本記事は、7月6日「 人気記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
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スケルツォ倶楽部への情報
「メヌエットの代わりに スケルツォを採用した弦楽四重奏曲を、
 実は ベートーヴェンよりも 先に作曲していたハイドン 」

                             (by 名無しの笛の踊り さん)

 「アナタ、スケルツォ倶楽部 会員さんから スケルツォ情報よ。ハイドン( 1732 ~ 1809 )の 『 ロシア四重奏曲集 Op.33-1~6 』は、全6曲とも スケルツォ楽章が導入されてるそうじゃない。しかも1781年の作品にして!」
 「そうだったんだよ、さすがのベートーヴェンも この当時は まだ11歳」
 「なんか凄く興奮しちゃうわねー、ハイドン先生だって なかなか革新的なところ、あったんじゃない!」
 「でも お前、それ 現代のスケルツォの感覚からは、あまり期待しない方がいいぞ」
 「CDを聴かせて頂戴。」
 
 Haydn_portrait_by_Thomas_Hardy_(Public Domain)  ハイドン:ロシア四重奏曲 ウェラー弦楽四重奏団 ユニバーサルミュージック  UCCD-3386~7)
ハイドン作曲 作品33 「ロシア四重奏曲」HobⅢ37-42
 弦楽四重奏曲第37番 ロ短調 Op.33-1
 弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調 Op.33-2「冗談」
 弦楽四重奏曲第39番 ハ長調 Op.33-3「鳥」
 弦楽四重奏曲第40番 変ロ長調 Op.33-4
 弦楽四重奏曲第41番 ト長調 Op.33-5
 弦楽四重奏曲第42番 ニ長調 Op.33-6
ヴェラー弦楽四重奏団 Weller Quartet
 音源:Decca ユニバーサルミュージック(UCCD-3386~7)
 録音:1965~1967年、ウィーン


 「あ、その前に お酒を 用意しなくちゃ。今夜は なんだか飲みたい気分なんだ。ほら、通販で買ったウィーン地ビール オッタクリンガー Ottakringer を キンキンに冷やしておいたんだよ 」

