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レナード・バーンスタイン愛聴盤
ベスト10選(ランキング 第1位 )


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 お待たせしました ! いよいよ 第1位の発表です。
 私 “スケルツォ倶楽部発起人が、個人的に最も思い入れあるバーンスタインの名盤は、「マーラー 第9番 」 - それも、高名なベルリン・フィルとの一期一会ライヴ(D.G. )盤のほうではなく - このニューヨーク・フィル(CBS )盤です。

バーンスタイン マーラー:交響曲第9番(+6番 CBS 3 SACD) バーンスタイン マーラー:交響曲第9番 CBS
第1位
マーラー 交響曲第9番
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1962年 2月16日(CBS ) ニューヨーク、マンハッタン・センター
 

 
 ・・・思えば、小6の卒業式の日から聴き始めることになったマーラーの世界、小学校最後の春休みディートリヒ・フィッシャー=ディースカウフルトヴェングラー/フィルハーモニア管弦楽団による歌曲集「さすらう若人の歌 」(EMI盤 )を、繰り返し聴くことに費やしました。
さすらう若人の歌 EMI F=ディースカウ「亡き子をしのぶ歌 」ベーム(DG )盤 D.F=D セル、シュヴァルツコップフとの「少年の不思議な角笛 」EMI バーンスタイン&D.F=ディースカウ(CBS )L.P.
 その後、主要な歌曲集「亡き子~ 」、「角笛 」、「リュッケルト~ 」などを、いずれもフィッシャー=ディースカウ盤で聴くことによって「制覇」すると、次なるステップは、いよいよ未知なる交響曲への挑戦となりました。

ワルター(CBS-SONY )盤 マーラー 交響曲第1番 CBSーSony ワルター、ニューヨーク・フィル『復活(マーラー )
 中学校に入ってから、一年の入学時には第1番(愛称「巨人 」 )、一学期には第2番復活 」(いずれもブルーノ・ワルターのCBSステレオ盤でした )、夏休みには大曲 第3番、二学期に入ってから第4番(これらはバーンスタインCBS盤 )・・・と、順番に一曲ずつ ゆっくりと、そして ちゃんと理解できるまで次のレコードには手を出すものかという、われながら 何とも律儀な決意でしたね。
マーラー:交響曲第3番 レナード・バーンスタインCBS-SONY マーラー 交響曲第4番ト長調 バーンスタイン_CBS
 例えば、第3番の巨大な第一楽章などは あまりにも長く、ファンファーレあり深い森あり美しい渓谷あり唐突にマーチング・ドラムあり・・・ 最初はとても全体を掌握することなど出来ませんでした。幸いバーンスタインの丁寧でわかりやすい案内に励まされ、同じ楽章を、解るまで何度も何度も繰り返し聴き続けることができました。それは、まるで初めての長い道のりを歩くように、何だかわくわくするような楽しい旅路でもありました。
 その上、当時はマーラーばかりでなく、同時進行で ベートーヴェン、モーツァルト、J.S.バッハ、ブラームス、ラヴェル、バルトーク、ショスタコーヴィチ、さらにオペラの諸作と・・・ 他の多くの名曲“山脈”にも登頂しなければなりませんでしたから、これでも けっこう忙しい身の上(笑 )。ようやく マーラー第9番 」にまで辿り着いたのは、やっと中三の夏休み になってからのことでした。

