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ワンダリング・ローズ WANDERING“RHODES” 記事一覧

Ramsey Lewis_Tequila Mockingbird 1977 Chick Corea Friends(Polydor) Bob James-Lucky Seven(1979)
エレクトリック・ピアノの音と 鍵盤の感触 & 名盤の記憶・・・

 こんにちは、“スケルツォ倶楽部発起人です。
 ブログ更新回数減少、ランキング急降下という 深刻な事態を招いた怠惰な自分に「喝 ! 」を入れようと( ? ) 久しぶりに「新コーナー立ち上げ 」を宣言いたします。個人的に思い入れの深い “エレクトリック・ピアノ”の音が聴ける音盤について、毎回 呟こうかな と考えてます。 そこで、思いついたカテ名は、「ワンダリング・ローズWanderingRHODES”です。 ラムゼイ・ルイスの 知る人ぞ知る 名演のタイトルを もじったものです・・・ 詳しくは 追々。

Return To Forever(Chick Corea )ECM
 さて、毎年この暑い季節が巡り来るたび かつて学生時代に与えられた 夢のごとき特権だった「夏休み 」の日々を思い出します。

 それは、秋の学園祭を目指して 同級生たちとバンド練習に明け暮れていた 高校1年~ 2年時の夏休みの記憶・・・。ギターやベースは各々が所有する愛器を持参してスタジオ入りしたものでしたが、大きなピアノやドラムスは スタジオの機材をレンタルするしかありませんでした。

どこにプラグを差すの?
 1970年代後半~ 80年代初頭にかけて 学生の素人バンドでキーボードを弾いた経験があれば 判って頂けると思いますが、他のエレクトリック楽器と一緒にステージに上がったら 当時の貧弱なPAでは まずアコースティック・ピアノの音量など圧倒的に不利でした。聴衆はもちろん ステージ上で弾いているプレイヤー自身のモニターにさえ聴こえやしません。キーボードにプラグを差して音量調節を可能にする必要性とは、会場が大きくなればなるほど、隣で大音量を発しているエレクトリック・ギターやドラムスに拮抗できるかどうかに関わる重大事だったのです。

学園祭でフェンダーローズを弾く 高校時代の発起人(左)
▲ フェンダーローズを弾く 高校時代の 若き発起人(左 ) - 1978年頃 - 

Fender Rhodes 1972
 ・・・で、当時から多くの貸スタジオに置かれていた代表的な普及型キーボードが、フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノ Fender Rhodes Electric Piano でした(ウーリッツァー Wurlitzer に触れる機会は 私にはありませんでした )。これら電気ピアノの鍵盤は、振動板を叩くという基本アクションは似ているものの ハンマーがピアノ線を打つアコースティック・ピアノとは やはり異なり、鍵盤を弾く際には 手首を押し下げるように沈める 微妙な力加減が必要でした。スタジオでの限られた練習時間内しか楽器に触れることができなかった私は、この楽器のクセに慣れるまで 少し時間を要したものでした。なにしろ打鍵して、ごく一瞬ですが、遅れて鳴るので、その時差を瞬時に予測しながら弾くコツを習得する必要もありました。

懐かしい Fender Rhodesの鍵盤
フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノ 
⇒ 大体の基礎的情報は こちら(Wikipedia

増尾好秋_セイリング・ワンダー Sailing Wonder 渡辺貞夫 Morning Island(JVC) Stuff_Warner Bros.
 尚、恥ずかしながら 当時 高校生だった私たちがコピー演奏していた レパートリーの素材を 告白すると、初期のフュージョン・グループ - デイヴ・グルーシンがプロデュースしていた頃の リー・リトナー渡辺貞夫、エレクトリック・バード時代の増尾好秋プリズム、ラリー・カールトン、スタッフ、24丁目バンド - など・・・ でした。

