FC2ブログ
本記事は11月13日 「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
皆様のおかげです、 これからも ご支援のほど よろしくお願い申し上げます。

   
スケルツォ倶楽部 
Club Scherzo
 ⇒ 全記事タイトル All Titlelist


Bernstein Young Peoples Concerts Bernstein Young Peoples Concerts
ああ、バーンスタインの「ヤング・ピープルズ・コンサート
Young People's Concerts
日本語字幕版が 国内DVDで再発されぬものか


 レナード・バーンスタイン自身が「私の人生の中でも最も気に入り、最も誇りに思っている仕事の一つ 」と公言したとされる、若き日の偉業が「ヤング・ピープルズ・コンサート 」Young People's Concerts です。
 もともと この企画は1924年以来 ニューヨーク・フィルハーモニックが主催する演奏会シリーズで、アーネスト・シェリング Ernest Schelling(1876 – 1939 )によって創始されたプログラムでした。子どもたちがクラシック音楽の演奏会に親しみやすいよう、ステージで解説者が生のオーケストラの演奏にわかりやすい説明を加えるという進行は、当初からの基本形式だったようです。

 バーンスタインがこの企画に携わり、指揮 兼司会も務めるようになったシリーズは1958年 1月のカーネギーホール公演が最初で、説得力ある語り口綿密に準備された台本快速に運ぶステージのテンポと、それはもう最初から大好評でした。1962年からは 米CBSTV中継することによって さらに広範囲の支持を得、それは何と1971年まで続いたのでした(ニューヨーク・フィルの企画コンサートは、現在でも形を変え アメリカ国内外で継続しているようです )。

 子どもたちにわかりやすく考えられたプログラムが、本来想定されていた年齢層のターゲットを越え、むしろ親の世代に広く受け容れられるようになるという現象は、近年 ジャーナリストとして異例の成功を収めている池上彰さんの仕事をみても明らかですよね。有能な伝え手は テーマが難解であっても どの世代にも わかりやすく解説することが出来るものです。
 バーンスタインも、子どもには敷居が高いと思われがちなクラシック音楽に対する興味が湧くような刺激を与えることによって、生涯音楽が楽しめる世代を 育んだのです。
 私自身、そんな彼の手腕がいかに効果的だったか 実感させられたのは、バーンスタインニューヨーク・フィルの音楽監督を退き 欧州での活動へ軸足を置くようになった頃に、CBS(1970年製作 )の制作したドキュメンタリー「ウィーンのバーンスタイン 」が NHKテレビで放送されるのを 一視聴者として観る機会に恵まれたことです。当時 10歳の子どもだった 私 “スケルツォ倶楽部発起人が、そこで授かった 音楽的「刺激 」と感銘の深さは、五十路を歩む この齢(とし )になっても はっきりと覚えています。
Bernstein On Beethoven A Celebration In Vienna
前回の記事 ⇒ 「ウィーンのバーンスタイン

 生のコンサートであれば一回限(き)りで終わってしまう、そんな貴重な若き日のバーンスタイン / ニューヨークフィルのステージをTV中継した番組を 録画した媒体の存在は、時間を超え、現代でもその価値を広く伝え得ます。
 それこそが「レナード・バーンスタイン / ニューヨーク・フィルハーモニック – ヤング・ピープルズ・コンサート 」と題され、かつてわが国でもソニーからVHSで発売されていた 全25巻のビデオ・ソフトでした。
Bernstein Young Peoples Concerts (LD) ネット転売(笑)
▲ その後、レーザー・ディスクでも 二回分を一枚に収録した形で 販売されていたこともあったようですが、いずれも廃盤・・・。

黒田恭一_共同ニュース_スケルツォ倶楽部
 今は亡き黒田恭一氏も かつて この番組を高く評価され、「バーンスタインの残した演奏のすべてに匹敵しうるような、かけがえのない価値をもっている 」、「単なる音楽的お子さまランチではない 」、「ぼくらのような年齢にたっしている人間が試聴しても なるほどと納得させられ、教えられることが多い 」と述べておられました。私 発起人、ほぼほぼ同感です。

