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ひとつの音楽との 素敵な再会
 -  ルロイ・アンダーソン忘れられし夢


 こんにちは、 “スケルツォ倶楽部発起人 自身による 「クラヲタなりたて 」だった 若き時代の思い出ばなし。久しぶりに この続き - 短い一編 - を 投稿させて頂きましょう。

 さて、「シンコペイテッド・クロック 」や「ワルツィング・キャット 」、「タイプライター 」、「そりすべり 」などで知られる 才人ルロイ・アンダーソンによる、軽妙洒脱なアイディアも満載なショート名曲たちの中に ひとつ、こんな美しい小品も あるんですよ - それが 名曲 「忘れられし夢 」 Forgotten Dream - 発起人 イチ押し の佳品です。
 当初は ピアノ独奏曲として作曲され、アンダーソンは これに何曲か追加して 初心者向けのピアノ組曲として構想していたそうです。その後 ストリングスを加え、規模を大きくして現行の編成となりました。1954年に発表された作品です。

ルロイ・アンダーソン自作自演集(MVCE-30033~34 )
ルロイ・アンダーソン 作曲 (02:29 )
「忘れられし夢 」Forgotten Dream
作曲者 Leroy Anderson 自身による指揮、ピアノ独奏
オーケストラ Orchestra (unnoted )
録 音:1959年 6月
音 盤:MCA (ユニヴァーサル / MVCE-30033~34 ) 


 70年代のこと。 夏休み中の NHK-FM で この一曲を初めて聴いた中学生時代、たまたま奇跡的にカセット・テープの録音ボタンを押しており(演奏者までは不明 )、その(はかな )いタイトル に紐づいた 美しいメロディに すっかりハマってしまいました。
 それからというもの 朝・晩と寝る前にも 繰り返し カセットに録音した 大好きな「忘れられし夢 」を聴き続けた結果、とうとうある日 当時の 薄くて細いフィルム製の磁気テープは ワカメ状になってローラーに巻き込まれ 二度と聴けなくなってしまいました、はー 残念・・・。
 you tube のような 無料の音楽配信サービスなんか存在しない時代のこと。
 以来、ピアノ・ソロから始まる この大好きなメロディは、記憶の箱を開け、自分の頭の中で 繰り返す演奏の残響を 追うことによってしか「聴く 」ことはできなくなりました。
 LP時代には 同曲の収録されたレコードを入手することは遂にできず、また その後CD時代になってもしばらくの間は これを聴ける手だてもなく、多忙な学生時代を経て、やがて就職、そして社会に出て揉まれるうち いつしか 僅か3分にも満たぬ セミ・クラシック のことなど とうに忘れ去っていました。

 それから さらに十数年後 - 1998年頃でしたか - ルロイ・アンダーソン自作自演のMCA音源(ステレオ録音 ! )が ユニバーサル・ビクターから 2枚組でCDリリースされることを知り、セットの一隅に あの「忘れられし夢 」が入っていることに気づくと、この曲名を 自分が覚えていたことに われながらが驚き、タイトルどおり 「夢じゃないか 」と頬をつねりながら、興奮を抑えつつ 入手を決めたものです。


▲ ルロイ・アンダーソン「忘れられし夢 」 Forgotten Dream
レナード・スラットキン指揮 Leonard Slatkin
セントルイス交響楽団 Saint Louis Symphony Orchestra


 ・・・ 3分にも満たない演奏時間であるにもかかわらず、約30年ぶりに再会した「忘れられし夢 」は、一瞬で 私を 中学生時代の夏休みの あの日 に戻してくれました。
「おかえりなさい 」 - 私の微かな記憶どおり それは作曲者自身によるピアノ・ソロで始まっていました。
「ただいま 」
「覚えていたよ 」
「ありがとう 」 - 目頭が熱くなってしまいました。そんな発起人が黙ってハンカチを差し出してくれました、彼女は 私のことをよく判っています。

 いやいや、こんなちっぽけな曲なんか - と嗤(わら )って貶(けな )すような他人(ひと )もいるかもしれません、どうぞご自由に。個人的で過剰な想い入れが加味されていることも 私は自分でちゃんと解っています。

 音楽の価値とは何でしょうか。大好きだった楽曲との 長い別れの末の再会は、正直 偉大な交響曲や長い楽劇を聴き終えた末に訪れる大きな感動に 決して勝るとも劣らぬ 充実と満足でした。

ルロイ・アンダーソン
 音楽をありがとう 。 “スケルツォ倶楽部発起人、久しぶりに再会を 果たした この時ほど 溢れる歓びと嬉しさに 全身が粉々になるほどの勢いで吹き飛ばされたことは、稀です。

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