本記事は 10月11日 「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。


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スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
Johann Sebastian Bach (1685 - 1750) G線上のアリア_ハイフェッツ盤 スヌーピー ピッツィカート倶楽部
J.S.バッハ G線上のアリア 」で、
低音弦がピッツィカートを弾(はじ )いている演奏が
無性に聴きたくなり、 探しまくる。


わたし   「ねーねー アナタ、バッハの『 管弦楽組曲第3番第2曲 エア - 通称 “G線上のアリア” - で、オーケストラの コンティヌオ(通奏低音 )チェロコントラバスが、アルコ(弓弾き )じゃなく、ピッツィカートで リズムを弾(はじ )いてる演奏のCDを 聴かせて頂戴。 」
     「え、どうしたんだ 急に 」
わたし   「突然 聴きたくなったの、無性に。ねー、もう我慢できなーい 」
     「って、相変わらず 衝動的なヤツだなー。そもそもバッハの時代に 通奏低音を担うチェロコンバスって、弓で弾く奏法が正当じゃなかったっけ? ピッツィカートを弾(はじ )いてる演奏なんて 聞いたことないよ 」   
わたし   「それが あるのよ。以前 純真な子どもだった頃、今 思い出せないけど たしかに どこかで 聴いた覚えが - 」
     「・・・あ、それとも お前、シベリウスの“第8交響曲”の時みたいに ⇒ 不評だった記事は こちら  また 純真なオレを 担(かつ )いで 喜ぼうとしてるんじゃないだろうなー (徐々に よみがえる ) 」
わたし   「あ、あれは - 少しは(しおらしく )反省してるわよ。でも、オモシロかったでしょ? 」
     「全然おもしろくないよ! 」

 ・・・はい、こんにちは。そんな “スケルツォ倶楽部発起人(妻のほう )です。
 今回は そういうわけで(って、一体どういうわけかしら? )、低音弦がピッツィカートを弾(はじ )いている「 G線上のアリア 」の演奏を 夫のコレクションから探させることとなりました(笑 )。

■ 通称「G線上のアリア 」、J.S.バッハ原曲の「エアAir 」とは?
  「エア 」335×271
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲 「エア Air 」 - 人の「敬虔なる祈り 」を もし音楽が表現できるとしたら、まさにこんな「形 」になるのではないでしょうか - 本当に、心 洗われる 世紀の名曲だと思います。
 原曲は、この名曲「エア 」を その第2曲に配置した、祝典的性格も濃い傑作「管弦楽組曲第3番ニ長調 」です(バッハの時代には 単に「序曲 」と呼ばれていたそうです )。
 これほどの名曲であっても かつて世の中から忘れられかけた時期があったとは意外ですが、1838年 やはりメンデルスゾーンが再演してから - それは「マタイ受難曲 」の復活上演(1829年 )の場合と同様に - 100年の時を経て、音楽史に その偉大なる存在価値を 再浮上させたものです。
 
管弦楽組曲第3番 BWV1068 ニ長調 -
楽器編成:トランペット 3、ティンパニ 一対、オーボエ 2、ヴァイオリン 2パート、ヴィオラ、及び 通奏低音(チェロ、コントラバス、任意でチェンバロ等も加えて演奏されます )。
楽曲構成:Ⅰ「序曲 」、Ⅱ「エア( 通称「G線上のアリア 」 ) 」、 Ⅲ「ガヴォット 」、Ⅳ「ブーレ 」、Ⅴ「ジーグ 」

■ 今さらながら、「G線上のアリア Air on the G String 」とは?
 実は、上記 バッハの「エア Air 」と「G線上のアリア 」とは、正確に言うと、同じ曲ではありません
 「G線上のアリア 」とは、ドイツ19世紀後半の名ヴァイオリニスト、アウグスト・ヴィルヘルミ August Wilhelmj (1845-1908 ) によって1871年に発表、バッハ「管弦楽組曲第3番 ニ長調 」第2曲「エアAir 」の、あの息の長い敬虔な旋律を、なんと ヴァイオリンG線一本(と ピアノ伴奏 )だけで弾けるように 工夫・編曲された アンコール・ピースのことを 本来は指すのです。
ウィルヘルミ_August Wilhelmj
ヴィルヘルミは 他にも パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番の(第1楽章のみですが ) とても変わった「リ・アレンジによっても知られ、また ワーグナーの 記念すべき最初のバイロイト音楽祭(1876年 )では 舞台真下の木造オケ・ピットで コンサートマスターを務めていたことでも有名な、確かな技巧を備えた実力派のヴァイオリニストでした。

