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本記事は 7月19日 「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
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スケルツォ倶楽部 
Club Scherzo
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NHK-FMから、突然 レオ・スレザークの声が。
Young Leo Slezak Leopold Slezak Leo Slezak Leo Slezak (3)
 
 今晩は、”スケルツォ倶楽部発起人です。
 少し前のこと、いつものように 仕事で移動中の合間に営業車のFMを点けると、NHK「音楽遊覧飛行 」の放送帯 - 毎回 複数のパーソナリティが交替で 番組進行を務める 平日のポピュラー音楽プログラム - ちょうどダ・カーポ榊原広子さんが「東京都の上田さん 」という方の リクエスト葉書を 読み終えられたところでした。
 残念ながら そのお便りの内容は 殆ど聴けませんでしたが、続けて 「上田さん 」のリクエスト曲が放送されました。

 意外なことに、それは たいへん古いSP録音でした。
 何と 1928年、
 レオ・スレザークの歌唱による
 シューマン歌曲「くるみの木 」ですと・・・

 レオ・スレザークとは、
 かつてメトマーラートスカニーニにも起用された
 オーストリアのテノール歌手 というおぼろげな認識くらいしかなく、
 正直 名前しか知らないに等しい存在でした。

 ああ、これは聴いておかねば -
 と、思わず 農道の路肩(笑 )に車を寄せ、エンジンを止めます。

 率直に驚きました。
 初めて聴く その歌い方は、スレザークという人が たしかヘルデン・テノールだったという 私の浅い先入観を
 あっさりと覆すものだったからです。


▲ Leo Slezak, "Der Nussbaum" Schumann

 それは、ドイツ語特有の美しい発語 ―
 r を舌の上で転がす音・・・
 Sch という擦過音・・・
 とても格調高い発音
 素晴らしい
 柔和な声の表現に
 それはもう 心が洗われるようでした。

 戦前のドイツ・リートとは これほどまで「語る 」ものなのか ―
 オーケストラ・ピットに拮抗して演じているオペラ歌手でも
 聴き手を目の前にしたリートを歌うときには その発声も巧みに使い分け、
 根本から異なる歌唱形態で聴かせるのだなあ、と改めて感じ入りました。

Leo Slezak (2) Leo Slezak,Lohengrin Leopold Slezak (2)
▲ 何の役に扮しているか わかりますよね? 
☆ 正解は 本記事の一番最後に。


レオ・スレザーク Leopold Slezak
1873.08.18 - 1946.06.01 )
モラヴィア出身、オーストリアのテノール歌手で 1896年ブルノ市立劇場で「ローエングリン 」タイトルロールでデビューします。
ロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場で喝采を受けました。
1901年から34年まで ウィーン国立歌劇場のヘルデン・テノールとして活躍。オテロ、ローエングリンの他、ワルター(「マイスタージンガー 」 )、タンホイザー、ジークフリート、ラダメス(「アイーダ 」 )、マンリーコ(「トロヴァトーレ 」 )など、主にワーグナーヴェルディを中心に、多彩なレパートリーを誇りました。
メトロポリタン歌劇場でも活躍し、1910年にはチャイコフスキーの「スペードの女王」米初演(グスタフ・マーラー指揮 ! )で主役のゲルマンを務めました。


Stamp Leo Slezak
 レオ・スレザークと言えば、私の乏しい記憶の中では、とても機知に富んだユーモラスな人という 勝手な印象があります (次の白鳥はいつ 出航かね? )。
 それは、たしか渡辺護氏が どこかで紹介しておられた 傑作なエピソードのせいかもしれません。 何で読んだのか忘れてしまいましたが、私 発起人の記憶の中から、以下 再現させて頂きます。どうぞ ご笑納あれ。

 レオ・スレザークがベルリンで マイアベーアの歌劇「預言者 」の主人公を務めた時の逸話です。
 このオペラの第4幕で 彼は僭王として君臨し、華やかな戴冠式を執り行う場面があるのですが、ベルリンの劇場が特別に用意した豪華な王冠衣装の出来が素晴らしく、公演の大成功に貢献したのでした。
 ちょうどウィーンでも同じ役で出演することが決まっていたスレザークは、このお気に入りの王冠衣装を わざわざ借りて、ウィーンまで持って帰ることにしました。
 の乗った夜行列車がドイツとオーストリアの国境に到着したのは真夜中でしたが、税関の役人は厳格な男で 寝台車にいたスレザークを起こすと手荷物検査のため鞄を開けさせました。その中に王冠が無造作に入っているのを見つけた途端、小道具とは知らずに 顔面蒼白となった役人は 靴のかかとを鳴らし 直立不動の姿勢をとって スレザークに最敬礼、「御無礼をお許しください、皇帝陛下 !

 “上田さん”、榊原さん、そして NHKさん、ありがとうございました。
(笑 )また次回。

☆ 文中 「何の役に扮している? 」 の正解
(左から )ジークフリート、ローエングリン、タンホイザー でした。
ワーグナー
ワーグナー先生 コメント
当然 全問正解じゃろ?



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