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スケルツォ倶楽部 
Club Scherzo
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すでにハイドンにあった「二拍子のスケルツォ 」 - 
ベートーヴェンのソナタ第18番 変ホ長調を
リヒテル PRAGA盤で )聴く。


 おはようございます、“スケルツォ倶楽部発起人(妻のほう )です。
 「令和 」を迎え、史上初の( ? )10連休も 今日で終わり。
 さて、もう朝も 9:00を回ろうというのに、GWの名残を惜しむように (ヤツ )は 依然として 惰眠を貪(むさぼ )り続けていやがる(笑 )。
 よくできた主婦のわたしは、すでにテーブル上に 美味しい朝食を 並べ終わっているんだぞと。もう あとはコーヒーさえ淹れればOKっていう状態にしているのに・・・ 軽く ぷんすか。
朝ごはん

 でも、ふと考えてみる。普段 ウィークデイは 朝から晩まで働き蜂の(コイツ )のこと、もとより この連休中だって 実は 二日ほど出勤してるし・・・ もうしばらく 静かに寝かしておいてやるか、と思いとどまる。なんて、優しいわたし

明治屋 日本のめぐみジャム 福岡育ち あまおういちごジャム 150g
 その間、明治屋いちごジャムを こっそりティースプーンで舐めながら、日当たりのよいダイニングのステレオで 大っ好きなベートーヴェンピアノ・ソナタ第18番 を聴くことにする・・・ お腹は空いてるけど 至福の時間。
 
 それは 緩徐楽章をもたない - 中間二楽章に 何とスケルツォメヌエットが並ぶという - とりわけ個性的で 常識(=古典 )外れな、しかし素晴らしいピアノ・ソナタ(カレ )は、昔からグルダ(Amadeo )盤がお好みだけど、今朝 わたしが選んだ一枚は ちょっとひねくれて、リヒテル !

ベートーヴェン「熱情」_0002 Willibrod Josef Mahler, Portrait of Beethoven with Lyre, c. 1804(部分 )
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3
スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ )
録 音:1965年 6月 2日 プラハ・ライヴ

併録曲:第17番「テンペスト 」、第23番「熱情」(1959年11月 )
音 盤:PRAGA / harmonia mundi s.a.(PR-354 023 )


 リヒテルの18番は、ライヴ盤を含め、録音は決して多くありません。これは、後年のPHILIPS(1992年 )盤じゃありませんよ、1965年 ソ連の若き名ピアニストが 東欧プラハで行った 一連のリサイタルを実況録音した、知る人ぞ知る 伝説的なライヴ・シリーズの一枚です。尤も このディスクに限っては、後半にカップリングされてる 「熱情 」の、それもカーネギーホールで「封印される以前 」 の演奏が聴ける稀少性のほうが 話題にされがちですけど・・ まあ それは、今回は 置いておいてと。

 第18番 変ホ長調、第1楽章・・・ 冒頭、静かに問いかけてくるような 可愛らしい付点リズムの動機(たーん・ととん )は重要。これは、第3楽章メヌエットの音型と共通している動機だし、歌曲うずらの鳴き声(WoO 136 ) 」における ピアノ伴奏の動きにも似ています。
 そして、大好きな第2楽章スケルツォ 変イ長調、アレグレット・ヴィヴァーチェ。この楽曲は、すでに2008年頃から “スケルツォ倶楽部”のメイン・テーマとして選定されていたもの(って、誰がww )。
 これは、史上初の 二拍子諧謔曲ではないかしら ? スタッカートの付いた十六分音符で昇降する左手の動きたるや もう最高。