 さて、その後1980年代に入ると、デジタル・シンセサイザーサンプラー等 新しいキーボードの普及によって、ローズ Rhodes ウーリッツァー Wurlitzerに似た エレクトリック・ピアノの音色は 簡単にプリセットされるようになってしまい(正確な情報を確かめずに書いておりますが、)この楽器自体は、残念ながら 現在(製造・販売に関しては ) 市場からは淘汰されつつあるのでは、そんな危機感を感じてます。
 それでも これだけ広く支持されてきた 歴史ある楽器です。現在でも 細々とですが ニューモデル(Mark 7 は 発売されているようですし、また 良い意味でこだわりを持つ 心あるミュージシャンの多くは ヴィンテージ・モデルを入手して フェンダー・ローズを演奏し続けておられます。


Sigma Sound Studio Fender Rhodes 1972 with Vintage Vibe Stereo Vibe Preamp

 ・・・懐かしい音です。 本当に素晴らしい楽器でした。
 1960年代後半から80年代中盤にかけて、名プレイヤーたちの演奏を支援してきた この偉大な楽器の魅力的な音は、当時のジャズやロック・ポップスの名盤で 容易に確認することができます。


▲ 史上初のエレクトリック・ピアノを レコーディングで使ったアーティストはレイ・チャールズでした(レナード・フェザー説に拠る )。1959年録音、Atlantic盤“What'd I Say” で聴くことができます (但し、この楽器の音はローズではなく ウーリッツァーだそうです。いずれも鍵盤アクションが振動板を叩いた音をアンプを通してスピーカーから出すという仕組みは共通してますが )。

Miles in the Sky 1968 Herbie Hancock appearances on fender rhodes
▲ 影響力も最大だった マイルス・デイヴィスが スタジオで最初にエレクトリック・ピアノを ハービー・ハンコックに試させたのは、1968年の名盤「マイルス・イン・ザ・スカイ 」の冒頭「スタッフ 」において。12:14 から 待ちかねたように始まるハンコックのソロ、躊躇なく紡ぐファンキーなインプロヴィゼーションは全く停滞することなく、あたかも泉が湧き出でるがごとし。絶句。す'素晴らしい(S'wonderful )。

ビートルズ 「レット・イット・ビー Let It Be 」 レット・イット・ビーで フェンダーを弾くビリー・プレストン (2) レット・イット・ビーで フェンダーを弾くビリー・プレストン
▲ (結果的に )ビートルズの崩壊を描くことになった 悲劇的な映画「レット・イット・ビー 」において「ドン’ト・レット・ミー・ダウン 」や「ゲット・バック 」などで ビリー・プレストンが弾いているエレクトリック・ピアノが、フェンダー・ローズです。

Light My Fire_The Doors The Doors - vox continental fender rhodes piano bass
▲ 「ハートに火をつけて Light My Fire での ドアーズ・デビューは1967年。メンバーにベーシストを置かなかったため、キーボードのレイ・マンザレクフェンダー・ローズ(左手 )で ベース・ラインを弾いていました。

 一般の方々にとっては・・・ そうですね、全国高校野球選手権大会がTVで中継される際など、NHKが各高校とその地域を紹介するコーナーがありましたよね。あそこで映像に乗せて入ってくるナレーションのバックには応援歌「栄冠は君に輝く 」のメロディが いつも控えめに流されていますが、あのピアノの音が ローズ・エレクトリック です - といったら、頷いて頂けるでしょうか。尤も 今も中継で 同じ演奏が使われているかは・・・ すみません、ここも無責任な未確認(笑 )。


▲ 邦題「スヌーピーは名探偵 」"It's a Mystery, Charlie Brown" 冒頭シーン(1974 )
 西海岸の名ピアニスト、ヴィンス・ガラルディフェンダー・ローズ・エレクトリックを使ったプレイも印象的な、名曲「リトル・バーディ 」が使用される場面(「スヌーピーは名探偵 」タイトル部分を含む )が観れます。

 ・・・さて、こんな感じで 今後も続けられるか 最近はちょっと自信喪失気味ですが、次回以降 懐かしいフェンダー・ローズの音色が聴ける音盤ミュージシャンの話題について 語らせて頂こうかなと考えております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

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