 しかし、そんな価値の高さにもかかわらず 現在ではなぜかDVDでは未発売・・・ 。かつてクラシック音楽専門の有料チャンネル クラシカ・ジャパン全25回を放送していた時期もあったようですが、果たして 現在はスカパー・エンターテイメントで観れるのでしょうか、寡聞にして知りません。少なくとも 上記ソニーVHSLDなら 全国の図書館や音楽教育に熱心だった小・中学校の視聴覚教室に 今でも眠っているのではないでしょうか。貴重品ですよ。こんなご時世のこと、どこぞの不心得者がアナタの学校からこっそりと抜き出してネット転売にかけたりするような(笑 )けしからぬことがなきよう 心からお祈りしつつ、全25巻の日本語字幕版DVD発売を期待するものです。

レナード・バーンスタイン / ニューヨーク・フィルハーモニック
ヤング・ピープルズ・コンサート 全25巻

Bernstein Young Peoples Concerts (本文)
 以下の文章は、かつてソニーからリリースされた 日本語字幕版VHSに添付されていた案内に記されていたものを、私 発起人が打ち直したものです。文章は、明らかに 番組中で バーンスタイン自身が解説していたレクチャーの文言が 基にされています。


Bernstein Young Peoples Concerts
音楽って何 ? 」 What Does Music Mean ?
放送日 1958年 1月18日(モノクロ )

演奏プログラム:歌劇「ウィリアム・テル」序曲から「スイス軍の行進 」(ロッシーニ )、交響詩「ドン・キホーテ 」より(R.シュトラウス )、交響曲第6番「田園 」より(ベートーヴェン )、組曲「展覧会の絵 」より(ムソルグスキー )、交響曲第4番より(チャイコフスキー )、交響曲第5番より(チャイコフスキー )、「ラ・ヴァルス 」(ラヴェル )

 作曲家が意図的にある物語に沿って音楽を書くことがあるとしても、偉大な音楽が究極的に“意味する”のは物語ではありません。音それ自体であり、音楽の中に作曲家が表現しようとした様々な感動や感情なのです。そして、それらの感情は“おまけ”ではなく音楽の本質的な部分をなしています。実は、音楽とはその感情のことなのです(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (7)
アメリカ音楽って何 ? 」 What Is American Music ?
放送日 1958年 2月 1日(モノクロ )

演奏プログラム:「パリのアメリカ人 」より(ガーシュウィン )、「メルポメネ 」(チャドウイック )、交響曲第9番「新世界より 」(ドヴォルザーク )、インディアン組曲(マクダウェル )、ゴンゴ地方の踊り(ギルバート )、劇場のための音楽より(コープランド )、「ラプソディ・イン・ブルー 」より(ガーシュウィン )、アメリカ祝典序曲より(W.シューマン )、「ビリー・ザ・キッド 」より(コープランド )、「われらすべての母 」より(V.トンプソン )、交響曲第2番より(R.トンプソン )、交響曲第3番 第4楽章より(コープランド )

 アメリカの作曲家たちは自身の音楽に独特のアメリカ的な響きを与えます。若者たちの騒々しい楽天主義、未開の西部の広大さの中の孤独、教会の賛美歌の甘美さ、ラテン・アメリカの色彩と活気、アフロ・アメリカンのクールなシンコペーションなどです。これらの音楽上の“なまり”によって、私たちは“アメリカ人とは何か”が実感できるのです。そしてそれは、アメリカ人は地球上の全ての民族の子孫であるということを、あらためて教えてくれます(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (10)
オーケストレーションって何 ? 」 What Is Orchestration ?
放送日 1958年 3月 8日(モノクロ )

演奏プログラム:「スペイン奇想曲 」から(リムスキー=コルサコフ )、「ボレロ 」(ラヴェル )

 “ある音楽をオーケストラ全員で演奏できるようにするには、どうアレンジすれば良いのでしょうか ? ” 今回のプログラムでは、その際に直面する実に豊かな選択の可能性をご覧に入れます。まず、全ての楽器について 何ができるのか知らなければなりません。そして、それぞれの楽器の処理の仕方を、楽器ひとつひとつの場合と他の楽器と一緒にした場合の両方で知る必要があります。スタイルについてもセンスも必要です。音楽をふさわしくないスタイルでアレンジしてしまうことは、「泳ぎに行くのにセーターを着る 」ようなものなのです(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (4)
交響楽はどのように作られる ? 」 What Makes Music Symphony ?
放送日 1958年12月13日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター 」第4楽章より(モーツァルト )、交響曲第4番 ヘ短調より(チャイコフスキー )、交響曲第3番「英雄 」より(ベートーヴェン )、「フレール・ジャック 」(民謡 )、交響曲第2番 ニ長調 第4楽章より(ブラームス ) 