 ここで、お詳しい方には 今更な解説で申し訳ありませんが・・・ ヴァイオリンには 4本の弦が張られていることは すでにご存知ですよね。
 最も高音を担当するのが 一番細い弦E線(開放で 高い の音に合わせます )、2番目に高いのがA線(ソロのリサイタルから オーケストラのコンサートまで、基本的なチューニングは この弦の開放である で合わせます )、3番目がD線(開放の )、そして一番低いG線(開放の が この楽器の最低音 )は 最も豊かな音量を持ち、また深い感情も表現し得る 太い弦です。
 E線、A線、D線には一切触れず、G線一本だけバッハのメロディを演奏するためには、基本的に 楽器が抱えている音域の限界をクリアさせる必要があり、そのためには 楽曲のキーを敢えてニ長調からハ長調へ 二度低く転調した上、さらに一オクターヴ下げてしまわなければなりませんでした。
 G線上のアリア パート譜_481×160
 しかし、これが 結果的に より情感豊かな低い弦によって 朗々と歌わせられるというばかりか、「一本弦で弾く 」という 聴衆への視覚的なショー・アピール効果も絶大、この秀逸なアイディアによって、ヴィルヘルミ版「G線上のアリア ハ長調 」は 大成功を収め、その後 世界中のヴァイオリニストが アンコール・ピースとして これを競って取り上げるほどの「 大ヒット・ナンバー 」となったのでした。
 19世紀末以降、バッハの「管弦楽組曲第3番 」から この「エア Air ニ長調 」が 頻繁にオーケストラ・コンサートなどのアンコール・ナンバーとして単独で取り上げられるようになってから、バッハオリジナル・スコア通りの「エア(ニ長調 ) 」を演奏する場合であっても、一般には こちらの名「G線上のアリア 」が、「愛称 」として 広く用いられる風潮が 定着してしまった というものです。

あ、やっと来た来た・・・
     「 (両手にCDを 山ほど抱えながら よろよろ戻ってくる ) ・・・お待ちどお、 バッハの『エア 』もしくは『G線上のアリア 』 が聴ける音盤で オレのCD棚にあるのは こんなところだな。どっこいしょと 」

― どさっ!

G線上のアリア
わたし   「うわー こんなに ? 早く早く、とにかく順番に 聴いてみようよー。わくわく 」
     「ええと、どれからにするか・・・ では、まず ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィル盤だ 」
わたし   「 - え? バッハの聴き比べをするのに いきなりカラヤンから始めるとゆー そんなアナタの感性って 一体・・・ 」

G線上のアリア_カラヤン(DG)盤 Karajan_UCCG-5234.jpg
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
録 音:1964年8月17~24日 スイス、サンモリッツ ヴィクトリア・ザール
収録曲:管弦楽組曲第2番 ロ短調、第3番 ニ長調、ブランデンブルク協奏曲(全6曲 )
音 盤:海外盤 D.G.(453 001-2 )

     「カラヤンが、毎夏ザルツブルク音楽祭の合間をぬってスイスサンモリッツでの録音セッションをこなすようになるのは、この年 - 1964年 - 以降のこと。ヴィクトリア・ザールとは、宿泊していたホテル La Reine Victoria に 併設の室内楽専用のコンサートホールのこと。そう言えば、この録音の準備中、カラヤン霊感にも似た 不思議な体験をしたエピソードって、お前 知ってるか? 」
わたし   「? 」
     「バッハの音楽ベルリン・フィルのメンバーと稽古中、不意に『絶対的な調和を感じ 』、その感覚のあまりの強烈さに もうこれ以上リハーサルを続けられなくなってしまい( リチャード・オズボーン著 『ヘルベルト・フォン・カラヤン 』 木村博江/訳 白水社 )、結局 その日の稽古を中止せざるを得なかったという逸話・・・ 」
わたし   「ふふん、その手の話って カラヤンには珍しいわよね。さては、ホテルで待ってる愛妻エリエッテ幼い娘たちの許に帰りたいがゆえの仮病だったんじゃないかしら(笑 ) 」
     「カラヤン盤の低音弦は 弓弾きエディト・ピヒト=アクセンフェルトチェンバロが 終始控えめに入っているのが特徴 」
わたし   「 06:35 - 本当にテンポが 超ゆっくりで、とてもムーディーなのね。高音弦の美しさが映える、透明感ある音響バランスで、録音も良いわね 」
     「で、当然ながらピッツィカートは 出てこなかった・・・と 」    


G線上のアリア_カザルス(SONY)盤
パブロ・カザルス指揮
マールボロ音楽祭管弦楽団
録 音:1966年7月 ヴァーモント、マールボロ
収録曲:管弦楽組曲(全4曲 )、ブランデンブルク協奏曲(全6曲 )
音 盤:CBS/SONY(66DC-5094~96 )

