スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
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シュローダー、
「花のワルツ(チャイコフスキー ) 」を ピアノで弾く

(1)その曲、なんていうの シュローダー?(2)これは「花のワルツ」だよ、ルーシー(3)「くるみ割り人形」組曲(スイート)に入ってるんだよ(4)彼、わたしのこと「スイート」ですって。こんなに幸せな気持ち 初めて! ( 1953年1月27日 )

 今回は 1950年代 かなり初期のピーナツ・シリーズ所収の作品です。
 チャールズ M. シュルツ氏は、幼いシュローダールーシーの会話の中に チャイコフスキーの、あまりにも有名な「花のワルツ」を登場させています。
 「 Suite(組曲) 」と、単純に これに似た発音「 Sweet(-heart) = ボクの愛しい恋人 」を掛けた語呂合わせという、もはや後年のシュルツ氏には 見られない作風ですが、これはこれで 初期の素朴な良さが出た逸品と思います。4コマ目からは、あの弾むような三拍子のリズムに乗って、まだ幼いルーシーの初心(うぶ)な喜びまで聴こえてくるようではありませんか。

 チャイコフスキーの「花のワルツ」 

 ロシアの偉大な作曲家チャイコフスキー Peter Ilyich Tchaikovsky (1840~1893)の「くるみ割り人形( Casse Noisette )」第2幕 第13曲に置かれた、古今のバレエ音楽の中でも 最もポピュラーなワルツである、と断言して過言でないほどの名曲です。
 バレエの原作は、E.T.A.ホフマンによる童話「くるみ割り人形と二十日ねずみの王様」で、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場支配人イワン・フセヴォロシスキーによって依頼されたものでした。初演は1892年12月18日、この劇場で行われています。
 Tchaikovsky(1840~1893)  ゲルギエフ盤「くるみ割り人形」PHILIPS 462 114-2
(左)チャイコフスキー(1840~1893)、(右)ゲルギエフ/マリインスキー劇場管弦楽団(PHILIPS)盤

 初演を行った 伝統を誇るマリインスキー劇場管弦楽団 (スターリン時代の1935年、共産党の指導者セルゲイ・キーロフの名前を冠してキーロフ歌劇場と改名されましたが、ソ連解体後の1992年以降は「マリインスキー劇場」の名称に戻っています) による録音(1998年 PHILIPS 462 114-2 )は、ヴァレリー・ゲルギエフの指揮による メリハリの効いた素晴らしい演奏です。ジャケットも こんなに脱力系で可愛いし。全曲を1枚のディスクに収めてしまった お徳用(?)盤で、その速すぎるテンポには 反感を覚える向きもあるようです。個人的には大好きなディスクだったので 反感があるとは意外でしたが、少なくともセカンド・チョイスには最適でしょう。

「くるみ割り人形」、チャイコフスキー晩年の傑作

 「白鳥の湖」、「眠りの森の美女」と並ぶ チャイコフスキーの いわゆる三大バレエ音楽のひとつとして知られる傑作ですが、何と これは 作曲者の亡くなる僅か11か月前に初演されたばかりの作品でした。その次に構想された 最後の大曲が、彼の最高傑作との評価も不動の 交響曲第6番「悲愴」だったわけですから、チャイコフスキーは 創作力の まさにその頂点で 命を奪われてしまったとも言えるわけです。謎に包まれた死因には諸説ありますが、今回は 触れずに置きましょう。

「花のワルツ」 - めずらしい演奏ディスクを 一枚ご紹介!

 「花のワルツ」は、“ロシアのワルツ王”とも呼ばれたチャイコフスキーのワルツの中でも5本の指に入る 極めつけの名曲。あまりに有名すぎるので、“スケルツォ倶楽部”会員の皆さまには、そろそろ耳タコ気味ではないかと懸念しています。
 そこで、今回は「ちょっと変わった演奏」の話題をご用意しました。
 あの魅力的なワルツの“リフレイン”部分(70~85小節部分の超盛り上がる旋律)を思い出してください・・・
  ニ長調 二段譜 花のワルツ リフレイン フィルイン 花のワルツ リフレイン
   ( ドレミ楽譜出版社 )
  
 繰り返しでも その音の高さは毎回同じ(もちろん楽譜上でも同じ)ですが、しかし 唯一、 ユージン・オーマンディ Eugine Ormandy 指揮/フィラデルフィア管弦楽団 The Philadelphia Orchestra (RCA / BMGファンハウスBVCC-38117)盤では、ヴァイオリン群によってリフレイン旋律が繰り返されるとき、一体どうしたことでしょう、その2回目は 1オクターヴ「高く上げて」演奏されているのです。
 この情報の出典は、数年前のレコード芸術( 音楽之友社 )レコ芸「相談室」でみつけました。 このとき 一般からの質問に 回答されていたのは、谷戸基岩氏でした、さすがです!
 
オーマンディ「くるみ割り人形」抜粋 BMGファンハウスBVCC-38117 Eugene Ormandy < でも これ、ナイショだよ ! 
▲ コレが オーマンディRCA)盤
  
 もし「花のワルツ」をよく知っている お友だちがいたら、このオーマンディ盤を 黙って聴かせてあげましょう、その場所まで来ると かなり驚いてもらえると思います!
 この改編は、(おそらく)オーマンディのRCA盤だけに聴かれる独特のもので、その根拠こそ不明ですが、しかし 演奏効果を意外なほど発揮する素晴らしさです。このリフレインの繰り返しを聴くたび、切なくなるほどの気持の高揚感に きっと誰しも胸が熱くなるに違いありません。
 機会がありましたら、ぜひ 一度 お聴きになってみてください。

 スヌーピーの音楽 (10)スヌーピーと “ パパ ” ハイドン に続く・・・


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