 ポップ・ミュージックとは違い、シンフォニーのような音楽では単純な主題をもとにそれを“展開”させ - つまり形を変え、ふくらませ - 驚くほど多彩な音楽を作り出します。音楽をシンフォニックな姿に“ドレス・アップ”させるために 作曲家は音符を並べ替え、和音を加え、音の高さやテンポを変え、一つの主題を別の主題と対比させたりします。“ドレス・アップ”の方法は、ほとんど無限にあるといえます(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (9)
古典派音楽って何 ? 」 What Is Classical Music ?
放送日 1959年 1月24日(モノクロ )

演奏プログラム:組曲「水上の音楽 」より(ヘンデル )、ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K.467より(モーツァルト )、ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調BWV1049より(J.S.バッハ )、歌劇「フィガロの結婚」序曲(モーツァルト )、交響曲第102番 変ロ長調第4楽章より(ハイドン )、「エグモント」序曲(ベートーヴェン )

 音楽の教師にとって本来の意味の“クラシック音楽”とは18世紀のヨーロッパに生まれた音楽、つまり“古典派の音楽”を意味します。それは、バッハとヘンデルによって、ほとんど数学のような厳格な様式で公式化されたものでした。やがて、ハイドンとモーツァルトがその公式に手を加えて、より優雅で洗練されたものにしたのです。さらに、天才ベートーヴェンが現れてあらゆるルールを打ち破り、ロマン主義時代の到来を告げたのです(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (5)
音楽の中のユーモア 」 Humor In Music
放送日 1959年 2月28日(モノクロ )

演奏プログラム:「不思議な笛吹き 」から「パレード 」(ピストン )、「モスキート・ダンス 」(ホワイト )、「パリのアメリカ人 」から(ガーシュウィン )、組曲「ハーリ・ヤーノシュ 」冒頭(コダーイ )、「めんどり 」から(ラモー )、交響曲第88番より(ハイドン )、「古典交響曲 」から(プロコフィエフ )、交響曲第1番 ニ長調 第3楽章より(マーラー )、楽劇「トリスタンとイゾルデ 」~「愛の死 」から (ワーグナー )」、「ばらの騎士 」前奏曲から(R.シュトラウス )、「音楽の冗談 」終結部(モーツァルト )、組曲「黄金時代 」から(ショスタコーヴィチ )、「劇場のための音楽 」~「ブルレスケ 」から(コープランド )、交響曲第4番 第3楽章より(ブラームス ) 

 “おかしな音楽、笑いを誘う音楽というものはあるのでしょうか ? ” もちろんあります。このプログラムでは、いろいろな楽しい方法でそれをお聴かせします。ユーモアのいちばん素朴な形は、自然を模倣することです。音楽は、くしゃみを表現することもできます。音楽のユーモアは他にも、演奏を突然止めたり、音を急に大きくしたり小さくしたり、主題を猛スピードで演奏したりすることでも表せます。ある曲を始めたように思わせておいて、実は別の曲だった、というような音楽の“だじゃれ”もあります(レナード・バーンスタイン )。


バーンスタインとグールド(CBS) バーンスタインとスターン(CBS)
協奏曲って何 ? 」 What Is a Concerto ?
放送日 1959年 3月28日(モノクロ )

演奏プログラム:協奏曲 ハ長調RV.558 第1楽章より(ヴィヴァルディ )、ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調BWV1050 第3楽章より(J.S.バッハ )、協奏交響曲 変ホ長調K.364 第2楽章より(モーツァルト )、ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第3楽章より(メンデルスゾーン )、管弦楽のための協奏曲 第4楽章より(バルトーク )

 1700年代の聴衆が好んだのは コンチェルト・グロッソ(大オーケストラと小オーケストラが共演するコンチェルト )でした。小オーケストラのほうは長い年月の間にどんどん小さくなり、とうとうたった1人になってしまいました。今日ではコンチェルトといえば、しばしばオーケストラとの共演の中でソロ楽器奏者が“華麗なる技巧”を披露する曲を指します(レナード・バーンスタイン )。