     「指揮者としても超一流だったカザルスが、スペイン内乱後 フランコ独裁政権に抗議して フランスのプラードから西インド諸島のプエルト・リコへ移住後は、毎年のようにマールボロ・カザルス音楽祭が開かれていた 」
わたし   「カザルスを慕う音楽家が 世界中から集って来たことによってもよく知られ、この録音にもアレクサンダー・シュナイダー、ハイメ・ラレード、イジドア・コーヘンなどといった著名なヴァイオリニストの他、小林健次岩崎洸 といった日本人演奏家も参加しているのね 」
     「 04:51 - 重厚な演奏っていう先入観ばかりが先行しがちな このカザルス盤低音弦は 弓弾きだけれど、チェリストの解釈らしく その明快な刻み方は意外なほどリズミカルで、とても個性的だな。 」
わたし   「各声部が生き生きと、ポリフォニカルに動いてる感じが 確かにするわね。ルドルフ・ゼルキンに師事したルース・ラレードコンティヌオを務めていて、ここでも所々で 彼女のピアノの音が聴けるのが新鮮 」
     「で、このカザルス盤でも ピッツィカートは 使われてなかった・・・と 」


G線上のアリア_ラ・プティット・バンド(DHM)盤
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(コンサートマスター )
録 音:1981年9月12~30日 ドイツ シュライデン城教会
収録曲:管弦楽組曲(全4曲 )
音 盤:DHM / BMGジャパン(BVCD-1625~26 )

わたし   「ラ・プティット・バンド結成時の有名な逸話。ドイツ・ハルモニア・ムンディによる『町人貴族 (リュリ作曲 ) 』セッション録音のため、当時コレギウム・アウレウムと訣別したグスタフ・レオンハルトの内意を受けたシギスヴァルト・クイケンが、オランダ・ベルギーの第一線で活躍する古楽器奏者たちを総動員した結果、1971年に結成した小オーケストラが、今日のラ・プティット・バンド原型だったわけよね 」
     「そうそう、この団体の個性的な名前は、かつてリュリフランス宮廷自らの楽団に冠した名をそのまま借りて、レオンハルトによって名づけられたものなんだよな 」
わたし   「 『エア 』は、 04:36 - という短さ - これは言うまでもなく、テンポが快速ということよね 」
     「コンティヌオ(通奏低音 )ロバート・コーネンチェンバロチェロコントラバスによる弓弾きの低音弦で、その一音一音は まるでスタッカートが付されているかのように、短くリズミックに切って演奏されている 」
わたし   「ヴィブラートを一切かけず 音をすーっと伸ばすという、ピリオド奏法に初めて接した80年代当時の聴衆は、それまでのモダン楽器アンサンブルからは聴き取れなかった、全く新しい透明な響きに - 特にこの『エア 』において - 出会えたというわけね 」
     「そして、ここにもピッツィカートは登場しなかったと 」


G線上のアリア_アーノンクール(Teldec)盤 ニコラウス・アーノンクール
ニコラウス・アーノンクール 指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
録 音:1983年12月 ウィーン カジノ・ツェーゲルニツ
収録曲:ブランデンブルク協奏曲第3、5、6番、管弦楽組曲第3番ニ長調
音 盤:Teldec ワーナーミュージックジャパン(WPCS-21045 )

わたし   「ピリオド楽器の使用、オーセンティックな奏法、強く鋭いアクセント、独特なフレージングの切り方、ポリフォニックな効果を最大限に生かす 各楽器群の対照的な振分け方など、いずれも絶妙な配分によって成り立っている アーノンクールの再録音盤ね 」
     「 04:39 - という速いテンポの『エア 』、そのコンティヌオの低音弦は、ラ・プティット・バンドの演奏と同様、いや それ以上に短く切られているけれど やはり 弓弾きだ 」
わたし   「アーノンクールだったら ひょっとして ピッツィカート弾(はじ )いてくれてるのでは と思ったのになー 」
     「バスがピッツィカート進行するなんて オーセンティックじゃない っていう ことなんだろ 」
わたし   「テンポも速い上に ヴィブラートが殆どかかっていないから、旋律のラインは 直線でストレートに滑ってゆくような感じ。でも透明感があって、とても美しいわね 」


G線上のアリア_ブリュッヘン(PHLIPS)盤
フランス・ブリュッヘン指揮
エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団
録 音:1994年10月 ロンドン ヘンリー・ウッド・ホール
収録曲:管弦楽組曲(全4曲 )
音 盤:海外盤 Philips 442 151-2(2CD )

