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スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
「アフター・シュトラウス & “ バイ・シュトラウス ”」
After-Strauss & “By Strauss”
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1955年 レナード・ローゼンマン
映画「エデンの東 」 のテーマ

Spectrum EJS-415_ビクター・ヤング~スクリーン・ヒッツ集 WPCR-10770「ジェームス・ディーンのすべて 」
(左 )ヴィクター・ヤング楽団(Spectrum EJS-4150「ビクター・ヤング~スクリーン・ヒッツ集 」から )
(右 )オリジナル・サウンド トラック (ワーナーミュージック WPCR-10770「ジェームス・ディーンのすべて 」から )

 
 24歳で急逝した 忘れがたき名優ジェームス・ディーンの初主演作だった映画「エデンの東(1955年製作、エリア・カザン監督 ) 」の有名なテーマ曲のリズムは、あまりそう感じませんが、ワルツです。
 その音楽も大反響だったにもかかわらず、映画が封切られても しばらくの間、何故かサウンド・トラック盤が発売されなかったため(理由は不明 )、代わりに 大衆路線のビクター・ヤング・オーケストラに先を越されてしまい、カヴァー演奏のレコードにもかかわらず ヒット・チャートに入り続けていました。このため 一部では「作曲もビクター・ヤング 」などという誤まった情報が、当時は錯綜していたそうです。
 もちろん正しい作曲者名は レナード・ローゼンマン Leonard Rosenman (1924 ‐ 2008 )ですね。
レナード・ローゼンマン Leonard Rosenman
 この人はシェーンベルクに師事したほどの、本質は硬派な十二音技法の作曲家で、たまたま親交があったJ.ディーン自身が 映画「エデンの東 」への出演が決まった際、カザン監督に 彼を音楽担当候補として推薦した、という話が伝わっています。当初ローゼンマンは 本来の自分の作風である無調音楽を「エデンの東 」で使おうと考えていましたが、これに反対するカザン監督と衝突した挙句 やむなく妥協、わかりやすくて穏やかなワルツのメロディでテーマ曲を書き直した結果、これが大ヒットすることになったわけです。

 映画公開からすでに数年経過して、もう今さらという感じで、やっと映画「エデンの東 」のオリジナル・サントラ盤が発売されることになりました。が、売り出してみたら 一般のファンにとっては ビクター・ヤング楽団の わかりやすい演奏の方がずっと人気で、それはもう圧倒的でした(なにしろ本家がもたもたしている間に 3年間もチャート・イン( ! )していたそうです )。で、結局 ヤング盤とほぼ同じアレンジに手直しさせられた楽譜による演奏で ローゼンマン自ら 指揮だけを 手がけた 再演版のレコード(Imperial盤 )まで 後日 発売されたというのですから、本人にとっては かなり屈辱的なことだったでしょう。

 さらに 後日談です、ローゼンマンディーン主演となる次作「理由なき反抗(1955年製作、ニコラス・レイ監督 ) 」では 念願かなって 彼本来の「前衛的な十二音技法 」で作曲することを許されますが、作曲者自身の満足度はさて置き、一般の迎合度人気度を考えた場合、「エデンの東ワルツの比でなかったことは・・・ 言うまでもありません。

1956年  フルシチョフのスターリン批判。
       第二次中東戦争。
       コルンゴルト、没。
       ドリス・デイ「ケ・セラ・セラ
 ・・・に続く。


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