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スケルツォ倶楽部
J.S.バッハの「作品1 」にも スケルツォが・・・。

■ 発起人の作業状況 
 こんにちは、“スケルツォ倶楽部” 発起人です。 
 私は、いつも本業の仕事を終え 帰宅してから、当「スケルツォ倶楽部 」の文章を 主に 夜中、作成しています。
 ちなみに 家内は 昼間、その私の文章に誤字がないか探したり、文全般を校正してくれてます。また棚からCDを引っ張り出しては そのジャケットの画像データなどを用意してくれたり、実際にCDを聴いて 私の文章と実際の音楽(演奏 )とに齟齬(そご )がないかどうか 一通りチェックまでしてくれています。実に 有り難い存在なのです。
 家内が 清書してくれた 自分の文章データを、帰宅してから さらに読み返し、「スケルツォ倶楽部 」の文章として サーヴァーに投稿するのは、私自身で行なっています。言及している音楽を聴きながら、さらに手を加えたり、新しい文章の下書きを書いたり、家内の文章にも目を通したりするうちに、大体 時計は午前1時を指すことが多く、さすがにパソコン・デスクで ウトウトしてしまうこともあります。
 
 ・・・本日は、そんな状態で 昨晩 デスクで見た 夢のおはなしです。

 夢まくらにJ.S.バッハ、登場・・・ 
 どうにも眠くて 堪えられなくなったので、コーヒーでも淹(い )れようとキッチンに立ちました。
 昼間 家内が近所の喫茶店ソッ・ピーナで買ってきた、粗挽きのコーヒー粉を ペーパー・ドリップの中に カップ二杯ほど放り込み、そこに熱いヤカンのお湯をゆっくりと注ぎ入れます。途中でお湯を落とし切らぬよう注意しながら(灰汁が落ちて雑味が出るとオイシクないので)ふわふわの粉の中央周辺に 注意深くお湯を注いでいると、
良い香りですね。私にも一杯 淹れてくださいますか
という柔和な男性の声が隣室から。
・・・おや、誰がいるのだろう。
 ヤカンを静かにガス台に置き、パソコンの置いてある部屋に戻ってみると、何とヨハン・セバスティアン・バッハ氏が、パソコン・デスクに座って さっきから 私たちの「スケルツォ倶楽部」を読んでくださっているではありませんか。
 Johann Sebastian Bach (1685 - 1750) 今晩は。バッハです。
 
 大急ぎで一番上等なカップ・ソーサーに 淹れたてのコーヒーを注ぎ入れ、恭しく差し出します。
「さあ、どうぞ」。
ダンケ・シェーン。ふーふー、うーん 美味しい。僕はコーヒーが大好き
「よく知っております」
発起人さんの“スケルツォ倶楽部”、おもしろいですね
「(ほんまですか~?)わあ、ありがとうございます、光栄です」
全部読ませて頂きました。僕にとっては 未来の知らない音楽ばかりですが、興味深かったです。でも、この機械の光る画面を見つめていると、とても目が痛くなってしまったので、もうやめます
「あまりスクリーンを凝視されない方がよろしいです。どうか目は大事になさってください
ありがとう、発起人さん。ところで ベートーヴェンなる男が、私の後に現れるようですね
「彼も貴方をたいへん尊敬しています。やはり偉大な才能を発揮する音楽家です」
その後に、ワルツという音楽が世の中に流行るんですね。ワルツとはどんな音楽ですか
「・・・そうですね。三拍子の世俗音楽で、貴方の時代のクーラントやポロネーズ、メヌエットなどより 相当テンポの速い舞曲です」
ふーん。でも そんなに速くては ステップが踏めないのではありませんか
「ステップを踏む というより、男女が抱き合って ぐるぐる円を描いて回るのです」
それはまた危険な・・・
「今の時代は もっと過激です」
聞かないでおきましょう。残念ながら 僕にはもう時間がありません。」
「え! もう行かれるんですか。泊まってってくださいよ。お聞きしたいことが沢山あったのにー」
いやいや、発起人さんのお国にも、“秘するが花”という美しい言葉があるではないですか
「よくご存知ですね・・・」
発起人さんに ひとつお約束しましょう。今、僕はクラヴィーアのための6つの組曲集を “作品1”として 初めて出版する予定なのですが、今宵の美味しかったコーヒーへのお礼として、この組曲の第3番のセットに スケルツォを1曲 追加しちゃいましょう
「そ、そんなことして、いいんですか」
いいんですよ。だって、これは あなたの見ている夢なんだから・・・