     「ブリュッヘンが 手兵の18世紀オーケストラでなく、イギリスのエイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団を起用した演奏 」
わたし   「1985年録音クリストファー・ホッグウッド(オリゾワール )盤でフルート(フラウト・トラヴェルソ )・ソロを務めていたリザ・ベズノシウクが ここでもソリストを務めているのね 」
     「室内楽編成にリュート(ギター )まで加えた新鮮な響きの 第2番ロ短調 のほうが興味深い仕上がりだが、 『エア 』を含む この 第3番ニ長調 も精妙さと躍動感が同居する 優れた名演なんだ 」
わたし   「 04:57 - ここでも低音弦は弓弾きなのね。コンティヌオを担当するジョン・トールの奏でるチェンバロの響きが 空中に散りばめられ、透明な弦の響き の合間をぬって ひらひらと舞い降りてくるような感じ。でも 『エア 』では リュートの音は 聴けないのね 」
夫     「リュートの響きを『エア 』で聴きたければ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ盤だな 」


Teldec 8573-85557-2
Musica Barocca
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
録 音:2001年1月~2月 スイス モルビオ・インフェリオーレ、聖ジョルジョ教会
収録曲:バッハ 管弦楽組曲第3番、アルビノーニ オーボエ協奏曲ニ短調、作品9の2~アダージョ、ヴィヴァルディ ピッコロ協奏曲ハ長調RV443、アルビノーニ ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲~アダージョ、A・マルチェッロ オーボエ協奏曲ニ短調、テレマン 2つのフルート,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ~ グラーヴェ、パッヘルベル 3声のカノンとジーグ、伝承曲 グリーンスリーヴズ、パーセル シャコンヌ ト短調、ヘンデル オラトリオ「ソロモン 」~ シバの女王の入城、アルビノーニ 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのアダージョ
音 盤:海外盤 Teldec 8573-85557-2

     「はい、これが コンティヌオに アルペジオを奏でるリュートを加えた『エア 』が聴ける音盤。推進力ある自由な解釈によるヴィヴァルディなどで、古楽スタイルの演奏団体の中でも独自の地位を築いてきたイル・ジャルディーノ・アルモニコによる 覇気の漲(みなぎ )る演奏だ 」
わたし    「所要時間 04:41 –  リュートが入ると 音色がとても雅(みやび )な感じになるのね。チェンバロの響きとも異なる新鮮さだわ。薄―い低音弦の動きは 少し聴き取りにくいけれど、これも どうやら弓弾き に違いないようね 」
     「第2曲「エア 」では、コンサート・マスターである 名手エンリコ・オノフリによる自由な即興演奏を混じえたヴァイオリン・ソロが聴きもの。自由自在って 感じだろ 」
わたし   「最後の一音を 係留でぐーんと引っ張る 思い入れの深さ、マーラーのアダージェットを 連想しちゃう 」


G線上のアリア_コープマン(ERATO)盤
トン・コープマン指揮
アムステルダム・バロック管弦楽団
録 音:1997年 1月~ 4月 アムステルダム
収録曲:管弦楽組曲(全4曲 )
音 盤:ERATO ワーナーミュージックジャパン(WPCS-21207 )

わたし   「管弦楽組曲 全4曲が CD一枚に収まった、お徳用盤。コレ、売れそうね 」
     「 しかもコープマン『エア 』だから、そのテンポも きっと相当速いんだろうなー などと勝手な先入観のもと聴き始めたら、何と1966年録音のカザルス盤よりも遅い速度 05:34 - に ちょっとびっくり・・・ 」
わたし   「この曲に関しては、奇を衒(てら )ったところがまったくないのよね。低音弦は弓弾き第1ヴァイオリン主旋律も 即興演奏で崩すようなことはせず、コンティヌオ弦セクションのみ。チェンバロリュートも入ってません 」
     「その代り、次に続く 『ガヴォット 』 炸裂するティンパニの気持ちよさと言ったら ‐ 」
わたし   「ふふん、そう、さては 吹き飛ばされたのね。でも 他の曲の話題は この次の機会にね 」


G線上のアリア_原典版
パウル・ドンブレヒト指揮
イル・フォンダメント
録 音:2010年4月14~18日 ベルギー ヘイゼヘム、聖フィンセンティウス・ア・パオロ女子修道院礼拝堂
収録曲:原典(?)版による 序曲( = 管弦楽組曲 )全4曲
音 盤:フーガ・リベラ / マーキュリー MFUG-580(2枚組 )