 ・・・別にスポンサーでも何でもないんだけど、美味しいから オーストリアのビールを 紹介しちゃおうかなと。
     ⇒ オッタクリンガー  の通販サイト へ飛ぶ

 「大丈夫かー、そんなに並べて・・・」
 「 “ロシアSQ” は 、当時の習慣どおり、6曲セットで作られてるのね」
 「作品33ハイドンが10年ぶりに作曲した弦楽四重奏曲集で、パトロンのひとり エッティンゲン=ヴァラーシュタイン侯爵に宛て、『まったく新しい特別の方法で作曲した』新作である、と 相当な自信を持って売り込んだ手紙も残っているそうだよ。 『 弦楽四重奏の世界にソナタ形式の原型ともいえる構成原理を持ち込んだ 太田峰夫氏) 』、当時としてはエポック・メイキングな作品で、後世への影響も極めて大きかった。この素晴らしさに感動したW.A.モーツァルトが、今度は1785年 これをお手本にして 自分の弦楽四重奏曲集『ハイドン・セット』(K.387、K 421、K 428、K 458、K 464、K 465)を作曲し、ハイドンへ献呈したことは よく知られた逸話」
 「うーん、ますます興奮。そして高まる期待。プシュ(缶ビールを開ける音)」
 「おい、ひとりでそんなに飲むなよ。それに もう一度言っとくけど、ハイドンスケルツォは、今の感覚でいう “ スケルツォ ” とは違うんだからな」
 ottakringer.jpg 
 第37番 ロ短調 Op.33-1 のスケルツォを聴く
 「おーっと、いきなり第2楽章にスケルツォが!」
 「でも、この音楽 スケルツォってゆーか 実体はメヌエットじゃない・・・」
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 第38番 変ホ長調 Op.33-2「冗談」 のスケルツォを聴く
 「おー、これも第2楽章にスケルツォが」
 「どこ聴いても メヌエットじゃん。 トリオなんかレントラーだし。プシュ
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 第39番 ハ長調 Op.33-3「鳥」 のスケルツォを聴く
 「また第2楽章にスケルツォだ」
 「テンポが遅いっ! どこがスケルツォだっちゅーの(ポーズまでしてみせる。ネタが古い)。曲想は悪くないけど、ハ長調のまんまトリオでも転調されないから、なんか一本調子だし。プシュ (徐々に失望の色)」
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 第40番 変ロ長調 Op.33-4 のスケルツォを聴く
 「この曲もスケルツォが第2楽章」
 「どこを取ったらスケルツォに聴こえるってゆーのかしら。ハイドン先生? メヌエットとの違いを説明しなさいってば! プシュ」(4本目の缶ビールが空になる)
 「もうそろそろ 止めろよ、飲むの」
 「やだ。飲む」
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 第41番 ト長調 Op.33-5 のスケルツォを聴く
 「あ、やっと定石どおり舞踏楽章を第3楽章に持ってきたな。なんか安心する」
 「この“メヌエット”には 名づけられたとおり“スケルツォ”っぽい諧謔味も 多少はあると思うわ。 シンコペーションの切り方も個性的だし」
 「お気に召しましたか マダム?」
 「プシュ
 ottakringer.jpgottakringer.jpgottakringer.jpgottakringer.jpgottakringer.jpg ottakringer beer-glass
 第42番 ニ長調 Op.33-6 のスケルツォを聴く
 「第3楽章にスケルツォだ。これも 実体は整然としたメヌエットだな」
 「なんか失望してきちゃったなー。ベートーヴェンの気持ちがわかるような気がしてきた」
 「よしよし、言ってご覧。聴いてあげるから」
 「“こんなのスケルツォじゃねえよ! オイラが 本物のスケルツォで、どれだけのモノを表現できるか、ぬるいハイドン先生に身をもって教えてやらあ!”って・・・」
 「おいおい、ハイドン先生自身が これは“スケルツォ”だって名付けてるんだから、これが ハイドン先生のスケルツォなんだよ」
 「そんなの絶対に認めない!(もはや 酔って呂律がまわらない)ホント、わたし ハイドン先生には失望したんだよ。(6本目のビールが空になる)。 がるるー (虎になって くだを巻き出す)」
 「アルコールに弱いくせに 一気にロング缶 6本も開けるからだぞ。・・・ みなさま、申し訳ありません。 不謹慎な暴言を吐いた家内には、実は 今 怖いもの知らずの若きベートーヴェンが憑依(ひょうい)していることを お断りしておきます・・・」
 Beethoven(1801)Portrait by Riedel 怖いもの知らずの若きベートーヴェン
             ハイドン先生と 「愛弟子ベートーヴェンとの 確執は ⇒ こちら

 そういえば・・・
 当スケルツォ倶楽部第一号会員で、チェリスト ぶるねろ(仮)さん のコメントをご紹介させてください。 (青色文字の部分です)
(ここでの)スケルツォという形式がハイドンの全くの創造だとしたら、最初は『速くする』 とか 『2拍子でもOK』 とか、そういうルールはなかったので、ほとんどメヌエットとは区別がつかなかったのも自然といえば自然でしょうね。スケルツォについての我々のイメージは、後世の成果も含めたものなのですから。」
「ところで、ハイドンロシア四重奏曲集発表の段階で述べたという、『全く新しい特別の方法』というものの一つに もし『スケルツォ楽章を導入』 という条件が意図されていたとしたら、これを モーツァルトが自作の弦楽四重奏曲集 通称『ハイドン・セット』で模倣しなかったことは興味深いですね。」


 ・・・ まったく同感です、ありがとうございました。
 たしかに モーツァルトの音楽に 「スケルツォ」 と名付けられた作品が 殆ど存在しないのは 不思議な気がしますよね。

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