スケルツォ倶楽部
メニュー は こちら ⇒ Novel List 
映画「不滅の恋 」ベートーヴェン 二度とだまされるもんか
エイプリル・フールに観る、
ベートーヴェン映画「不滅の恋 Immortal Beloved 」


お久しぶりです、“スケルツォ倶楽部”発起人です。
今年もまた 4月 1日が - エイプリル・フールが - やってまいりました。実は きのうのいまごろは 緊張感でいっぱいでした。 ・・・なぜって、ここ数年来 イタズラ好きの妻に してやられ続けているからです。。。
一昨年は ⇒ こちら シベリウス幻の「第8交響曲 」発見! などという ありもしないニュースにコロリとだまされ、まるで聴いてきたかのように架空のシンフォニーの詳細について語る妻の虚言に、(クラヲタの哀しさから ? ) 目を輝かせてしまい・・・
また 昨年は ⇒ こちら 世事に疎いという弱点をつけ込まれ、「ヴェンゲーロフ完全復活 」という本当のニュースだったにもかかわらず この情報を 妻の仕組んだウソだと思い込んで 失笑を買ったり・・・・

こ、今年こそは!
と、過剰に気合をこめる私の様子を見つつ ニヤニヤしながらが近づいてきました。
  「アナタ、そんなに緊張してたら ダマされる心のゆとりもないでしょが 」
  「こ、心に隙がない と言え 」
  「余裕がない人を相手にするのは つまらないなー 」
私  「つまらなくていいよ、別に 」
妻  「オモシロくなくちゃイヤだな 」
  「ふん、では 今年はもう オレをだますのをあきらめるか ? 」
  「罪のないことで 愛妻にダマされるって楽しいことなのになー。うーん、それじゃ こういうのはどう? 」
  「 ? 」
  「ホントの話か ウソか 交替でクイズを出し合って、当てるの。外したら負け 」
  「ふふん、さすらい人ヴォータンミーメの問答というわけだな 」
  「よくわかんないけど アナタがミーメ役(笑 )ね 」
私  「ムムッ ! 」
夫婦の勝負魂に 火が点きました。

  「ええと、それじゃ一問目はレディ・ファーストで わたしから。モーツァルトウェーバーは 実は従兄弟同士。ホントかウソか ? 」
伝「モーツァルト 」とされる肖像画 ウェーバー

  「 (即答 )ホント。 って、こんなの常識だろ、モーツァルトの妻コンスタンツェの父親フリードリン・ウェーバーの弟フランツ・ウェーバーの長男が、歌劇『魔弾の射手 』の作曲家として知られる カール・マリア・フォン・ウェーバーだ 」
  「正解。さすがに これしきのレベルで間違えるようなアナタじゃないわよねー 」
  「まずは素振りというか、腕試しというか -  」
  「じゃ、次は アナタだからね 」

  「よし、二問目を出題するぞ。グレン・グールドのご先祖に『ペール・ギュント 』で知られる 大作曲家グリーグがいるといわれる。ホントかウソか ? 」
グールド ブラームス 間奏曲集_0002 グリーグ Edvard Hagerup Grieg

  「 (即答 )ホント。グールドの母方の曽祖父の従兄弟が ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ。血統的にも音楽家の家系だったというわけよね 」
  「正解。易しすぎたな 」
  「そうだよ、かみごたえがないわよ。うーん、なんだか無性にグリーグピアノ協奏曲の第2楽章が聴きたくなってきちゃったなー。はやく音楽をかけて頂戴。 」
グリーグ_ピアノ協奏曲 カラヤンVs ツィマーマン(D.G.)
ツィマーマン / カラヤン(D.G.)
  「・・・この名曲、グールド自身が弾いたレコーディングがあれば 良かったのになあ 」
  「そうね ! バーンスタインが しぶしぶ指揮する(? )ニューヨーク・フィルによる 超スロー・テンポの伴奏つきで(笑 ) 」

  「・・・ では三問目ベートーヴェンの甥カールは、実はベートーヴェン実子だった ! って、ホントかウソか ? 」

 - 以下、映画のネタバレあり、ご注意 ! -

  「(笑 )そんなの ウソに決まってるだろ。その話、個性派俳優 ゲイリー・オールドマンベートーヴェン役を演じて話題になった 1994年のアメリカ映画『不滅の恋 Immortal Beloved 』のストーリーで採用されていたアイディアで、音楽史的にも絶対あり得ない、完全なフィクションだったぞ( 監督/脚本 バーナード・ローズ ) 」
  「ふふん、正解。なにしろ歴史的にはベートーヴェン天敵だったはずのヨハンナベートーヴェンの弟カスパールの妻 )を、あろうことか『不滅の恋人 』にしてしまうという意外性、これにはまったく驚かされたものよね 」
  「ロードショーの映画館内は さぞや騒然 -  」
  「とは ならなかったんだけどね(笑 ) 」
  「そのヨハンナは、弟カスパールと結婚する前から 実はベートーヴェンとは かくれてひそかに契り合っていた仲だったとする 眉をひそめるような設定で、カスパールが急逝した後、遺された ひとり息子カールの養育権を巡ってヨハンナと裁判で争うことになるのだが、実は彼が溺愛していたカールは、ベートーヴェン自身の子であった、という これまた あり得ない展開に ぶったまげ 」
  「そのカールに対して ベートーヴェンが与えていたプレッシャーのせいで、悩んだ彼が 自殺未遂を起こしてしまう、その部分は史実であるがゆえに 一層 ドラマティックだったわよね 」
Gary Oldman as Beethoven Immortal-beloved.jpg

  「 映画『不滅の恋、ベートーヴェン 』 - 音楽史劇としては不満が多かったけれど、必ずしも キライじゃなかったんだ。今 あらためて観なおせば、巧みに史実を織り込んだ アイディア賞満載のオリジナルなストーリー展開だったと思えば、そこは 高く買いたい 」
  「ベートーヴェン研究家 青木やよひさんが 提唱されたことによって 近年 有力視されている、『不滅の恋人 』= アントニア・ブレンターノ説 なんか、この映画には 影も形も出てこなかったし - 」
  「毎年 4月 1日 - エイプリル・フール - に観るべき映画として 推薦 !  」

↓ 清き一票を
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
blogram投票ボタン
人気ブログランキングへ
Club Scherzo, since 2010.1.30.

関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)