FC2ブログ
本記事は、 7月23日「注目記事ジャズ ランキング 」で 第1位となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。

   
スケルツォ倶楽部 Club Scherzo Home
ワンダリング・ローズ WANDERING“RHODES” 記事一覧

猛暑の夏、エアコンを効かせた部屋で聴く
エレピのサウンドが涼しい。

Return To Forever(Chick Corea )ECM 10cc– The Original Soundtrack (Philips) Herbie Hancock - Mr. Hands (CBS)

 こんにちは、“スケルツォ倶楽部発起人(妻のほう )です。
 2018年 夏 ― とにかく熱いですね。
 今朝なんか、都心では 午前 7時半で すでに 32度。
 気象庁では 連日のように高温注意報を出し、水分や塩分の補給・エアコンの適切な利用など 熱中症対策を呼び掛けています。
 さっきTVで お昼の気象概況を観ていたら 関東は どこも最高気温35度以上の勢いで、さらに明日 7月23日(月)にかけては40度に迫る地域もめずらしくないですって・・・。

 カウチ・ソファの上で ぐったりと だらしなく伸びているの姿を眺めながら、でも明日から また酷暑の中を 冷房も ろくに利かない営業車で走りまわる「働き蜂 」な(コイツ )を、今日は労(いた )わってあげることにしたのでした。
 そう、せめてお休みの日くらい エアコンを思いきり効かせた部屋で 身体をやすめたって良いのではないかな、とアイスコーヒーの氷を砕く 良妻なわたし
 遠くからアブラゼミの喧(かまびす )しい声が微かに届く室内は、しっかり冷房を効かせた快適な涼しさです。
 さらに今日は 耳にも涼しい風を送ってあげようと、エアコンの風に合う爽やかなエレピフェンダー・ローズ )の音が聴ける音楽を、以下 いくつかおススメします !
 サウンドの印象を温度にたとえることは多いですが、エレクトリック・フェンダー・ローズの音って、わたしにとっては 暑さの中を吹き抜けてゆく涼風っていうイメージなんですよ。

 はい、それでは皆さまも ぜひお試しあれ。
 尚、以下 楽曲のオーダーは 思いつくまま 順不同です。

スティクス Styx
「ベイブ 」 Babe

(1979年、A&M アルバム“Cornerstone”収録 )
 
 1979年ビルボードの全米№1ソングです(12月 2週連続 )。
 作曲者でリード・ヴォーカルを務めるデニス・デ=ヤング Dennis DeYoungが フェンダーローズを弾きながら歌う、その伸びやかで美しい高音の歌唱も特筆ものですが、素晴らしいのは このイントロにおけるエレクトリック・ピアノの、まるで水晶の球を転がすようなキラキラした音色ですね。



10CC (テン・シー・シー )
「アイ'ム・ノット・イン・ラヴ 」 I'm Not In Love

(1975年、Mercury アルバム“The Original Soundtrack”収録 )
 
 イギリスのバンド10CCの代表的な名曲で、メンバーのエリック・スチュワートグレアム・グールドマンによる共作ナンバーです。
 アコースティック・ギターと一緒に基本リズムを弾き続けるフェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノは 音楽空間の広がりや奥行きを感じさせる効果に貢献していますが、それ以上に特徴的なのが サウンドの全背景を覆っている不思議なコーラスのエフェクトです。必ずオリジナルのスタジオ・レコーディング・ヴァージョンでお聴きになってください。
 これは「楽曲全編を声で埋め尽くしてみては 」というケヴィン・ゴドレイのアイディアを実現した結果でした。あの神秘的なコーラスは、一度録音したヴォーカル・パートを一音ずつ何度も重ね、さらにエフェクターをかけて合成して作り上げたのです。つまり音階をユニゾンで歌うメンバーの声を低いEからオクターヴ高い上のEまで半音階ずつ13の音で個々に録音、オーヴァーダビングを重ね、さらにループさせた音を一音ずつテープに収録するという、現代ならサンプリング技術で容易に出来てしまう作業をたいへんな手間をかけてやったわけです。そんな丁寧な仕事が、この曲の大成功の要因でした。
 1975年6月の全英シングル・チャートで第1位、アメリカでも同年7月ビルボードの全米チャートで3週連続第2位を記録しています。