     「これは、たいへん興味深い 注目のセット 」
わたし   「へえ、どこが? 」
     「最近のバッハ研究によれば、今日(こんにち ) 『管弦楽組曲第3番 』 『同 第4番 』とに加えられているトランペット、(オーボエと )ティンパニは、実は 後世に付加されたパートだったというもの 」
わたし   「ええ↗ そうだったの(! ) 」
     「ふふん、このディスクにおける 『第3番ニ長調 』 は そんな 仮想の初期稿に遡(さかのぼ )った、鳴り物(管・打楽器 )抜き弦楽合奏のみで演奏された版なんだ 」
わたし   「えー、なんか地味な音になりそう・・・ 」
夫     「そんな懸念も軽く吹き飛ばす、エッジの効いたリズミカルで力強い弦合奏に引き込まれるぞ。聴いてみろ、ほら 特に 『ガヴォット 』 の格好よさを! 」
わたし   「本当だ、凄いわね 」
     「実は、さらに興味深いのは 『第2番 』 のほうなんだよ。バッハケーテン時代(1772年以前 )の初期稿によって、フルート独奏ではなく、ヴァイオリン・ソロに換置され、調性も今日(こんにち )のロ短調からイ短調へと移調するので、全然 印象も変わってしまうんだ 」
わたし   「そう言えば、モニカ・ハジェットアンサンブル・ソネリーも このイル・フォンダメント盤に先立つ数年前、これに近い発想をもとに 同じ方向性の演奏を すでに録音(イギリス Avie盤 )していたわね 」
     「 ・・・って、お前 詳しいな、ひょっとして また知らないふりか 」
わたし   「 ええと、 テーマの話題とはズレちゃうから、これ以上は またの機会にさせて頂きましょう 」
     「 何じゃそれは?  ムッ・・・ 気を取り直し。 『エア 』は、04:44 - という 近年のピリオド演奏らしい快速なテンポ、コンティヌオ(通奏低音 )ギィ・パンソンチェンバロチェロ2名コントラバス1名による 弓弾きの低音弦
わたし   「第1ヴァイオリン奏者 - ディルク・ファンダール - がソロで 主旋律を美しくも伸びやかに演奏しているけれど、ピリオド奏法にこだわらず、自然にヴィブラートを加えているところに注目ね 」


■ あらためて ヴィルヘルミの「G線上のアリア 」を聴いてみたら
G線上のアリア_ギトリス(EW )盤 ◀ G線一本で弾いてる“正調の(笑 ) ”「G線上のアリア 」
イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン )
練木繁夫(ピアノ )
収録曲:ロンドンデリーの歌、ホラ・スタッカート、愛の挨拶、タイースの瞑想曲、金婚式、カンタービレ、感傷的なワルツ、ハバネラ、美しきロスマリン、歌の翼に、ベートーヴェンの主題によるロンディーノ、G線上のアリア、愛の喜び、.ハバネラ形式の小品、チゴイネルワイゼン
録 音:1985年5月 8~11日 東京 荒川公会堂
音 盤:EAST WORLD(HCD-2056 )

     「 バッハ『エア 』を編曲したヴィルヘルミが、この『G線上のアリア 』を 通して発見したこととは、単に弦一本で弾けた - という技術的なことだけではなく 実は もっと重大なこと、すなわち この名旋律を低い弦で演奏してみたらバッハの音楽が内包していた意外なロマン性 - 人の感情に訴える力強さ - に あらためて気づいた、ということだったのではないか と思うんだな 」
わたし  「 ギトリス翁の 熱い名演を聴くと、尚一層 その意を強くするわよね 」
     「本当に 朗々とよく歌うヴァイオリンの音色が素晴らしい。バッハの時代の演奏では 決してあり得なかった表現、やはり これは ヴィルヘルミの時代 = ロマン派時代の表現 だからこそ 可能になったのだ、と思う 」
わたし  「ギトリスが 解放弦で最低音の を鳴らすたびに、まるで どっと 一気に息を吐くような感覚を 共有する気がしちゃう。ふんす!(鼻息 ) 」

■ そして ついに 低音弦ピッツィカート弾(はじ )く演奏を、発見

     「あっ! こ、これだ。たしかに弦を指で弾(はじ )いてる! 」
わたし   「・・・とうとう見つけたわね 」
     「よく聴くと、ファゴットユニゾン 低音弦のベース・ラインを なぞっているようだぞ 」
わたし   「意外だったわねー、マーラー版 ? 」

