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本記事は、 6月10日「注目記事ジャズ ランキング 」で 第1位となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。

   

スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
「空中に消えた音楽を つかまえることは、誰にもできない 」
タイトル You Can Never Capture “IT” Again … ⇒ もくじは こちら
こんなことは できないのだ
“When you hear music,after it's over,it's gone in the air.
 You can never capture it again. “  ( by Eric Dolphy

音楽は 聴きおわった後、 空中へ消えてしまうので、
再び つかまえることは 誰にも できないのだ (エリック・ドルフィー

コルトレーン、1963年録音 - 幻の「ザ・ロスト・アルバム」
Both Directions At Once : The Lost Album
世界初同時リリースに 大きな期待を寄せる。

コルトレーン 未発表アルバム(1963年)大 コルトレーン 未発表アルバム(1963年)大 (2)
 今晩は、“スケルツォ倶楽部発起人(妻のほう )です。
 偉大なジョン・コルトレーン未発表音源の中でも最大のお宝レコーディングといえば、わたしにとっては何と言っても あのセロニアス・モンクとの1957年「ファイヴ・スポット・ライヴ 」のほうなのですが。
モンク with コルトレーン ⇒ 詳しくはこちら
 今回「発見 」された ‐ とされる インパルスレコーディングは、実は1965年頃にはもう その存在も知られていたセッション録音(当時から 7曲ある、とされてました )で、原田和典氏など 発売を熱望するコルトレーン・ファンの熱い声が、すでに70年代から上がっていた音源でした。
 そんな未発表演奏の中でも 唯一レハール原曲(オペレッタ「メリー・ウィドウ 」 )の「ヴィリアの歌 Vilia 」だけが - コルトレーンは、「マイ・フェイヴァリット・シングス 」や「グリーン・スリーヴス 」などと同様、そこではソプラノ・サックスを吹いてます - インパルスのオムニバスLPレコード「The Definitive Jazz Scene Volume 3(AS-9101)」の中に収録され、1965年に発売されていました。 
Impulse! AS-9101_ The Definitive Jazz Scene Volume 3 JOHN COLTRANE JOHNNY HARTMAN (Impulse AS-40)
(左 )The Definitive Jazz Scene Volume 3、(右 )Coltrane And Johnny Hartman(いずれもインパルス IMPULSE !
 「1963年3月6日 」といえば、その翌日 7日が、あの名盤「コルトレーン & ジョニー・ハートマン 」の収録日であることに お気づきのファンは、きっと多いはず。
 あの静謐で「バラード 」な雰囲気を、ハートマンのヴォーカル抜き演奏で堪能できるのではないか、というファンの期待は いやが上にも高まります。

Coltrane(Prestige) John Coltrane Blue Train
▲ (左から )「コートにすみれを 」収録「コルトレーンプレスティッジ )」、「アイ'ム・オールド・ファッションド 」収録「ブルートレインブルーノート )」
 実は この当時 コルトレーンは、マウスピースの不調に悩まされており、それまで追求してきた16分音符で怒涛のスケールを広げるような、いわゆるシーツ・オブ・サウンド奏法に躓(つまず)きが生じていたとされる時期、それまで彼が好んできた 速く吹きまくるモダン奏法の代わりに、かつて「コートにすみれを プレスティッジ )」や「アイ’ム・オールド・ファッションド ブルーノート )」(いずれも1957年 )などで聴かせてくれた 歌心に満ちたバラード演奏という方向に 今一度 新境地を見出した時期と重なるのです。
Duke Ellington John Coltrane John Coltrane Ballads JOHN COLTRANE JOHNNY HARTMAN (Impulse AS-40)
 そのタイミングこそ、まさにデューク・エリントンとの共演盤(1962年9月)や あの名盤「バラード」(1962年9月、11月 )、そしてジョニー・ハートマンとの共演盤(1963年3月 )の録音時期と一致します。
 「コルトレーンの神髄はバラードにありき 原田充氏)」 - 今回の未発表録音の中にも もしや 隠れた絶品のバラード・プレイがあるのでは・・・と、大いに期待してしまう 「試聴前の発起人なのです。

