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発起人、初めての「田園交響曲 」
Beethoven at the age of 49( Josef Karl Stieler) ベートーヴェン 田園 Beethoven -Orchestre National Paris - Paul Kletzki Symphony N° 6 Beethoven -Orchestre National Paris - Paul Kletzki Symphony N° 6 田園-裏ジャケ
ベートーヴェン
交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園 」
パウル・クレツキ / 指揮 Paul Kletzki
フランス国立放送局管弦楽団 The Orchestra Nationale de Paris
録 音:記載なし ( 推定 1960年前後 )
音 盤:コンサートホール・ソサエティ(SM-2239 )


 前回 に続いて、私 発起人小学校3年生の時の思い出 - 初めて自分のお小遣いで入手した「田園交響曲 」のレコードが コレでした。
 指揮はパウル・クレツキですが、有名なチェコ・フィルとのスプラフォン(1965年)盤ではなく、もっと以前に アメリカの通販マイナーレーベルでレコーディングされたもののようです。 って、そんな情報も ずっと後になってから知ったことでしたが。

 子ども向けに書かれた ベートーヴェンの伝記を初めて読んで、熱烈に聴きたくなった交響曲が 第6番 でした - それは、銀座数寄屋橋ハンターで 400円で購入した 傷だらけの中古L.P.でしたが - 今にして思えば 子どもが 精一杯背伸びして「大人が聴く 」レコードを 「大人のマネして 」慎重にジャケットから取り出し - たとえ底の破けたペラッペラな紙ジャケットからであっても - L.P.の溝のふちに慎重に針を降ろす「セレモニー 」を経て、盛大な針音とともに 遂にステレオから聴こえてきた「田園交響曲 」。

 その出だしを初めて聴いた瞬間を 決して忘れません、弦のふくよかな音が 酸素を含んだ自然の風となって 部屋の中に流れこんできたことを、その風は 私の前髪を 静かに揺らしていきました。

信州中野の林檎畑に立ち北信五岳を望む
 第一楽章冒頭のフェルマータが付くまでの わずか 4小節で、子どもだった私でさえ まだ数少なかった 自然と触れたイデー Idee思い出 )を その音楽から 肌で感じることができたのです。 それは夏の軽井沢の早朝の涼しい風であり、信州中野の林檎畑に立って 遠く北信五岳(まみくとい )を望んだときの晴れやかな記憶でもあり・・・。

 そんな私を置きざりに ベートーヴェンアレグロ・マ・ノン・トロッポで さっさと通り過ぎていきます。 
「あ、待ってください。ついていきます、偉大なあなたに ! 」
 “楽聖”の後ろ姿を 追いかけて、私の心は 19世紀のハイリゲンシュタットを 走っていきました。いまだに 追いつけませんが。
by Julius Schmid_散策するベートーヴェン
▲ by Julius Schmid 散策するベートーヴェン

 第2楽章は「小川のほとりの情景 」 - 「伝記 」情報によれば ここで「野鳥 」が登場するらしい - うわ 一体どこで小鳥さん 出てくるんだろと 緩徐楽章が始まった途端 じっと身構え、スピーカーの前に正座して 音楽に耳を傾けていました。
 さらさらと緩やかに波打つ第2ヴァイオリン、ヴィオラ、独奏チェロ(二人、弱音器付けて… との指定 )が描写する水の流れ、美しいですよね。
 しかし、野鳥たちは なかなか出てこない… まだ出てこない… え ? もうすぐ終わっちゃうじゃん ? もしや聞き逃したのかなー と、あきらめかけた頃、それは 緩徐楽章もホント結尾になって ようやく 少しだけ姿を現してくれた木管の鳥たち (ナイチンゲール、うぐいす、かっこう )に 気づいた瞬間の感激ったら。
 「あ、いた ! 」 - それは バード・ウォッチングならぬ「一度きり 」の素晴らしいバード・リスニングでした。
 ベートーヴェンからもらった「感動 」のプレゼント、「田園交響曲 」。 ありがとうございます、この曲で ワルターカラヤンクライバーらの名盤たちと出会うことになるのは、もっと後のことです。

Hogwood Beethoven Loiseau-lyre_6
田園交響曲 Sinfonia pastorella
 どんな場面を思い浮かべるかは 聴く人の自由に任せる。
 性格交響曲 Sinfonia caracteristica - あるいは 田園生活の思い出。
 光景を あまり忠実に器楽曲で再現しようとすると、すべて失われてしまう。
 田園生活のイデー Idee(思い出 )を持っている人なら だれでも
 たくさんの注釈をつけなくとも 作者が意図するところは、自然にわかる。
 描写がなくとも 音の絵というより感覚というにふさわしい全体はわかる。

― ベートーヴェン自身による、スケッチ帳に最初に書かれた田園交響曲の覚え書き(1807年 )
より
(出典:ベートーヴェン音楽ノート / 小松雄一郎 訳編/岩波文庫 )

 
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