 この傑作交響曲の魅力を 初めて私 発起人に教えてくださったレコードこそ、まさにバーンスタイン/ニューヨーク・フィル(CBS )盤だったわけですから、一方ならぬ恩義を感じても それは当然のこと。
 第9シンフォニーは、まだ未知だった マーラーの交響曲群の中でも 最も早いうちから聴きたかった作品の筆頭でした、それもバーンスタイン/ニューヨーク・フィルの演奏で・・・。そんな こだわりの理由とは、わが国で1970年に開催された大阪万博に伴って企画された 多くの記念コンサートについて書かれた記事のひとつに出会ったことに拠ります。
 当時、万博のステージには それこそ世界中から信じられないほど大量の著名アーティストや一流オーケストラカラヤン/ベルリン・フィル、セル/クリーヴランド管弦楽団、ボド/パリ管弦楽団、レニングラード・フィル、パイヤール室内管弦楽団、リヒテル、ワイセンベルクらの他、サミー・デイヴィスJr.アンディ・ウィリアムス、ジルベール・ベコーセルジオ・メンデス、そして何とマレーネ・ディートリヒ ! )が招かれて来日していたという貴重な情報を、それから 5年以上も過ぎて中学生となっていた私 発起人、当時の古雑誌バックナンバーから仕入れることとなり、とりわけニューヨーク・フィルハーモニック大阪フェスティバル・ホール初日に振ったバーンスタインの「マーラー第9番 」一曲だけのプログラムが圧倒的な名演だったことを伝える、ひとつの文章を目にしたのです。
 それが一体どなたによって書かれた記事だったのか、残念ながら もはや記憶にないのですが、それは指揮台に立つバーンスタインが着ていた白い夏のスーツの一ヶ所に、演奏開始の直後から うっすらと汗の染みが浮かび上がり、全身全霊を傾けた音楽の進行とともに それが徐々に濃くなり、やがて背中いっぱいに広がってゆくという印象的な光景を、客席で音楽に耽溺してゆく聴衆の一人として描写した、音楽ジャーナリストの感動的な文章でした。
 まだ中学生だった私 発起人は これを読んで、ああ、マーラーの第9番って一体どんな曲なんだろ、バーンスタインニューヨーク・フィルは 5年前に 大阪で どんな演奏をしたんだろう・・・ と、子ども心にも未知の音楽を聴いてみたい欲求が 無限に高まりました。

 以前にも書いた話題ですが、70年代当時は 今のようなインターネットや無料動画サイトなど影も形も存在しなかった時代でした。ちょいと検索して名曲のさわりを聴いてみる - なんて贅沢で恵まれたことは、一切不可能な時代でした。一人の中学生が、渇望する演奏家の、特定の音楽を、最初から最後まで、良い音で聴きたいと思えば、選択肢は殆ど無く、レコードを買うしかなかったのです。

バーンスタイン マーラー 第9番 ニューヨーク・フィル CBSソニー 国内盤L.P. バーンスタイン - マーラー:交響曲第4番(SOCL-1065)
▲ 国内盤LP (CBS・ソニー 30AC-1102~03 )のジャケット

 そんな一枚を(正確には二枚組でしたが )遂に入手した時の嬉しさは格別のものでした。ソニーレコード・ジャケットを覆っている透明なセロファンのラッピングを まず破くと真空パックされている憧れのレコード工場の匂いをまず嗅いで と(笑 )、ライナー・ノーツを舐めるように読み、それからレコード盤の溝の上へ慎重に針を下ろすというセレモニーを経て、静かに目を閉じ スピーカーから流れてくる音楽に 真剣に耳を傾けました・・・。

 はい、人生で初めての マーラー「第9番 」です。
 いかにもマーラーらしい最初の音響を聴きながら、まだ青い中学生だった私 “発起人” が勝手に想像したことは、世紀末ウィーンの澄みきった空気感(とはこういうものかと )・・・ 当時すでに愛好していた第5交響曲の「アダージェット が開始する部分にも似た印象的なハープの音程から、途切れ途切れ 姿をみせる第2ヴァイオリンが奏する第一主題の美しさ、その背後で 音楽に揺らぎのパルスを与えるヴィオラの六連符は、幻想的な景色をぼんやりと滲ませます。
 徐々にクレッシェンドするオーケストラが 大きく膨らみきった その挙句 ゆっくりとブレーキが踏まれるように リタルダンドがかかる瞬間の効果は 劇的なスローモーション映像にも似て。もう感情が溢れ、その素晴らしい音楽の説得力に 胸がいっぱいになります。
 ハープ大きく かきまわすグリッサンド、そして全てを破壊するシンバルの大炸裂・・・ ああ、まさに そこで遠くから聴こえてくるのは、若きマーラー第1番で聴いた記憶がある 深い森の奥から三連符で駆け上がってくる軍楽隊のファンファーレと同じではありませんか ? これ、一体どういう意味なんでしょう、そして堅いティンパニ雷鳴のように轟(とどろ)く音響の快さったら・・・。
 ああ、悉(ことごと)く良いなー、好きだなー 爆演系なんだけれど 若武者のようなエネルギーと 演奏にも芳しいほどの華(はな )があって、にもかかわらず 適度に抑制も効いてるから 決して破綻する心配もない、これぞバーンスタインの 最も素晴らしかった時期の演奏の代表格と言えるんじゃないかなあ・・・ って、こんな調子で フィナーレまで 延々と感想を書き続けてゆけば 限(きり )がないので、もう この辺にしますが。落ち着いて、落ち着いて。

