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スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
「アフター・シュトラウス & “ バイ・シュトラウス ”」
After-Strauss & “By Strauss”
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1914年 チャウンシー・オールコット
「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ 」 My Wild Irish Rose

キース・ジャレット Keith Jarrett(1945~ ) キース・ジャレット_The Melody At Night, With You(ECM )
キース・ジャレット Keith Jarrett (ソロ・ピアノ )
アルバム「メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー The Melody At Night, With You 」から
併録曲:
I Loves You Porgy、I Got It Bad And That Ain't Good、Don't Ever Leave Me、Someone To Watch Over Me、Blame It On My Youth / Meditation、Something To Remember You By、Be My Love、Shenandoah、I'm Through With Love
リリース:1999年 8月
音 盤:ECM(POCJ-1464 )

 「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ My Wild Irish Rose 」は、Traditional  - アイルランド民謡 - と表記されることも多いワルツですが、米国の舞台俳優で歌手だったチャウンシー・オールコット Chauncey Olcott(1858 – 1932 )が1899年に作曲した、れっきとしたアメリカ製 歌曲です。しかし これを世界的にヒットさせたのが 「アイルランド 」出身の伝説的なテノール歌手ジョン•マコーマック John McCormack (1884-1945 )による1914年4月に吹き込まれたS.P.録音でした。
チャウンシー・オールコット Chauncey Olcott(1858 – 1932 ) ジョン・マコーマック John McCormack (1884-1945 )
(左から )チャウンシー・オールコット Chauncey Olcott、ジョン・マコーマック John McCormack
 マコーマックは ミラノに留学後、ヴェルディアルフレート(ラ・トラヴィアータ )、ラダメス(アイーダ )、マントヴァ公(リゴレット )、そして プッチーニロドルフォ(ラ・ボエーム )などを主要なレパートリーとして多くの歌劇場で活躍しましたが、渡米してからは 主にレコーディング・アーティストとして世界的な成功を収めました。その人気の秘密は、オペラのアリアクラシックの歌曲 だけでなく、親しみやすいイタリア民謡フォスターの歌曲など、録音を通して、その美声でポピュラーなレパートリーを披露していたという背景も手伝って、その流れで 自国アイルランドの伝統曲も歌ってヒットさせていたのです。
 アメリカ人であるオールコットの作曲だった「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ 」は、その歌詞に「アイルランドのばら 」が歌いこまれていることから、アイルランド出身の歌手マコーマックが取り上げたことによって、一般のリスナーには図らずもアイルランド民謡であるという誤ったイメージを植えつけてしまったのではないでしょうか。 

 さて、慢性疲労症候群という難病のため 一時 長い闘病生活を送っていた今世紀最大のジャズ即興演奏家のひとり キース・ジャレットが 1998年になってようやく回復した体調を気遣いつつ自宅のスタジオで録音を開始した最初の曲のひとつが この「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ 」だった - 療養中のジャレットを献身的に支えた愛妻「ローズ 」・アン・ジャレットに捧げられた - そうです。
 これを収録した、初めてのピアノ・ソロによるスタンダード曲集でもある このアルバム「メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー(ECM ) 」は 極めて高い評価を受け、これ以降 復活を遂げたジャレットは 再び本格的な演奏活動を 精力的に再開、現在に至るのでした。

マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ 」の
▼ オリジナルなヴォーカル・ヴァージョン推薦盤!

ジョエル Joelle「ザッツ・オール That’s All 」 ジョエル Joelle
ジョエル Joelle (ヴォーカル )
録 音 : 2007年 スウェーデン
音 盤 : キング(KICJ-524 )「ラヴ・レターズ Love Letters 」所収

 マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ 」を下敷きにした「ラッキー・マリア 」(2005年 )のヒットで知られる ジョエル Joelleは日米ハーフですが、まるで北欧の透明な大気さえ感じさせる 美しい響きの魅力的な声質でした。2011年以降 夫の母国ニュージーランドに移住してしまい 音楽活動は休止中とのこと、残念ですね。
 残されし この一枚 - 「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ 」の歌唱が聴ける - このアルバムは、ピアノ(アンダーシュ・パーション )とアコースティック・ベース(森 泰人 )の二人だけを従えた シンプルにしてインティメイトな編成。
 実は 以前も こちらで 紹介しましたが、私 発起人、その素晴らしさに肩入れするあまり 繰り返し話題にします。
 このアルバム中、マイルス・デイヴィスの「フラメンコ・スケッチズ(名盤「カインド・オヴ・ブルー 」 所収 )における ビル・エヴァンズのプレイを下敷きにした一曲「ザッツ・オール That's All 」の 驚きのアイディアと併せ ご一聴ください。

1915年 第一次世界大戦の戦火拡大。
      フサイン・マクマホン協定、イギリスが戦後のアラブ独立を約束。 
      オットー・クレンペラー、「メリー・ワルツ 」 ・・・に続く



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