晩年のマーラー マーラー版 G線上のアリア_サロネン(SONY)盤 スヌーピー ピッツィカート倶楽部
バッハ・トランスクリプションズ
エサ=ペッカ・サロネン指揮
ロス・アンジェルス・フィルハーモニック
録 音:1999年10月6~7日 カリフォルニア、ロス・アンジェルス ドロシー・シャンドラー・パヴィリオン
収録曲:
トッカータとフーガ ニ短調BWV565 (ストコフスキー編 )、幻想曲とフーガ ハ短調BWV537 (エルガー編 )、音楽の捧げ物BWV1079 から「6声のリチェルカーレ 」 (ウェーベルン編 )、前奏曲とフーガ変ホ長調「聖アン 」BWV552 (シェーンベルク編 )、小フーガ ト短調BWV578~フーガ (ストコフスキー編 )、オルガン,ハープシコードと管弦楽のための組曲 (管弦楽組曲第2番 & 第3番より ) マーラー編
音 盤:ソニー・クラシカル(SRCR-2576 )
  

     「CDライナーから サロネンの言葉を引用すると - 『バッハを聴くとき、すでにハイドンを聴いたことがあり、ベートーヴェン、ブラームス、ストラヴィンスキー、さらには ビートルズ、ジミ・ヘンドリクス、ジョン・アダムズを聴いたことがあるという事実を変えることはできない 』
わたし   「過去の音楽を ある程度オーセンティックに演奏することは可能であっても、現代人が 過去の人々と同じ感覚でバッハを体験することは 決して出来ないという意味ね 」
     「うむ。さらに サロネンの言葉 - 『音楽は生き物であり、他の生き物と互いに影響し合う必要があった。古い音楽が 常に同時代の楽器と聴衆のために書き直されてきたことは、伝統を生かし続けるためには欠かせない 』行為であった -  」
わたし   「バッハの音楽が 常に敬意をもって変形・編曲・修正・復元されてきたことを 支持しているわけね。特に『ある世代にとっての改善は 別の世代にとっては改悪となった 』という指摘は、とても重要だと思うわ 」
     「1909年マーラーが編曲したバッハの『管弦楽組曲 』は、『第2番 ロ短調 』から『序曲 』、『ロンド 』、『パディネリ 』、『第3番 ニ長調 』からは『エアー(G線上のアリア ) 』、『ガヴォット 』が選ばれ 巧みに再構成された上、大オーケストラのための一連の管弦楽組曲として 同年11月10日、ニューヨークカーネギー・ホールマーラー自身の指揮で初演され、好評だった 」
わたし   「アルマ夫人の回想によれば、この時、マーラー『すべてを古(いにしえ )に倣(なら )い 』『指揮棒をくくりつけた腕でみごとにチェンバロを演奏 』、さらには即興的に『毎回気分のおもむくままチェンバロ伴奏を変え、終わるたびにその効果について わたし(アルマ夫人 )に尋ね 』た そうねアルマ・マーラー著『愛と苦悩の生涯 』から 石井宏/訳 中公文庫


G線上のアリア_ストコフスキー(RCA)盤 スヌーピー ピッツィカート倶楽部
ストコフスキー、バッハ・トランスクリプション
レオポルド・ストコフスキー編曲/指揮
ロンドン交響楽団
録 音:1974年4月 ロンドン クリップルゲイト、聖ジル教会
収録曲:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565、シャコンヌ(パルティータ第2番ニ短調BWV.1004 より )、プレリュード(パルティータ第3番ホ長調BWV.1006 より )、神はわがやぐら、G線上のアリア(管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068 より )、小フーガ ト短調 BWV.578、アリオーソ(カンタータ第156番より シンフォニア )、「目覚めよと呼ぶ声がきこえ 」BWV.645、「来たれ、甘い死の時よ 」BWV.478、 補 )リハーサル風景付
音 盤:RCA~BMGジャパン(BVCC-38001 )

     「あ、これもだ! ストコフスキーの演奏も 低音弦がピッツィカートを弾(はじ )いている! 」
わたし   「バッハ原曲『エアー 』が、第1ヴァイオリンだけにしか主旋律の演奏を 委ねていなかったのに対して、このストコフスキー版では 意表を突き、チェロ・パートが主題を演奏するところからスタートするのね 」
     「 ギトリス盤『G線上のアリア 』を 聴いた時の感想を ここで もう一度整理しておく必要を感じる 」
わたし   「はい、続けて 」
夫     「ヴィルヘルミの功績とは、技術的なこと以上に、この楽曲を 低い弦でエモーショナルに演奏することによって、バッハの音楽が持つ ロマン性(人の感情に訴える力強さ )に気づかされる - ということ 」
わたし   「ふんふん( うなづき ) 」
夫     「ストコフスキーもまた この曲の そんな効果を生かすため、主旋律原調(ニ長調 )のまま 1オクターヴ下げ人の肉声に近いチェロ・アンサンブルによって歌わせた意図は、まさに そこにあったのではないだろうか 」
わたし   「繰り返し になってから 初めてチェロからヴァイオリンへと主旋律が受け渡されるけど、この名旋律が 今度は 逆に 1オクターヴ高く しかも静かに始まろうとする瞬間って、息が止まるほど美しいわよね 」
夫     「うむ、まるで鼓動のようなピッツィカートを弾(はじ )くコントラバス静かなリズムに乗せて、チェロの低音域パート透明なヴァイオリンの高音弦パートとが 巧みに絡み合いながら 交互に歌うというストコフスキーのアイディア、秀逸だなー 」