1970 大阪フェステイバルホール
 さらに余談ですが、上記の大阪フェスティバル・ホールで こんな緊張漲(みなぎ )る マーラー第9番を終え、束の間の静寂を経て おそらく深い感銘と快い疲労の中にあった聴衆の拍手に応え、飄然とステージに駈け戻ってきた壮年のバーンスタインアンコールに選んだ一曲とは・・・ 何とスーザマーチ「星条旗よ、永遠なれ 」( ! )だったそうです。
バーンスタイン ニューヨーク・フィル マーチ集 CBS 
 長い緊張から解放されたコンサート会場は、その煽るように速いテンポの行進曲に 一瞬で 興奮の坩堝(るつぼ )へと たたきこまれたに違いありません。そんな、いかにも レニーヤンキーらしい一面を表すエピソードだと思ったものです。


バーンスタイン愛聴盤 ベスト10ランキング第1位(サイズ小)
わたし 「さて、お疲れさまでした、アナタ
    「ふー、やれやれ。バーンスタインの、個人的にお世話になった音盤ベスト10を ようやく選び終わったぞ、と 」
わたし 「ねえねえ、ところで、アナタが 前から大のお気に入りだった筈の、ニューヨーク・フィルとの『春の祭典第一回録音盤は 選外にしたの ? 」
バーンスタイン 春の祭典 第一回ニューヨーク・フィル(1958年)CBS
⇒ 発起人のディスク・レヴュー バーンスタインの『春の祭典 』第一回録音(ニューヨーク・フィル

   「(絶叫 )うわあ、しまった、あれほど恩義ある名盤を忘れていたとは ! 」
わたし  「やっぱりねー、忘れてるんだと思った。そう言えば、ニューヨーク・フィルとのブラームス第1番終楽章のコーダで むちゃくちゃ加速かけるところが大好きだとか いつも言ってたわよね ? 」
バーンスタイン ニューヨーク・フィル ブラームス 第1番 CBS
    「ううっ、いかん ! 」
わたし 「ベルリオーズの『レクィエム 』は ? ヴェルディの『レクィエム 』は ? 」
バーンスタイン ベルリオーズ レクイェム CBS バーンスタイン ヴェルディ レクイェム CBS
   「ぐえー ! 」
わたし 「シューマン交響曲は ? バルトークオケ・コンは ? プロコフィエフ第5番ニューヨークフィル旧盤のほう )は どうなの ? 」
バーンスタイン ニューヨーク・フィル シューマン 交響曲 CBS バーンスタイン ニューヨーク・フィル バルトーク CBS バーンスタイン ニューヨーク・フィル プロコフィエフ CBS 
    「ぐ、ぐえー ! 」
わたし 「ショスタコーヴィチ第5番(旧盤 )や第7番『レニングラード 』とかは ? 生きの良いシベリウス第2番や『フィンランディア 』は ? 」
バーンスタイン ニューヨーク・フィル ショスタコーヴィチ 第5番 CBS バーンスタイン ニューヨーク・フィル ショスタコーヴィチ 第7番 CBS バーンスタイン ニューヨーク・フィル シベリウス第2番_フィンランディア CBS
 
   「(絶句 )・・・ 」
わたし 「弾き振りのガーシュウィンは外して良かったの ? そういえば、『惑星 』にも 多大なお世話になったんじゃなかったの ? 」
バーンスタイン ニューヨーク・フィル ガーシュウィン CBS バーンスタイン ニューヨーク・フィル 惑星 CBS

   「こ、今回のレニーの名盤ランキング、やり直そうかな・・・ 」
わたし 「コラ、気安く “レニー呼ばわり すなーっ(嘲笑 ) 」
(3)誕生日を忘れる


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コメント

ありがとうございます!