 二拍子スケルツォの話題から 連想は広がってゆきます。
 古今のスケルツォ楽章の中でも 最高傑作と断言できる「第九 」の第2楽章にも 思いをはせる・・・ ベートーヴェン先生、始めるや否や いきなりオクターヴのティンパニの激しい打ち込みで音楽を中断させるように見せかけて、実は それ、再開させた後のリズムへ奔放に血を通わせる計算づくの効果なんです。 
 連想は思いつくまま -   その工夫は( もはや二拍子ではないけれど、 )「第七第3楽章でも聴かれるし、弦楽四重奏曲Op.59の1の第2楽章とか、Op.130の第3楽章でも、さらに後世への影響を眺めると限(きり )がないけど、たとえば ショパンの「スケルツォ第2番 」でも、すぐにいきなりガン ! って 離れた音をオクターヴでぶつけて中断させ、一瞬止まっちゃったのかな・・・と思わせておいて次の瞬間 しれっと澄ました顔で 熱狂のスケルツォ主題へと没入してゆくような・・・、あのイッちゃった感覚にも似ていませんか ? 果ては コルンゴルト交響曲 嬰へ長調、あの素晴らしいスケルツォ楽章の中にさえ 遥かこだまが聴こえてきませんか ?
 それらの前駆体には 一体 何があったのでしょうか・・・ もとい。ベートーヴェンらしい 二拍子スケルツォとともに 音楽の中に独特の大見得を切る効果の格好よさったら 忘れられませんね。

 あら ? 
 そこへ、“スケルツォ倶楽部”会員「名無しの笛の踊り 」さんからの投稿を発見。何なに・・・ ?

Haydn_portrait_by_Thomas_Hardy_(Public Domain)
二拍子のスケルツォの話が続いてますね。トピ主さんは ハイドンピアノ・ソナタ二拍子のスケルツォ楽章があるのをご存じですか ? 
「私も聴いたことはないのですが、第36番 嬰ハ短調のピアノ・ソナタに 二拍子のスケルツォ楽章があるそうですよ。ちなみに三楽章はメヌエットだそうで。
「一度聴いてみたいものですが、ハイドンピアノ・ソナタ自体マイナーなので、CDを探すのに一苦労しそうですね(笑 ) 」


・・・ですって、大変 !

わたし 「ほら アナタ、起きて。スケルツォ倶楽部の会員さんから新しい情報を頂いたわよ 」
    「むにゃむにゃ・・・ 今日は連休の最終日なんだからさー、ゆっくり寝かせておいてくれるんじゃなかったのかよー 」
わたし 「ハイドンピアノ・ソナタに、二拍子スケルツォがあるんですって」
    「何っ ! (トピ起き ) 」
わたし 「さては 知らなかったようね 」
    「CD探せ ! あるかもしれん 」
わたし 「自分の蔵盤でしょー (ト 未整理のCD山脈を探すことに ) 」

    「(顔を洗いながら )ファジル・サイのナイーヴ盤に 入ってなかったかー 」
わたし 「あれに入ってるのは、第31番、第35番、第37番で、肝心の第36番は 演(や )ってません(きっぱり ) 」
    「(うがいしながら )テルデックのアンドラーシュ・シフ盤はどうだ ? 」
わたし 「いい演奏だったわよねー、でも 30番台は 第31番から第32番、第34番まで 」

    「(タオルで顔を拭きながら )あ、以前 国内盤で再発されたリヒテルの¥1,200盤の中にハイドンのソナタが あっただろー、あれは ? 」
わたし 「あれに入ってるのは、第32番とか第46番とか 」
   「惜しいなー(舌打ち )。ホロヴィッツが1966年のカーネギーホールで弾いたのは ? 」
わたし 「あれは 第23番 ヘ長調 」
    「じゃラスト・レコーデイングに入ってたのは ? 」
わたし 「あれは 第49番 変ホ長調 」
    「1986年モスクワ・ライヴで弾いたのは ? 」
わたし 「あれは スカルラッティのソナタでしょが(笑 ) 」

    「(テーブルを叩いて )あ、そうだ。アルフレード・ブレンデルのPHILIPS盤になら入っていたはずだ ! 」
わたし 「それは、一体どこにあるのよ 」
   「・・・あ、先月 BOOK OFF に売却したーっ ! (両手で頭を抱え、号泣する ) 」
わたし 「元気出して。フォルテピアノ弾いてる イングリッド・ヘブラー盤を見つけたわよ。さ、コーヒー沸かして 朝ごはんにしましょ。お腹ぺこぺこ ! 」
   「(泣きやんで 笑顔になる ) 」
ハイドン ハイドン ピアノソナタ第2035363738番(PHILIPS)

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