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発起人、初めての「田園 」交響曲
Beethoven -Orchestre National Paris - Paul Kletzki Symphony N° 6 Beethoven -Orchestre National Paris - Paul Kletzki Symphony N° 6 (2)
ベートーヴェン
交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園 」
パウル・クレツキ / 指揮 Paul Kletzki
フランス国立放送局管弦楽団 The Orchestra Nationale de Paris
録 音:記載なし ( 推定 1960年以前 )
音 盤:コンサートホール・ソサエティ(SM-2239 )


 今回は ぐんと遡(さかのぼ )って、私 発起人小学校3年生の時の思い出 - 初めて自分のお小遣いで入手した「田園 」のレコードが コレでした。
 指揮はパウル・クレツキですが、有名なチェコ・フィルとの録音以前に アメリカの通販マイナーレーベルにレコーディングされたもののようです。って、そんな情報も ずっと後になって知ったことでしたが。

 何しろ 子ども向けに書かれた ベートーヴェンの伝記を読んで、熱烈に聴きたくなったのが 第6交響曲 - それは、銀座数寄屋橋ハンターで 400円で購入した 傷だらけの中古L.P.でしたが - 今にして思えば 子どもが 精一杯背伸びして「大人が聴く 」レコードを 「大人のマネして 」慎重にジャケットから取り出し - たとえ底も破けたペラペラな紙ジャケットからであっても - L.P.の溝のふちに大切に針を降ろすまでの「セレモニー 」を経て、盛大な針音とともに 遂にステレオから聴こえてきたベートーヴェン・・・ 忘れられません、大量に酸素を含んだ自然の風が 音楽をともなって 部屋に流れてくるのを、その時 子どもだった私は たしかに肌で感じました。第一楽章フェルマータが付くまでの冒頭4小節で すでに心は 19世紀のハイリゲンシュタットを散歩するベートーヴェンの後姿を追いかけ 走っていきました。
by Julius Schmid_散策するベートーヴェン
▲ by Julius Schmid 散策するベートーヴェン

 第2楽章は「小川のほとりの情景 」 - 「伝記 」情報によれば ここで「野鳥 」が登場するらしい - うわ 一体どこで小鳥さん 出てくるんだろと 緩徐楽章が始まった途端 じっと身構え、スピーカーの前に正座して 音楽に耳を傾けていました。
 さらさらと緩やかに波打つ第2ヴァイオリン、ヴィオラ、独奏チェロ(二人、弱音器付けて… との指定 )が描写する水の流れ、美しいですよね。
 しかし、野鳥たちは なかなか出てこない… まだ出てこない… え ? もうすぐ終わっちゃうじゃん ? もしや聞き逃したのかなー と、あきらめかけた頃、それは 緩徐楽章もホント結尾になって ようやく 少しだけ姿を現してくれた木管の鳥たち (ナイチンゲール、うぐいす、かっこう )に 気づいた瞬間の感激ったら。
 「あ、いた ! 」 - それは バード・ウォッチングならぬ「一度きり 」の素晴らしいバード・リスニングでした。初めてのベートーヴェンからもらった「感動 」のプレゼント。 ありがとうございます、ワルターカラヤンクライバーらの名盤たちと出会うことになるのは、この後のことです。

 
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