ビリー・ジョエル Billy Joel
「素顔のままで 」 Just The Way You Are

(1977年、CBS アルバム“Stranger”収録 )
 
 言わずと知れた名曲・・・と思っていたら、わたしにとっては驚くべきことに近年(若い世代には )ブルーノ・マーズBruno Marsによる“同名異曲”のほうが有名なんだそうです・・・でもご安心ください、当“スケルツォ倶楽部”では 往年の名曲のほうを取り上げます。いずれ逆転して元に戻ることと思いますよ( ? )。
 何しろ この素晴らしい一篇ときたら それはもう完璧な出来で、それこそ語るべきことがたくさんあります。アルト・サックスで よく歌うソロを務める 名手フィル・ウッズのことについては、すでに何度も語りました。
 また、このレコーディングのプロデュースを務めたフィル・ラモーン自身が 10CCの 「アイ'ム・ノット・イン・ラヴ 」と同じ技法を用いて 音の背景を厚く覆う涼しいコーラス・サウンドを 録音した事実を証言しているとおり、「素顔のままで 」第2節 “Don't go trying some new fasion …”以降の音響を 10CC と聴き比べてみれば、どなたにもすぐ判ると思います。
 ここでは、弾き語りを務めるビリー・ジョエル自身が演奏するフェンダー・ローズのコロコロきらめく音色と、メロディ・ラインの隙間をまるで息継ぎするようにナチュラルに埋めてゆくカウンター・フレーズの素晴らしさに、涼風を感じましょう。



シトラス・サン Citrus Sun
「ホワット・カラー・イズ・ラヴ 」 What Color Is Love

(2014年、MIRAMAR アルバム“People Of Tomorrow”収録 )

 今日紹介する楽曲中、この一曲が最も新しい録音です。
 シトラス・サンは、インコグニート Incognito の創設メンバーだった ブルーイJean-Paul 'Bluey' Maunick (ギター、ヴォーカル)が中心になって、ロンドンで尊敬を集める往年の名ギタリスト ジム・マレンJim Mullen を迎えて結成された スムース・ジャズのプロジェクトです。
 「ホワット・カラー・イズ・ラヴ 」はテリー・キャリアーによる 70年代のオリジナル曲に敬意を捧げたカヴァー・ヴァージョンで、ヴォーカルは ヴァレリー・エティエンヌ Valerie Etienne という女性が務めています。ミューテッド・トランペットで控えめにオブリガートを吹くドミニク・グローヴァーDominic Glover のプレイも聴き逃せません。
 何よりマット・クーパーMatt Cooperが奏でるフェンダー・ローズの涼しげなニュアンスが素晴らしく、もうイントロ部分から「これぞエレピ 」な音色に 全て持っていかれます。



渡辺貞夫 
「インナー・エムブレイス 」 Inner Embrace

(1979年、JVC アルバム「モーニング・アイランド」収録 )

 フェンダー・ローズには「トレモロ 」という内蔵エフェクター・スイッチが付いており、プレイヤーが これをONにすると(ステレオ・アウトプットなら )、弾いている音像がステージ上のPAで大きく左右に振れるという 独特の効果がありました。
 ここでローズを弾いているのは 当時ナベサダと頻繁に仕事を共にしていた 才人 デイヴ・グルーシン で、曲の冒頭からステレオ・スピーカーの左端から右端までエレピの音が転がっては戻ってくる、そんなローズならではの「トレモロエフェクトが実際に聴けます、懐かしい !
 尚、ドラムスは スティーヴ・ガッド 、ベースはフランシスコ・センティーノ、ギターがジェフ・ミロノフ・・・って あの頃のグルーシン人脈、素晴らしくて タメイキが出ちゃう。 

開けない場合は こちら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=GEFIl4cXs1Y


ハービー・ハンコック Herbie Hancock
「午前 4時 」 4 AM

(1979年、CBS アルバム“Mr. Hands”収録 )