レリ・グリスト マーラー 交響曲第4番(バーンスタイン )Sony Gustav Mahler
グスタフ・マーラーの魅力 」 Who Is Gustav Mahler ?
放送日 1960年 2月 7日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第4番 ト長調より、交響曲「大地の歌 」第3楽章、第6楽章より、交響曲第2番「復活 」第3楽章、第5楽章より、歌曲集「少年の魔法の角笛 」より(以上、マーラー )

 グスタフ・マーラーは、マーラーその人と 彼の音楽の背景にあったものをひとたび知ってしまえば、昔からの親しい友人に思えてくる、そんな作曲家です。マーラーは、その“一生”の全ての面で二つの面を持った存在でした。悲しい大人と無邪気な子供、人当たりの良い西洋人とジプシー的な東洋人、華麗なロマン主義者と大胆な近代主義者、そして室内楽の達人でありながら一方では史上最大のオーケストラのための曲を書いた作曲家でもありました(レナード・バーンスタイン )。


Leonard Bernstein Young Peoples Concerts Folk Music in the Concert Hall
コンサート・ホールの中の民族音楽 」 Folk Music in the Concert Hall
放送日 1961年 4月 9日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第39番 変ホ長調K.543 第3楽章より(モーツァルト )、「インディアン交響曲 」より(チャベス )、オーヴェルニュの歌~「アントゥエノ 」~「紡ぎ女 」~「女房持ちはかわいそう 」(カントループ )、交響曲第2番 第5楽章(アイヴズ )

 素朴なメロディを愛する人に喜ばれることうけあいのプログラムです。ここでは、シンフォニックな大作も含めて、あらゆる音楽の根底に民謡やフォークダンスの音楽があることを証明します。フォーク・ミュージックは人々が話す時のリズムとアクセントから始まりました。しゃべりのリズムが民族音楽へと次第に変化し、さらにはコンサートやオペラの“芸術音楽”となったのです(レナード・バーンスタイン )。


Claude Achille Debussy ravel[1]
印象主義って何 ? 」 What Is Impressionism ?
放送日 1961年12月 1日(モノクロ )

演奏プログラム:交響詩「海 」から(ドビュッシー )、「ダフニスとクロエ 」第2組曲より(ラヴェル )

 ドビュッシーやラヴェルの印象主義的な作品は、美術の世界でいえばモネやドガ、ルノワールの絵画にあたる音楽です。彼らの音楽では、美術と同じく、暗示は現実主義に勝り得るというフランスに生まれた考え方をとり入れています。印象主義の音楽は、特別な音階と和音を使って神秘的な、何とも言えない不思議な音を作り出します(レナード・バーンスタイン )。


バーンスタインとストラヴィンスキー(右 ) ストラヴィンスキー「春の祭典 」バーンスタイン ニューヨーク・フィル 国内盤
ハッピー・バースデイ、ストラヴィンスキー ! 」 Happy Birthday Igor Stravinsky !
放送日 1962年 3月26日(モノクロ )

演奏プログラム:バレエ音楽「ペトルーシュカ 」(ストラヴィンスキー )

 このプログラムは、イーゴリ・ストラヴィンスキーの誕生日を記念したものです。ストラヴィンスキーは、常にスタイルを変え続けた作曲家でした。大オーケストラのために絢爛たる音楽を書いたストラヴィンスキー。次には小オーケストラのために精巧な作品を書き、“新古典主義”的な作品を経て、ついには十二音技法による作品にまでたどり着いたのです。ストラヴィンスキーは80歳にしてなお、音楽の世界に新鮮な驚きを与え続けていたのです(レナード・バーンスタイン )。


バーンスタインと家族 (2)
メロディーって何 ? 」 What Is a Melody ?
放送日 1962年12月21日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第6番「悲愴 」より(チャイコフスキー )、楽劇「トリスタンとイゾルデ 」前奏曲より(ワーグナー )、交響曲第40番 ト短調K.550第1楽章より(モーツァルト )、弦楽と金管のための協奏音楽Op.50より(ヒンデミット )、交響曲第4番 ホ短調Op.98 第4楽章(ブラームス )

