかったのかー?
妻 「えーー、かわいそうで 食べられなーい」だと? ・・・全部 食べてましたよ。
■ その日、スヌーピー・スタジオで鳴っていた音楽
真夏のユニバーサル・スタジオ・ジャパン、映画「ジョーズ JAWS」の舞台となった架空の島 アミティ・アイランドの海岸通りを模した街並み、巨大なサメのオブジェの前で記念撮影する家族連れの脇を早足で駆け抜けながら、スヌーピー・スタジオは間違いなく近所にあるのでしょう、遠くからヴィンス・ガラルディの名曲「ライナス & ルーシー」を大音量で演奏するジャズ・バンドのリズムが聴こえてきた途端 これを一瞬で了解、思わず夫婦で顔を見合わせ 殆んど同時に叫んでいました、「ウィントン・マルサリスだ!」。
日頃から聴き慣れ親しんでいるCDの音楽が、広い屋外で 思いきり 大音響で鳴り響くのを聴いたことがありますか。この感動は、筆舌に尽くし難いものがありました。
日頃、通勤の車内では貧弱なカー・ステレオ、自宅でも近所に気兼ねして 決して望みどおりの音量では再生することが許されない環境にいる私です。青空へ突き刺さるような ウィントンの 鋭いトランペットの音に 私は 汗の流れる背筋が寒くなるほどの感銘を受けていました。
あの幸福な瞬間は 決して忘れないと思います。
ウィントン・マルサリス Wynton Marsalis / エリス・マルサリス Ellis Marsalis
「 ジョー・クールズ・ブルース Joe Cool's Blues 」(1995年)
海外盤COLUMBIA CK-66880

● ウィントン・マルサリス七重奏団 Wynton Marsalis Septet
ウィントン・マルサリス (トランペット) Wynton Marsalis
エリック・リード (ピアノ) Eric Reed
ベンジャミン・ウォルフェ(アップライト・ベース) Benjamin Wolfe
ウェッセル・アンダーソン(アルト & ソプラノ・サックス)Wessell Anderson
ヴィクター・ゴーインズ(テナー・サックス & クラリネット)Victor Goines
ウィクリフ・ゴードン(トロンボーン)Wycliffe Gordon
ハーリン・ライリー(ドラムス)Herlin Riley
録音:1994年6月14日、ニューオーリンズ
同8月25日、ブルックリン
ウィントン・セプテットの演奏曲目:
1. ライナス・アンド・ルーシー Linus & Lucy (04:39) by V.Guaraldi
2. バギー・ライド Buggy Ride (04:35) by W.Marsalis
4. オン・ピーナッツ・プレイグラウンド On Peanuts Playground (04:51) by W.Marsalis
6. ライト・ブラザーズ・ラグ Wright Brothers Rag (04:43) by W.Marsalis
8. 小さな赤毛の女の子 Little Red-Haired Girl (04:44) by W.Marsalis
10. スヌーピーとウッドストック Snoopy & Woodstock (06:34) by W.Marsalis
12. ホワイ、チャーリー・ブラウン Why, Charlie Brown (04:06) by W.Marsalis
13. ジョー・クール’ズ・ブルース Joe Cool's Blues (Snoopy's Return) (09:29) by W.Marsalis
● エリス・マルサリス・トリオ Ellis Marsalis Trio
エリス・マルサリス(ピアノ)Ellis Marsalis
レジナルド・ヴィール(ベース)Reginald Veal
マーティン・バトラー(ドラムス)Martin Butler
録音:1994年4月12日、ニューオーリンズ
エリス・トリオの曲目:
3. ペパーミント・パティ Peppermint Patty (03:17) by V.Guaraldi
5. オー、グッド・グリーフ ! Oh, Good Grief ! (04:58) by V.Guaraldi
7. チャーリー・ブラウン Charlie Brown (04:24) by V.Guaraldi
9. ペブル・ビーチ Pebble Beach (04:37) by V.Guaraldi
※ 11. リトル・バーディ Little Birdie (04:22) by V.Guaraldi
※ 11. リトル・バーディ のみ、以下のミュージシャンが トリオに加わります。
ジャーメイン・バズル(ヴォーカル)Germaine Bazzle
ブランフォード・マルサリス(テナーサックス)Branford Marsalis
デルフィーヨ・マルサリス(トロンボーン)Delfeayo Marsalis
チャック・フィンドレイ(トランペット)Chuck Findley
トム・ピーターソン(バリトン・サックス)Tom Peterson
ヴィクター・レッド・アトキンス(ホーン・アンサンブル編曲)
このパーソネルを見れば、ふたつのグループによる演奏で アルバムが構成されていることが判ります。
そのひとつは、名手ウィントン・マルサリスのセプテットによるもの。「ライナス&ルーシー」以外、彼らが録音した7曲「バギー・ライド」、「オン・ピーナッツ・プレイグラウンド」、「ライト・ブラザーズ・ラグ」、「小さな赤毛の女の子」、「スヌーピーとウッドストック」、「ホワイ、チャーリー・ブラウン」、「ジョー・クール’ズ・ブルース」は、すべて才人ウィントン・マルサリスによって作曲されたオリジナル楽曲になります(アルバム・タイトル曲「ジョー・クール’ズ・ブルース」も ガラルディ作曲の「ジョー・クール」ではなく、“スヌーピーの逆襲 Snoopy's Return”という副題が付された ウィントンのオリジナル曲です)。
そして 今ひとつは、ウィントンの父 エリス・マルサリスのピアノ・トリオによるもので、こちらは5曲すべてが ピーナッツ最初のTVアニメ・シリーズで主題曲を提供したヴィンス・ガラルディの 一般にはよく知られた作品を素材に演奏されたものです。そしてウッドストックを歌った「リトル・バーディ」だけは、ニューオーリンズのジャーメイン・バズルによるヴォーカルと、名手ブランフォード & デルフィーヨというエリス・マルサリス一家の息子たちが加わった ファンキーなホーンセクションも参加しての好演です。
このアルバムはジャケットを見ると「ウィントン親子の共演!」と早合点してしまいそうですが、中身を聴けばウィントンと父エリス・マルサリスは 実際には「共演」していないことが判ります。 ・・・尤も、親子それぞれのグループの演奏の素晴らしさの前には、そんなこと どうでもよい情報かもしれませんが。
やはりウィントン・マルサリスのセプテットによる「ライナス&ルーシー」が突出して優れた名演です。ヴィンス・ガラルディのピアノによるオリジナル演奏が いわば日常生活を描写する音であったとすれば、ウィントンのグループの 熱気が膨れ上がって破裂しまくる凄奏は、まさしく晴れの日、非日常的な“お祭り” − ニューオーリンズの熱狂( それこそ まさしくジャズの本質 )さえも 再現していると思います。一度ぜひ 大音量で お聴きになってみてください(・・・それが可能な、恵まれた方限定)。
ウィントン・マルサリス、ヴィンス・ガラルディ、そして 映画「スヌーピーとチャーリー A Boy Named Charlie Brown」の音楽については、また いずれ別の機会に 思い切り 語りたい と思ってます。必ず!
■ 以下、余計な 雑感なれど。
・・・さすが大阪(コレ、お菓子のパッケージのふたです)

スヌーピー、徹底的にコキ使われてます。言い方を変えれば「大活躍」ですか?
まあ「売れてる」っていうことなんだろうなー
確かに おもしろいんだけど・・・
でも ここまでやらんでも エエんやないの、スヌーピー?
スヌーピーの音楽 次回 ベートーヴェンの誕生日を祝うシュローダー に続く・・・
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