G線上のアリア_マリナー(EMI)盤 スヌーピー ピッツィカート倶楽部
Favourite Baroque Pieces
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
録 音:1973年10月 ロンドン アビイロード・スタジオ
収録曲:シバの女王の入場、田園曲( 「メサイア 」から )、オン・ブラ・マイ・フ(ヘンデル )、「羊は安らかに草を食み 」、「主よ、人の望みの喜びよ 」、「シンフォニア( 「クリスマス・オラトリオ」から ) 」、「G線上のアリア 」( J.S.バッハ )、精霊の踊り(グルック )、メヌエット(ボッケリーニ )、 弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調(伝アルビノーニ )、カノン ニ長調(パッヘルベル )、シャコンヌ ト短調(パーセル )
音 盤:EMI 東芝EMI(TOCE-9915 )

わたし   「これは、イギリスの人気指揮者サー・ネヴィル・マリナーが、1963年から1976年頃までにEMIでレコーディングを実施した、バロック名曲の数々をコンピレートした編集盤なのね 」
     「そう。ヘンデル、グルック、ボッケリーニ、アルビノーニ、パッヘルベル、パーセルの作品から いずれも一般に人気のある名曲が選ばれている 」
わたし   「バッハの作品は? 」
夫     「カンタータ『羊は安らかに草を食み 』、同じく『主よ、人の望みの喜びよ 』クリスマス・オラトリオから 『シンフォニア 』が収められ、そして 名曲『G線上のアリア 』03:27 -  この演奏の特徴は 基本的に バッハの楽譜に忠実な原調(ニ長調 )のままだけど、コンティヌオポジティーフ・オルガンが加わっていることだ! 」
わたし   「ネヴィル・マリナー自身の編曲ね。コンティヌオにオルガン入れた 『G線上のアリア 』なんて、他にないんじゃない? 」
     「今、思い当たらないけれど、他にまったく存在しないとも 言いきれない・・・ 」
わたし   「あ、二重否定の肯定文、出たわね 」
     「ええと・・・そのオルガンがまた かなり自由な即興演奏を絡ませながら 能動的に動いているところも ポイント高し 」
わたし   「低音弦は、一部アルコ(弓弾き )に重ね、控えめに ピッツィカートも 弾(はじ )いている! このパルスが とても重要。マリナー盤、まったく予想していなかった( などと言っては マリナー翁には失礼だけど・・・ )  敬虔な演奏心から感動したことは、ホント 」
     「テンポは比較的速めなのに 全体のカラーがしっとりと落ち着いていて、尚且つ 内声部がとても表情豊かに歌われているので、たしかに深い感銘を与えられる 捨てがたい名演 」


アンドレ・コステラネッツ G線上のアリア_コステラネッツ(SONY)盤 スヌーピー ピッツィカート倶楽部
Andre Kostelanetz, Super Hits
アンドレ・コステラネッツ指揮 Andre Kostelanetz
アンドレ・コステラネッツ・オーケストラ and His Orchestra
録 音:推定1962年頃 
収録曲:G線上のアリア(バッハ )、美しく青きドナウ(J.シュトラウスⅡ )、メヌエット(ボッケリーニ )、「月の光 」(ドビュッシー )、バレエ音楽「眠れる森の美女 」 ~ ワルツ(チャイコフスキー )、トロイメライ(シューマン )、軍隊ポロネーズ(ショパン )、歌劇「ヘンゼルとグレーテル 」から 夕べの祈り(フンパーディンク )、歌劇「セヴィリアの理髪師 」から「何でも屋の歌 」(ロッシーニ )、アメリカン・パトロール(ミーチャム )、ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ )~ 第3楽章
音 盤:海外盤 Sony Classical(SFK-89276 )

     「・・・お前、何を興奮してるんだ 」
わたし   「って、アナタ コレよ! わたしが 純真だった小さい頃 実家にあったオムニバスL.P.レコードで繰り返し聴いていた、低音弦ピッツィカート・ヴァージョンの『G線上のアリア 』は! 」
ロマンティック・ストリングス・コンサート(アンドレ・コステラネッツ管弦楽団 )CBSソニー SONC-10416
ロマンティック・ストリングス・コンサート
(アンドレ・コステラネッツ管弦楽団 )CBSソニー SONC-10416