”スケルツォ倶楽部”発起人様、

丁寧なご返信、まことにありがとうございます。当方のブログまでご紹介いただき、まことに恐縮です。また、リンクもして頂き、光栄です!

バイロイトで買ったザックスのモノローグの「Wahn!」のTシャツ、ご近所では着てても誰も知らないですし、ワーグナーの公演の会場なら認知度も上がるのでしょうけれども、そういう時はたいてい上着を着ていますし、で、ほとんど着る機会がありません(笑) いつか禅寺で座禅を組む時なんかに着て行って、お坊さんが「ぬぬ?おぬし、なかなかのものじゃのう。」とか言ってくれたら、クールかもしれませんが(笑)

URL | grunerwald ID:-

grunerwald さま !

コメントご投稿、誠にありがとうございます !
grunerwaldさまは、ご自身のブログ https://blogs.yahoo.co.jp/ritsuo530 で 主にドイツ・オーストリアの音楽や歴史から JAZZに至る幅広いテーマで 多くの記事を書いておられます。
実際に足を運んで聴かれた内外のコンサート評や古今の名盤のご感想など、たいへん詳細で正確なデータを含む文章は いずれも素晴らしいです。バイロイトで購入なさったというザックスの台詞が入った「Wahn ! 」Tシャツのくだり、他の人ではあり得ないほど考察を深めた記事が、私には個人的に「ツボ 」でした(拍手 )。
grunerwaldさまお好みの(私たちにとっては )もう一人の「ゲアハルト 」であるウンガーさんは、歴史的な1951年バイロイトでカラヤン「マイスタージンガー 」の「ダフィート」(発音正確w )でしたね。この人は ケンペ/ベルリン・フィル(1956年、EMI)盤でも同役を務めていた性格テノールですね、今度 気をつけて聴き直してみようかなー。
あ、ベルリン・フィルと言えば、マーラー第9番は、録音だけ追って聴いてもバルビローリ、バーンスタイン、カラヤン、アバド、ラトル・・・と、どれも歴代名演揃いですね。中でもアバドが率いて来日した時の大阪公演をお聴きになられたとは( ! ) ウラヤマしい限りです。勝手ながらブログリンクさせて頂いております。また私も時々おじゃますると思います。これからもよろしくお願い申し上げます。

URL | “スケルツォ倶楽部”発起人 ID:-

こんにちは。

"スケルツォ倶楽部"発起人様、管理人様。

こんにちは。昨年は拙ブログへのご訪問とコメントを頂きありがとうございました。今回、はじめてコメントを投稿させて頂きます。

記事を読ませて頂いて、バーンスタイン愛がひしひしと熱く伝わって来ました。それにしても、中学生になる前からマーラーのファンとは、大変早熟ですね。中学生でマーラー9番を聴いて、世紀末ウィーンの空気を感じるとは、凄いです!私はクラシックは遅咲きの20代後半になってからで、初めて聴いた9番の実演はアバドとベルリンフィルの来日(大阪)でした。同じ頃からウィーンを何度か訪れては世紀末ウィーンを肌で感じ、マーラーの墓参もしました。高校生の頃はC.パーカー、大学生のころはマイルス・デイヴィスに夢中の普通のjazz小僧でした。

所で、G.シュトルツェは私もお気に入りですが、ゲアハルト・ウンガーのダフィートなども好みです。これからも記事を楽しみに読ませて頂きますので、よろしくお願いします。

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