 音楽を作り上げているいろいろな要素の中で、ハミングしたり歌ったりできる単純な要素を「旋律(チューン )」といいます。交響曲などの音楽では旋律から始まらないことも多く、もっと短い断片で始まって、それがメロディーへと織りなされていきます。また、オーケストラは二つの違うメロディーを同時に演奏することもできます。そこから「対位法 」と呼ばれる素晴らしい音の織物が生まれたのです(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein New York Philharmonic_Latin American Fiesta
ラテン・アメリカの精神 」 The Latin American Spirit
放送日 1963年 3月 8日(モノクロ )

演奏プログラム:「牧場の主顕祭の踊り」~バトゥーケ(フェルナンデス )、ブラジル風バッハ第5番(ヴィラ=ロボス )、センセマヤ(レブエルタス )、キューバ舞曲(コープランド )、「ウェストサイド・ストーリー 」シンフォニック・ダンス(バーンスタイン )

 ラテン・アメリカ音楽の「リズム 」は、根底をなすビートに複雑なビートが加わって成り立っています。ラテン・アメリカ音楽の「カラー 」は、マラカスやクラベス、ひょうたん、棒、ボンゴといった打楽器から得られるものです。さらにその「メロディ 」は、インディオやアフリカ、スペイン、ポルトガルの民俗音楽から取り入れています。中南米音楽の生き生きとした響きは、こうした要素が見事に織り重ねられて生まれるのです(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts (11)
コンサート・ホールの中のジャズ 」 Jazz in the Concert Hall
放送日 1964年 3月11日(モノクロ )

演奏プログラム:ジャズへの旅(ガンサー・シュラー )、ピアノ協奏曲(コープランド )、管弦楽とジャズプレイヤーのためのインプロヴィゼーション(オースティン )

 ジャズは、アメリカ人の心に深く入り込み、ポップ・ミュージックにもシンフォニックな音楽にも影響を与え続けてきました。このプログラムでは、アメリカ人の作曲家ガンサー・シュラーの作品を取り上げています。「ピーターと狼 」のジャズ版とでもいうべき曲です。ジャズ・コンボとオーケストラの共演もみられます(レナード・バーンスタイン )。

▼  【 発起人(妻 )による補足この項に限ります
 この回は ゲスト出演が出色で、まずアーロン・コープランド本人がピアノ協奏曲のソリストとして共演しています。また、ガンサー・シュラーの作品 Journey Into Jazz には、若き日の名ジャズ・ミュージシャンが ソリストとして登場しているのです。数年後にモンタレーで 自身の“変拍子ビッグ・バンドを率いることになる前の(あごヒゲがない ! )ドン・エリス(トランペット )、アート・ブレイキー & ジャズ・メッセンジャーズに「ブルース・マーチ 」を提供したベニー・ゴルソン(テナー・サックス )、名手リチャード・デイヴィス(ベース )の他、何と この映像から 僅か 3か月後、36歳の若さで急逝する エリック・ドルフィー の姿を 発見 ! これには 思わず興奮するわたし。
Eric Dolphy in Bernstein Young Peoples Concerts !
 ソロ演奏の出番が多いドン・エリスに比べると、ドルフィーの演奏は ごく僅か(残念 ! )なのですが、アルト・サックスでの熱いソロは 短くも猛烈に切れまくり、その特異な個性を爆発させています。ドルフィーの出演によって、このプログラムの価値は 俄然高まりました。(発起人による補足文、おわり
エリック・ドルフィー「空中に消えた音楽を つかまえることは、誰にもできない


バーンスタイン
ソナタ形式って何 ? 」 What Is Sonata Form ?
放送日 1964年11月 6日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター 」第1楽章より(モーツァルト )、歌劇「カルメン 」~ミカエラのアリアより(ビゼー )、ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調K.545より(モーツァルト )、「古典交響曲 」第4楽章より(プロコフィエフ )

 昔からある単純な歌には、A-B-Aという三部分から構成されているものがたくさんあります。驚くべきことに、典型的なソナタ形式による楽章も、そんなよくある歌の形を拡大したものに過ぎないのです。ただソナタ形式の場合、音楽をよりドラマティックにするために、作曲家は関係調の中を動き回ります。ですからA-B-Aという3つの部分と調の変化がわかれば、あなたはもう立派なソナタ形式の専門家といえます(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein New York Philharmonic_Siberius シベリウスの肖像(1915年 シベリウス博物館)
シベリウスを讃えて 」 Tribute to Sibelius
放送日 1965年 2月19日(モノクロ )