コルトレーン 未発表アルバム(1963年) (5)
(以下、日経電子版記事より一部引用 - 青字
 モダン・ジャズ界の巨匠、サックス奏者ジョン・コルトレーン John Coltrane (1926~1967)の 未発表オリジナル2曲(無題 )を含む、1963年にルディ・ヴァン=ゲルダー・スタジオで収録された 幻の音源が見つかっていたことが6月8日わかった。
 世界的なコルトレーン研究家 藤岡靖洋氏は「絶頂期の公式レコーディングで素晴らしい演奏だ 」と評価している。
 ユニバーサルミュージックは、これらの音源を収録したアルバム「ザ・ロスト・アルバム」を6月29日世界同時発売する。
 演奏者はコルトレーン、マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーンズの「黄金のカルテット 」。米国のスタジオでの演奏記録は残っていたが、音源は行方不明だった。
 ユニバーサルによると、マスターテープは廃棄されたとみられるが、コルトレーンが演奏を自宅でチェックするために同時録音したオープンリールのテープを、当時の妻ナイーマ(ネイマ )に預けていた。
 2005年にナイーマの遺族が 自宅に保管していたテープをオークションに出品しようとして存在が分かったという。発見後、アルバム発売が企画されたが、レコード会社の担当者が会社を離れて一度は頓挫。昨年復帰したため実現した。〔共同


コルトレーン 未発表アルバム(1963年) (2)
(以下、UNIVERSAL MUSIC STORE記事より一部引用 - 青字
 アメリカ音楽史の幻の遺産、奇跡の発掘 ! ジャズ史上最高のカリスマ、ジョン・コルトレーン完全未発表スタジオ録音作。
 マッコイ・タイナー~ジミー・ギャリソン~エルヴィン・ジョーンズという通称・黄金のカルテットを率いて、1963年3月6日にニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオで行った公式セッション。
 名盤「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン 」録音前日に行われたセッションで、充実期のカルテットの姿を余すところなく捉えた、まさに歴史的遺産 ! セッションの記録は残っていたものの海賊盤も含めこれまで世に出たことがなかった 幻の音源。
マスターテイク全7曲(約47分 )のうち、Track 1, 3は コルトレーンの未発表のオリジナル曲。また、代表曲「インプレッションズ 」とジャズ・スタンダード「ネイチャー・ボーイ」の2曲は、ピアノのマッコイ・タイナー抜きのトリオ編成での貴重な録音。
 デラックス・エディションには 別テイクを収録したボーナス・ディスク付の2枚組。この2枚で、当日のセッションの全貌が判明する。


コルトレーン 未発表アルバム(1963年) (4) コルトレーン ザ・ロスト・アルバム【デラックス・エディション】 コルトレーン 未発表アルバム(1963年)
コルトレーン 「ロスト・アルバム 」
Both Directions At Once : The Lost Album

パーソネル:
  ジョン・コルトレーン(ts, ss )
  マッコイ・タイナー(p )
  ジミー・ギャリソン(b )
  エルヴィン・ジョーンズ(ds )
録 音:1963年3月6日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオ
DISC-1(1CD通常盤
  01. アンタイトルド・オリジナル11383 (テイク1 )
  02. ネイチャー・ボーイ
  03. アンタイトルド・オリジナル11386 (テイク1 )
  04. ヴィリアの歌 (テイク3 )
  05. インプレッションズ (テイク3)
  06. スロー・ブルース
  07. ワン・アップ、ワン・ダウン (テイク1)
+ DISC-2(2CDデラックス・エディション
  01. ヴィリアの歌 (テイク5)
  02. インプレッションズ (テイク1 )
  03. インプレッションズ (テイク2 )
  04. インプレッションズ (テイク4 )
  05. アンタイトルド・オリジナル11386 (テイク2 )
  06. アンタイトルド・オリジナル11386 (テイク5 )
  07. ワン・アップ、ワン・ダウン (テイク6 )
音 盤:
(通常盤 )Impulse! / ユニバーサルミュージック(UCCI-1043 )
(D-X盤 )Impulse! / ユニバーサルミュージック(UCCI-9295/6 )


コルトレーン 未発表アルバム演奏風景(1963年)
(以下、uDiscoverMusicJP 『Both Directions at Once: The Lost Album 』が“奇跡”と呼ばれる理由 より一部引用 - 青字
Both Directions At Once : The Lost Album 』が“奇跡”と呼ばれる理由 
① なぜなら、これは実際に“ロスト=失われた”作品だから
 コルトレーンの没後、スタジオやライヴ含め、さまざまなアルバムが発売されてきた。しかし、今回の『Both Directions At Once : The Lost Album』は、当時在籍していた米国インパルス・レーベルに録音の記録には残っていたものの、マスターテープがどこにも存在せず、長らく“謎”といわれていた音源だった。

② なぜなら、これは“完全な新作”だから
 この作品は、過去に海賊盤などでも一切世に出たことがなく、未発表の“ライヴ”音源でもなく、コルトレーンが作曲し今回初登場となる新曲を含む、元々リリースを前提に録音された スタジオ・セッション音源だったから。