夫     「たしかに とても面白い演奏だな・・・編曲者が意図したところも明確に伝わってくる個性的なアレンジ。お前が 探していた演奏って コレだったのか - コステラネッツ盤とは・・・ 」
わたし   「って、誰だっけ? 」
     「アンドレ・コステラネッツ André Kostelanetz(1901 – 1980 )Wikipediaによれば、『通俗名曲を得意とし、イージーリスニングの先駆けとなった 』そうだぞ。出身はロシアのサンクトペテルブルク、1922年アメリカに亡命、ラジオ番組の指揮者を務め、『1930年代以降CBSラジオで いわゆるライト・クラシックの編曲や録音を行なって有名となり、オペラのアリアに加え、ポピュラー音楽やミュージカル、映画音楽の名旋律も大オーケストラ用に仕立て直し 』たと。 『その活動期間中には 膨大な数の録音を残し、5000万枚のレコードを売り上げた 』(!)んだって? 」
わたし   「凄い! そんなに売れっ子だったんだ 」
     「アンドレ・プレヴィンピアニストに迎えて ガーシュウィン作曲の『ピアノ協奏曲 へ調 』を録音した名盤があったな。あ、それに 今 もうひとつ思い出したぞ、オレが小学校4年生の頃 初めて出会ったハチャトゥリアンバレエ組曲『ガイーヌ 』の 打楽器が炸裂しまくってたレコードって、この コステラネッツ・オーケストラ17cmEP盤だったっけ。くーっ 懐かしいなー、もう手放しちゃったけど。 」
わたし   「 今宵 いろいろ聴いてきて、『G線上のアリア 』の、ある意味で ひとつの極めつけ的な存在が、この演奏である - と わたし 確信したわよ 」。
     「同意(わかる )。コステラネッツを いわゆる セミ・クラシックのイージー・リスニング指揮者だ などという片寄ったイメージから 決してバカにしてはイケナイな。先入観を排して聴けば、これほど素晴らしい演奏はないのではないか
わたし   「低音弦(チェロ、コントラバス )どっしりとピッツィカートを弾(はじ )いているのが鮮明に聴こえるけど、おそらく録音ミキシング操作によって、眼前に あたかも音の柱が立つような、全身に響く ベースラインの音。お腹に響く、その気持ち良さ! 」
     「そして重要なことは、この調性がハ長調であるということなんだ。つまり この原曲は もはや 『エア 』ではない。これは、ヴィルヘルミの編曲した『G線上のアリア 』を さらに コステラネッツが 弦楽アンサンブル用にアレンジの手を加えた、バッハの第三世代的な版とでもいうべき演奏 だったんだ 」
わたし   「このオーケストラって、第1ヴァイオリン奏者だけなら10人以下かもしれないけど、その10人全員が 一斉にG線一本で『アリア 』主旋律を弾いているのね! 」

バッハ『 管弦楽組曲第3番 ニ長調 』は いつ書かれたの?
 では、今宵 最後に この興味深い問題について、少し考えてみたいと思ってます。
 この組曲に含まれている 名曲「エア 」正確な作曲年については(残念なことに、自筆譜がすべて失われてしまっているため 特定され得ず )、現在 二つの仮説が並立しているそうなのですが、これを考えることは、実は とても興味深いことです。
Johann Sebastian Bach (1685 - 1750)
 有力な一つの説は、テレマンの創設した学生中心の演奏団体コレギウム・ムジクム(有名な ツィンマーマンのコーヒーハウスが 演奏会場 )を、この地ライプツィヒに移ってきたバッハが引き継いで、音楽監督に当たっていた時期 - すなわち1729年から1736年の間 - とするものです。
 二つめの説は、(バッハが まだライプツィヒに来る前の )充実のケーテン時代、当時 大バッハの庇護者だった領主レオポルト侯フランス風音楽の趣味に合わせて作曲された - すなわち1720年から1722年頃の間 - ではないか - というもの・・・・
 
 今日では、どちらかと言えば、第一の(ライプツィヒ )説のほうが 有力であるらしいのですが、もし この二つ目の(ケーテン )説を採るとしたら、実は とても意義深いことになります。
 なぜなら、それは バッハ最初の愛妻マリア・バルバラの急死という不幸な告別(1720年 )を経て、今度は16歳も若い 有能な宮廷歌手だったアンナ・マクダレーナとの幸福な再婚(1721年 )へと至る、その偉大な人生の途上における おそらく最も深い悲しみ慰め以上の大きな喜び とを 一度にかみしめることになった、重要な節目の時期に書かれた作品である - ということになるのですから・・・。

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