演奏プログラム:交響詩「フィンランディア」(シベリウス )、ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章より(シベリウス )、交響曲第2番 ニ長調 第4楽章より(シベリウス )

 フィンランドの生んだ最も高名な作曲家ジャン・シベリウスは、祖国が政治的には帝政ロシアに、文化的にはスウェーデンに支配されていた時代に育ちました。シベリウスの「フィンランディア 」は、フィンランドの民族主義者の心を深く動かし、そのために帝政ロシアはコンサートでの演奏を禁じたほどでした。「フィンランディア 」は、フィンランド独立のために、何千もの演説やビラよりも大きな力となったのです(レナード・バーンスタイン )。


バーンスタインと家族
音楽の原子 - 音程を学ぼう - 」 Musical Atoms : A Story of Intervals
放送日 1965年11月29日(モノクロ )

演奏プログラム:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲(ワーグナー )、交響曲第4番 ホ短調 第1楽章より(ブラームス )、交響曲第4番 ヘ短調 第4楽章より(ヴォーン=ウィリアムズ )

 音楽の「原子 」は1つの音符のことではなく、少なくとも2つの音符のことをいいます。その2つの音符の関係、「音程 」こそが音楽の核心であり、根源なのです。このプログラムでは、その「音程 」から新たに生じる二つの現象、すなわち「メロディー 」と「ハーモニー 」について理解することを 主眼とします(レナード・バーンスタイン )。


Leonard Bernstein Young Peoples Concerts
オーケストラの響き 」 The Sound of an Orchestra
放送日 1965年12月14日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第88番 ト長調第2楽章より(ハイドン )、交響曲第1番 ハ短調より(ブラームス )、映像第2集「イベリア 」~「春のロンド 」(ドビュッシー )、「兵士の物語 」~「王様の行進曲 」(ストラヴィンスキー )、バレエ「ロデオ 」~「ホー・ダウン 」(コープランド )

 偉大なオーケストラは、それ独自の響きを持つべきではありません。オーケストラを偉大にするのは、曲によって、あるいは時代によって、意のままに変われる能力なのです。作曲家は誰もが独特の響きを持っているわけですから、オーケストラが力を尽くすべきなのは、その響きを再現することです。このプログラムでは、偉大なオーケストラがどのようにそれを実践し、また、どのようにして よくありがちな音楽上の“罪”を犯さずに済んでいるかを検証します(レナード・バーンスタイン )。


ドミちゃん_Dmitrii Dmitrievich Shostakovich Bernstein New York Philharmonic_Symphony No. 9. Shostakovich  
ショスタコーヴィチの誕生日を祝って 」 Birthday Tribute to Shostakovich
放送日 1966年 1月 5日(モノクロ )

演奏プログラム:交響曲第7番「レニングラード」より、交響曲第9番 変ホ長調 より(以上、ショスタコーヴィチ )

 ロシア生まれの内向的な作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチは、挑発的な音楽を書く作曲家でした。このプログラムでは、彼が書いたもっとも不思議な作品である第9交響曲に焦点を合わせています。第9交響曲というと、昔から長大で深刻な作品ばかりですが、ショスタコーヴィチの第9は短く しかも皮肉に満ちています。この曲を聴くのは、たとえば「正式な晩餐会の席でホットドッグとポテトチップを出されるようなもの 」です(レナード・バーンスタイン )。


Leonard Bernstein Young Peoples Concerts (2)
旋法って何 ? 」 What Is a Mode ?
放送日 1966年11月23日(カラー )

演奏プログラム:「夜想曲 」~「祭 」から(ドビュッシー )、歌劇「ボリス・ゴドゥノフ 」から第3幕へのポロネーズ(ムソルグスキー )、「ファンシー・フリー 」より(バーンスタイン )

 私たちが愛する音楽の大部分は、「旋法 」と呼ばれる 昔からある音階に基づいています。ドリア旋法は、基本的に西洋的な音楽にアジア的な響きを与えることができます。スペインやユダヤの音楽のもの悲しさを作り出しているのは、フリギア旋法です。またリディア旋法は、ポーランドの舞曲に鋭くピリッとした味わいを加えています。8つの旋法のそれぞれが、独自の響きを持っているのです(レナード・バーンスタイン )。