③ なぜなら、コルトレーンの“絶頂期を捉えた録音”だから
 60年代に入り当時新興レーベルだったインパルスと契約し、圧倒的なパフォーマンスでジャズ界のトップスターとなっていたコルトレーン。キャリアの絶頂期ともいうべき この時期に活動していた、マッコイ・タイナー(ピアノ )、ジミー・ギャリソン(ベース )、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス )とのバンドは“黄金のカルテット”とも呼ばれ、このメンバーで残された音源の数々は現在も絶大な人気を誇っている。
 そのカルテットが、名盤と呼ばれる『John Coltrane & Johnny Hartman』の録音前日にレコーディングしたのが本作『Both Directions At Once : The Lost Album』だ。その後フリー・ジャズへと傾倒していくコルトレーンが、スタンダードや自身の代表曲「Impressions」を取り上げた作品で同時期に録音され、一部で“バラード3部作”とも呼ばれ人気も高い『Ballads 』、『Duke Ellington & John Coltrane 』、『John Coltrane & Johnny Hartman 』に比肩する内容となっている。

Both Directions At Once : The Lost Album』についての 3つの疑問
疑問① なぜ録音当時発表されなかったのか?
 これに関して確たる証拠や証言がなく、決定的な理由は不明だが、推測は以下のとおり。
 当時コルトレーンが所属していたインパルス・レーベルは、前述の“バラード3部作”といった、今回の未発表セッションとは異なる企画要素の強い作品を連続して発表していた。加えて、当時コルトレーンは人気が鰻登りの状態で、その人気に乗じて過去に所属したレーベル(プレスティッジ、アトランティック)からは 各社の在籍時に録音していた音源がこぞって、まるで新作を装って発売され、当時の市場にコルトレーンのアルバムがあふれて混乱をきたしていた。そんな状況のために、いつしかリリースのタイミングを逸してしまったのではないか。

疑問② 録音されたマスターテープはどこへ消えたのか?
 録音されたマスターテープは、インパルス・レーベルが録音場所のヴァン・ゲルダー・スタジオから引き上げて管理していた。コルトレーンの死後、レーベルの親会社であるABCレコードはロサンゼルスへと本社を移転、インパルス関連のマスターテープもすべてロスの保管施設に移管された。
 70年代初頭に入り、ABCレコードの経費削減の取り組みの一環として、保管費用の節約のためマスターテープが次々と廃棄されることに。カタログに存在する1アイテムにつき1本のテープ・コピーは保有される基準だったため、当時までにリリースされていなかった音源のテープは破棄されてしまった。そんな中に今回の未発表セッションのマスターも含まれていたため、今まで日の目を見ることもなかったのではないか。

疑問③ どのような経緯でテープが見つかった?
 コルトレーンは毎回録音セッションを終えると、いつもリファレンステープをエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーから受け取り、家に持ち帰って演奏を再チェックするのを習慣としていた。それは、マスターテープと同時にモノラル録音された音源。当時コルトレーンは、これらのテープの一部を自身の手元に置き、一部は当時の妻ナイーマ(ネイマ )に預けていた(注:本作が録音された1963年当時、既に二人は別居していたが、連絡は取り続けていたという )。
 時は流れて2005年。ニューヨークのマンハッタンでジャズ・ミュージシャンの遺品を中心とするオークションが開催され、ナイーマの遺族からの出品予定品目の中に、彼女の自宅に残されていた上記リファレンステープが含まれていたことで、テープの存在が明らかに。それを受けて、ヴァーヴとコルトレーンの遺族との間でアルバム発売に向けての協議がスタート。その後ヴァーヴの担当者が会社を離れたためプロジェクトは頓挫していたが、昨年この担当者がヴァーヴに復帰したことで再び動き始め、テープの発見から13年の歳月を経て、ようやく世に出ることになった。


レコードをかけるスヌーピー
 世界中のモダンジャズ・ファンが首をひねるほど 今日まで頑(かたくな)に リリースされなかった真の理由も、演奏を聴くことによって 明らかにされることが あるのではないでしょうか。
 そんな興味深い音源が、何と 55年ぶりに初めて陽の目をみるわけです(わくわく )。 わたし“スケルツォ倶楽部発起人も もちろん聴くつもり、すでに「予約」しました。
 今月 29日 ― 世界同時発売 - 当日、アルバムは自宅に到着する予定ですが、その内容によっては ぜひ感想文を、この続きに 書かせて頂くつもりです !

 そして ⇒ 買いました、聴きました、そして 書きました !

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