 ハンコックが軽やかに弾くフェンダー・ローズをここでがっちり支えているベーシストこそ 最盛期のジャコ・パストリアスです。恐ろしく正確にパルスを打ち込む それは完全にクリアーなプレイ、途中 さりげなく響かせるハーモニクスの気持ちよさったら もう。
 ドラムスはハーヴェイ・メイスン、パーカッションはヘッド・ハンターズビル・サマーズ実質ピアノ・トリオなのですが、エレピの他にウェイヴス・ミニムーグを加えたハンコックのプレイは 多彩で自由自在、その音色は涼やかです。



チック・コリア Chick Corea
「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」 What Game Shall We Play Today

(1972年、ECM アルバム“Return To Forever”収録 )

 名手チック・コリアの はずむフェンダー・ローズのタッチがもうずっと耳に憑いて離れません。軽やかに歌うフローラ・プリムの隙間を縫うようにポンポンと快適に弾(はじ )けまくる明るいエレピの音。信じられない、何て判りやすいプレイなんだろ。
 でも途中 一ヶ所だけ、ジョー・ファレルのフルートが - ごく僅かなんだけど - めずらしくチック・コリアと 一瞬 呼吸が揃わない個所が 珠に瑕、聴き直す度に ああ もったいない・・・って まるで自分が失敗したかのように 心から悔しがる。
 そんな わたしが この名盤を初めて聴いたのは(もちろんリアルタイムに初出時のわけはなく、80年代になってから )学生時代の夏休みお気に入りのアルバムって、初めて聴いた季節時刻場所など しっかりと記憶に紐づいているものですよね。熱帯夜の寝つけぬ焦りを 思い出す「クリスタル・サイレンス 」、ライヴ・アンダー・ザ・スカイマウント・フジニューポート・イン・斑尾など 野外のジャズ・フェスでは定番ナンバーのひとつだった「ラ・フィエスタ 」、そんな 夏の青い空と 吹き抜ける風の涼しさを感じる「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」 - やっぱり 今でも大好きなアルバムです。



スマップ SMAP
「セロリ 」

(1997年、ビクターエンタテインメント “SMAP 011 ス”収録 )

 オリジナルは 山崎まさよしによる佳曲ですが、このSMAPヴァージョンは、編曲も手掛けた 清水信之自身が弾くフェンダー・ローズの エフェクターがかかった音色と 終始快適にシンコペーションを繰り返すリズムが なんだか大好きで、これを聴きたいばかりに シングル盤も オリジナル・アルバムSMAP 011 )も さらにはベスト・アルバム(Smap Vest )まで みんな持ってる(笑 ) ― そんなサウンドの背後で繰りかえされる(オフビートで規則的に )吸い込むようなシンセ音の刻みは、坂本龍一の「千のナイフ 」(Better Days )を連想しますね。
smap セロリSMAP 011 ス
セロリ 」のオススメ動画は こちら ⇒ https://www.dailymotion.com/video/x60v86n
 
 ・・・あ、SMAPと言えば、FM東京で毎週金曜日23:00からオンエアされていた、木村拓哉のD.J.番組“What's UP SMAP ! ”(愛称「ワッツ 」 )が、 今週 7月27日放送回をもって終了 しちゃいますよね。解散後も変わらず“キャプテンキムタクの一途なファンを自認する わたしスケルツォ倶楽部発起人(妻のほう ) 残念な気持ちが抑えきれません。
☆ 過去記事 ⇒ 発起人(の妻 )実は「SMAP キムタク 」の隠れファン
 ・・・と、思っていたら、今度は 同局「FLOW 」(毎週日曜昼11:30~ )のパーソナリティを務めるとのこと、はー 少し安心。

 今日は、文章の最後に 大幅な脱線 失礼 !

スケルツォ倶楽部_エアコンを効かせた部屋で聴く エレピのサウンド

↓ 清き一票を
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

クラシックランキング

ジャズランキング
Club Scherzo, since 2010.1.30.

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)