ヨハン・シュトラウス二世(Wiki ) バーンスタイン ヨハンシュトラウス(CBS)
4分の3拍子に乾杯 」 A Toast to Vienna in 3/4 Time
放送日 1967年12月25日(カラー )

演奏プログラム:ワルツ「ウィーン気質」(J.シュトラウス2世 )、ドイツ舞曲 ハ長調K.605第3番(モーツァルト )、交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター 」第3楽章より、交響曲第7番 イ長調 第3楽章より(ベートーヴェン )、歌曲集「少年の魔法の角笛 」から「ラインの伝説 」、「魚に説教するパドゥヴァの聖アントニウス 」、「骨折り損のくたびれもうけ 」(マーラー )、楽劇「ばらの騎士 」からワルツ(R.シュトラウス )

 偉大なるウィーンの音楽の軽快な序曲となるのは、4分の3拍子の舞曲、ヨハン・シュトラウスのワルツです。ウィーンで完成された4分の3拍子の音楽は、単純ながら優雅なものでした。リラックスした気分でウィーンの4分の3拍子を楽しんでください。モーツァルト、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、そしてロマン主義の時代から20世紀へと橋を架けたマーラーの作品です(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein Young Peoples Concerts
クイズ・コンサート ~ あなたの音楽度は ? 」 Quiz Concert : How Musical Are You ?
放送日 1968年 5月26日(カラー )

 音楽クイズを楽しむプログラムです。
 最初に、4分間の“ミステリー・ピース”を聴いて、作曲家の名前、国籍、時代、様式、作品の形式を当ててください。次に、おなじみの曲がどこかおかしな方法で演奏されています。演奏の方法のどこが間違っているのか、答えてみてください(レナード・バーンスタイン )。


Bernstein _ベルリオーズ 幻想交響曲(1968年第2回録音) (2) Bernstein _ベルリオーズ 幻想交響曲(1968年第2回録音)
ベルリオーズの『幻想』 」 Berlioz Takes a Trip
放送日 1969年 5月25日(カラー )

演奏プログラム:「幻想交響曲 」から(ベルリオーズ )

 脳裏から離れない片思いを音楽で描いた「幻想交響曲 」は、エクトール・ベルリオーズ26歳の作品です。憧れに満ちた“恋人の主題”は次第に高まっていき、最後は激しく終わります。曲のいたるところで、この“恋人”は様々に姿形を変えて戻って来るのです(レナード・バーンスタイン )。


チャイコフスキー_Tchaikovsky, Pyotr Ilyich Igor Stravinsky( 1882-1971)
バレエの中の鳥たち 」 Two Ballet Birds
放送日 1969年 9月14日(カラー )

演奏プログラム:バレエ「白鳥の湖 」から(チャイコフスキー )、バレエ「火の鳥 」から(ストラヴィンスキー )

 バレエ音楽はバレエ抜きではつまらないなどという人がいるでしょうか。このプログラムでは 二つのバレエ曲、チャイコフスキーの「白鳥の湖 」とストラヴィンスキーの「火の鳥 」を取り上げます。どちらも不思議な魅力にあふれた音楽です。そして、どちらも愛の力が悪に打ち勝つという内容です。ただし「白鳥の湖 」が抽象的な音楽なのに対して、「火の鳥 」は直接的に物語を描いています(レナード・バーンスタイン )。


ベートーヴェン「フィデリオ」バーンスタイン(D.G.) ベートーヴェンの像 Beethoven Platz, Wien, Österreich
フィデリオ - 命の賛歌 - 」 Fidelio : A Celebration Of Life
放送日 1970年 3月29日(カラー )

演奏プログラム:歌劇「フィデリオ」から(ベートーヴェン )

 「フィデリオ 」はベートーベンの書いた唯一のオペラですが、彼の最高傑作の一つとなりました。このオペラの主人公は、濡れ衣を着せられて、城の牢獄に閉じ込められている貴族です。妻は男装してフィデリオと名のり、夫を助け出そうと企てます。オペラの最後では、まるで西部劇のように緊迫したシーンが繰り広げられます(レナード・バーンスタイン )。


↓ 清き一票を
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

クラシックランキング

ジャズランキング
Club Scherzo, since 2010.1.30.

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)