Club Scherzo
「スヌーピー」の音楽  メニューは こちら ⇒ Novel List
シュルツ氏が描く、
ベートーヴェン「英雄 」交響曲
 
シュルツ氏、の描く ベートーヴェンの横顔
シュルツ氏の描いた ベートーヴェンの横顔 (何故か ゴルフバッグを担いで? )

前回ベートーヴェンの音楽と出会ったシュルツ氏が 「まったく新しい世界を切り開かれた」と述べている文章をご紹介しました。
 「ベートーヴェンの音楽から受けた感動 」を 重要な登場人物 シュローダーの台詞をとおして シュルツ氏が 画の中で 具体的に「表明 」していると思われる、素晴らしい4コマ作品を 私は子どもころにツル・コミックで読んだ記憶がたしかにあり、これをずっと探していましたが このたび やっと(! )見つけることができました。その印象は 強烈です。
 
(1)シュローダー、どうしたの  ・・・1コマ目
 ・・・風邪をひいて寝込んでいるシュローダーのもとへ お見舞いに訪れたルーシーが 彼のベッド・サイドに立ち、心配そうにしています。彼女は シュローダーに 何があったのか尋ねます。
 
(2)ベートーヴェンの「英雄」第2楽章に感動的なパッセージがあってね  ・・・2コマ目
シュローダーは 質問に対し、ベートーヴェン第3交響曲「英雄」の感想を語り始めます。 「英雄」第2楽章の途中で、「とてもきれいなパッセージがあるんだ、そこ 本当にきれいなんだ・・・」と説明するシュローダー
 
(3)聴くたびに 感動でゾクゾクしてたら  ・・・3コマ目
 「そこを聴くたびに 感動で震えていたら・・・
 
(4)そうしたら カゼひいちゃってたってわけ!  ・・・4コマ目
 「 (ベートーヴェンの)おかげで 風邪ひいちゃってたってわけ! 」 
 ・・・見事な落としかたです(シュルツ氏へ 心からの拍手!)。

ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調「英雄 」作品55
 この第2楽章アダージョ・アッサイ、ハ短調 2/4拍子の荘厳な葬送行進曲(Marcia funebre)です。途中で 長調へ転調する部分がありますが、そこは たしかに 暗闇(ハ短調)へ 一筋の光(ハ長調)が淡く射し込んでくる かのような、魂の救済癒し が訪れるが如き、儚(はかな)い美しさを感じます。
 本当に素晴らしい音楽に出会った時、感動のあまり 背筋にぞくっ と、冷たい感覚の走ることって、きっと どなたにも 経験があることと思います。シュローダーも、そして これを語るシュルツ氏も 私たちと同じ感覚を共有している、ということになりますね。
 シュローダーに「風邪をひかせる」ほどの 素晴らしい演奏のレコードとは、一体何だったのでしょう。「第2番」以上に「英雄」には膨大な量の競合盤が存在しますから、この1枚を特定することは 不可能でしょう。
 しかし、個人的には ジョージ・セル指揮/クリーヴランド管弦楽団(CBS)による、あの名盤であってほしいなあ・・・と、ひそかに 思っています。

セル「英雄 」LPジャケット( CBSソニー ) ベートーヴェン「英雄 」(セル )CBS‐Sony 
ベートーヴェン
交響曲第3番変ホ長調 作品55「英雄 」
ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団
録音:1957年2月22日~23日録音
CBS(Sony SRCS-2542 )
 
 一言で言って、とにかく密度の濃い演奏です。特に第1楽章は あらゆる無駄を削ぎ落とした峻烈なアンサンブル弦セクションと、炸裂するティンパニとの 瞬発力には 目を見張らされる演奏で、個人的には 大好きなレコードです。
 ただトランペットだけ ちょっと個性的な音色・・・ 肝心な第2楽章では 少し違和感ありますが、・・・よろしいんじゃないでしょうか。

次回、(7)シュルツ氏が語る「 シュローダーを描くアングルについて 」 に続く・・・

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
blogram投票ボタン
人気ブログランキングへ


関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)