 家内の声で目が覚めました。
もう夜中の2時だよお。身体に障るから いい加減 ベッドで寝なさいよー
「あれ? やっぱり夢だったのか・・・」
何を 寝ぼけてんのよ
「いや、今 バッハ先生が夢に出てきて、組曲の中に スケルツォを入れてくれるんだって。でもバッハの“作品1”って 何なんだろう・・・」
良い夢だったようね。あ、でも そう言えば、たしか “パルティータ”の中に スケルツォ入っていたんじゃなかったかしら
察しの良い家内が、わたしの書斎から 楽譜(ドレミ楽譜出版社)とグレン・グールドのCD(下記)を持ってきてくれました。よく出来た女房だ!
「たしかに スケルツォ 入ってるよ。バッハ先生、約束 守ってくださったんだなあ・・・」

 Glenn Gould(Bach) 1962~63 CBS 名盤「ゴールドベルク」に続く、グールドの名演
J.S.バッハ
パルティータ第3番イ短調BWV827
グレン・グールド(ピアノ)
録音:1962年、1963年 ニューヨーク
ソニー・クラシカル(SICC-652)

(併録:パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828、
     トッカータ ホ短調 BWV914) 
パルティータ」は、J.S.バッハのライプツィヒ時代に当たる1731年、「作品1」として バッハにとっては 初めて広範囲の地域に出版された楽譜でした。しかし その当初「クラヴィーア練習曲集」というタイトルだった、という事実は 今では あまり知られていません。
 初版の楽譜の表紙には「音楽を愛する人々の心を慰めるため、ザクセン=ヴァイセンフェルスの宮廷楽長およびライプツィヒ音楽監督 ヨハン・セバスチャン・バッハ これを草す。作品1」 と記されていたそうです。

 で、問題のパルティータ第3番イ短調 BWV827は、作曲当初 プレリュード Prelude → アルマンド Allemande → クーラント Corrente → サラバンド Sarabande → メヌエット Menuet → ジーグ Gigue という曲順で 構想されていました(すでに1725年の“アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳 第2集”には この 第3番原型を見つけることが出来るのですが、しかし そこには「組曲にスケルツォを入れる」というアイデアは、まだ芽生えていないのです )。
 ところが「作品1 」としての出版に先立ち、その準備段階で なぜかバッハは プレリュード をファンタジア Fantasiaに、メヌエットを ブルレスケ Burlescaと改名し、そしてジーグの前には、新たに1曲 スケルツォ Scherzo を 追加(! )しているのです。
 それは アレグロ、イ短調、4分の2拍子。漠然と聞き流してしまうと 3拍子にも感じる独特の音楽です。強拍(1拍目)と弱拍(2拍目)をずらして、本来の拍節感を聴き手から奪う技巧は ヘミオラ と呼ばれますが、その多くは 3拍子系の曲に仕掛けられるのが普通のようです。しかし、バッハスケルツォは 2拍子でありながら あたかも3拍子であるかのように 聴かせる、たいへん不思議な感覚諧謔味が 特徴。しかも僅か32小節という短さです。
 そんなミステリアスな スケルツォを ここで わざわざ追加挿入した、バッハの作曲動機を知っているのは、私だけ(? )なのでした。


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