本記事は 9月 2日 「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
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ブルックナーの 交響曲第7番 ホ長調
中間( 第2 ⇔ 第3 )楽章を 入れ替えて聴いてみたら -


 今晩は、“スケルツォ倶楽部発起人です。
 今宵は 短い話題を ひとつ 披露します。

ブルックナー
▲ アントン・ブルックナー作曲の 悠大なる名曲、交響曲第7番 ホ長調 - この スケルツォ(第3 )楽章の位置を、現行の緩徐(第2 )楽章の位置と 勝手に入れ替えてみたら、ちょっとオモシロイのではないか - と、私 発起人、実は 高校生の頃に思いついて以来、ずっと考えていました。

 - 当然 これに対しては、早速 反対意見も頂戴しました。

“名無しの笛の踊り ”さん
「7番で中間楽章を入れ替えると 支離滅裂になるよ
 第1楽章、第2楽章と沈んで、第3楽章の嵐で 第4楽章の 輝かしい世界へ変容するんだぜ? 」

“名無しの笛の踊り ”(2)さん
「同意。
 沈痛な祈りに満ちたアダージョの後に、あのスケルツォが来るところが絶妙だと思うのに。
 教会の中で長時間じっと祈った後、外に出て 自然のそよ風に吹かれたような爽やかさがあるのに 」


 はい・・・。
 基本的には まったく お二人のおっしゃる通りと思います。私 発起人も この名曲に対し 深い敬意を表する者であり、ブルックナーを 冒涜しようなどという気持ちは さらさら抱いておりません。
 むしろ 7番に対する愛着を深め、多角的なとらえ方の助けになるものとして 低姿勢で提案するに過ぎません。それもあくまで 「私的な楽しみ方のひとつとして 中間楽章の入替鑑賞もありではないか?と 考えるものです。

■ 入れ替えて聴くと、こんなに新鮮!
 まず、 「調性の自然さ 」が楽しめます。
 第1楽章は ホ長調で終わりますが、コーダでは 有名な主要主題の背後で、かなり長くティンパニとコントラバスによるオルゲルプンクトのホ音が伸ばされています。
 まるで これを解決するかのように、この次に イ短調のスケルツォ楽章が 始まった瞬間の新鮮さを ぜひ一度 お試しください!

 また、この荒れ狂う豪放なスケルツォが、忠実な反復をもってイ短調で疾走を終えた後に、関係調である嬰ハ短調のアダージョ楽章が開始したとしても 決して 違和感・不快感を招くものではないと信じます。

 そして、何と言っても素晴らしいのは、深い慟哭から苦悩を経て 浄化(変ニ長調 = 嬰ハ長調! )に至る 祈りのアダージョが穏やかに終わった後、あたかも思索の霧が晴れゆくように、爽やかな弦のトレモロによって 第4楽章が始まりますが、その和声は 「先ほどの 」アダージョから 三度上昇した、交響曲冒頭の輝かしいホ長調に回帰していることに気がつくでしょう!

 さらに、交響曲の全体像を 鳥瞰した場合、各楽章の演奏時間バランスも このほうが自然だと思います。
:20分 - (スケルツォ ):10分 - (アダージョ ):25分 - :10分 )

 ・・・どうぞ 心にゆとりのある日、勇気を出して 一度、CDデッキで曲順のプログラムを替え、
もうひとつの「新しいブルックナー 」に 出会ってみてください。
 8番9番は スケルツォの位置も第2楽章でしたよね。

■ と、そこへ・・・
 そこへ現れた 発起人(妻 )、 私が打っているパソコンの この画面を 斜め上から しばらく覗き込んでいたかと思うと、やがて こともなげに
「あら、コリン・デイヴィスの 1987年に録音された Orfeoでなら 実際に中間楽章を入れ替えた 演奏会の実況が 聴けるじゃない。 ・・・って、そのCD アナタ 自分で持ってたじゃないの 」

 な、なんと!
 7番中間楽章入替演奏が すでに 実際に演(や )られていたという驚き以上に、それを収録した音盤が 存在していたという事実、そして そのCDを 自分が所有していたにもかかわらず 聴きもせず 未開封のまま棚に放り込んで、しかも すっかり忘れていた(! )という不覚、さらに 発起人(妻 )が それを鋭く知っていて、得意気に記事にしていた私に 冷ややかな視線を投げつけるという、この不面目・・・ そこに、今 愕然としています・・・。 うう、くっ 。。。

ブルックナー Nr.7 C.デイヴィス ブルックナー 7番_0001
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
コリン・デイヴィス指揮
バイエルン放送交響楽団
録 音:1987年 5月 1日 ミュンヘン、ガスタイク
音 盤:ORFEO DOR(ORFEOR 208891 A )

 リリース当初、「こんなこと あり得ない、きっと編集ミスに違いない 」と、ネコケン こと 金子健志 先生でさえ 発売元・輸入元に問い合わせされたそうですが、デイヴィス自身の解釈によって、実演でも 確かに この順序で演奏されたもの - という そっけない回答に、一部ではかなり注目が集まったそうです。しかし このCDのライナー・解説には 中間楽章入替の解釈や根拠については まったく触れられておらず、残念ながら コリン・デイヴィスの真意は、とうとう判らぬままです。
 このディスクには 終演後の盛大な拍手喝采も 数十秒 収録されていますが、一部 感情的なブーイングの声も 確かに聴き取れます。賛否両論だったようですね、でも 私“スケルツォ倶楽部発起人 は 力強く これを 支持したいと思います!


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コメント

なるほど。。。 

なるほど。。。 そうするとプロコ5と似た構成になるね。
第1楽章の荘厳さをスケルツォの軽妙さ・激しさが救うと同時に、
次に来るアダージョの深い祈りを引き立てる。
で、フィナーレで懐かしい主調に戻る(しかも輝きを増して )、と。

・・・けど、やっぱ俺は ブル7に関しては、いつもアダージョからスケルツォに移る瞬間を楽しみに聴いているので、試す勇気がナス(´・ω・`)

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