本記事は 8月 5日 「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。



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「 暑中見舞いは、そりの鈴の音にのせて 」
そりすべり 1
 毎日 ホント熱いですよねー
 ・・・なーんて 無駄な言葉を発するのも ウンザリするほどの猛暑が続いてますが、皆さま お元気でお過ごしでしょうか。
 連日35度を超える灼熱の日々、熱中症の危険が高くなる状況と言えば、やはり 外出した上 屋外での作業に従事する人、中でも高齢の人(なんと 熱中症患者の 50%近くが65歳以上 ! だそうです ) - と言うことは、お歳を召した指揮者ミュージシャン サマー・フェスティヴァルなどと称する屋外コンサートに引っ張り出して 長時間の演奏に酷使するようなケースは、即「レッド・カード 」ということですよね。
 LPCDDVDなどを 室内で楽しむ場合でも油断大敵です。ワーグナーのような 一幕の時間が長いオペラを鑑賞する際は 特にご注意を。水分をこまめに摂取しながら 発汗に対しては適度な塩分を補給、そして無理せず冷房 / 空調を利用して室温にも留意するなど、しっかりと熱中症対策をとりましょうね。

わたし 「 ・・・そういうわけだからさ、やっぱり聴くべき音楽も 正しく選ばなきゃねー 」
   「それは 当然だな。ストラヴィンスキー 『 火の鳥 』とか ワーグナー 『 魔の炎の音楽( 楽劇「ニーベルングの指環 」は 四作品 全部に炎のシーンがある - ) ヴェルディの歌劇 『 トロヴァトーレ 』 『 ドン・カルロス 』 は 言うまでもなく、ヴォルフ歌曲 『 炎の騎士 』レスピーギ 歌劇 『 炎 』、ファリャ作曲 『 火祭りの踊り 』 、特に オネゲル オラトリオ 『 火刑台上のジャンヌ・ダルク 』、そして モソロフ 『 鉄工場 』などなど・・・ 炎が燃え上がる危険な音楽を この時期 聴くことは 慎重に避けるべきだなっ 」
わたし 「ふふん、タイトルを聞くだけで もう暑くなってきちゃった。可燃性の名曲たちには 取扱注意ってことよね (・・・って、ホント? ) 」

   「さあ、そこで 今日は 暑中見舞い にも相応(ふさわ )しい、爽やかに涼しさを感じる音楽を セレクトしようじゃないか 」
わたし 「では ズバリ、アナタが 最も涼しく感じるものとは? 」
   「うーん、やはり寒い雪の日に、爽やかに鈴を振りながら 風のように疾走してゆくそりのイメージかな 」
そりすべり 2  そりすべり 4
「ボクが トップだぞー! 」、   「・・・ 」

わたし 「ははーん、それでアナタ鈴の音とかが好きなのね 」
   「そう。だから マーラー4番なんかを聴くと もう冒頭から思いきり 涼しさを満喫してしまうんだなー 」

マーラー : 交響曲第4番 ト長調
ジョン・バルビローリ  ジョン・バルビローリ指揮 BBC交響楽団 BBC – Legend 
マーラー : 交響曲第4番 ト長調
ジョン・バルビローリ指揮 BBC交響楽団
ヘザー・ハーパー(ソプラノ独唱 )
録 音:1967年1月3日 プラハ、スメタナ・ホール
併録曲:ベルリオーズ:序曲「海賊 」
音 盤:BBC – Legend

 名匠 バルビローリが生前 遺した、必ずしも多くない 貴重なマーラー録音の中でも とりわけオーケストラがよく歌う個性的な名演奏として知られ、正規発売される以前から 3番、5番、9番 と並んで 評価も高かった録音です。
 涼しげな「鈴 」は、冒頭3小節の短い序奏に フルートに伴なわれて登場、シャン・シャン・シャン・・・とリズムを 嬉しそうに刻んでいますが、その直後に入ってくる弦セクションの まるで止まってしまいそうなくらい ゆっくりと歌い出す あまりにも濃厚な第一主題(のテンポ )に 打楽器奏者が合わせられず、イン・テンポのまま 中途半端に立ち往生してしまいます。そんな辺りが いかにも実況録音らしく、指揮台に立つバルビローリ翁の 不本意な表情を勝手に想像すると、何とも微笑ましいです。

   「そりの鈴の音が好きだから、クリスマスも大好きってこと 」
わたし 「そんなアナタクリスマスへの愛情が溢れて、小説 『サンタクロース物語 』 になったというわけね? 」
   「そのとおり。もし スケルツォ倶楽部会員なのに、私の 『サンタクロース物語 』 を 知らない などというラッキーな人がいたら、 ⇒ どうぞ こちらへ! 」
わたし 「・・・ 」
   「 『サンタクロース物語 』、読んでね! 」
わたし 「はい、ええと 発起人からのお知らせでした 」

■ はじまり はじまりー
 はい、長い前置き どうもすみません。
 それでは ここからが 本日のテーマ、涼しい「そりの鈴 」も印象的な音楽たち を ご紹介いたしましょう。

レオポルド・モーツァルト : 「そりすべり 」
Leopold Mozart  エラート(WPCS-22108 )
レオポルド・モーツァルト : 「そりすべり 」
クルト・レーデル指揮
ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
録 音:1972年頃
音 盤:エラート(WPCS-22108 )

 ヴォルフガング・アマデウス(W.A. )お父さん レオポルド・モーツァルトが作曲した、乗馬用の鞭や鈴(スレイ・ベル )を大胆に用いた 描写音楽。
 一般に名のとおった名曲ではありませんが、この時期に「標題音楽 」として また「標題の付いた組曲 」として音楽史に登場したという意味で、先駆的な作品のひとつと思います。
 特に、第2曲 (第5曲も同じ音楽 )「鈴の音(アレグロ ) 」の快活にして慎ましい優雅さは、息子ヴォルフガング・アマデウスに与えた 父レオポルドの好ましい影響が顕著に見えると思ってます。
 以前 連載小節「モーツァルト 最期の年 」の解説コーナーで ご紹介したディスク( ハンス・シュタットルマイヤー指揮 / ミュンヘン室内管弦楽団のTUDOR盤 )って、実は 入手困難なんだそうですね、申し訳ありませんでした。今回 おススメの音盤のほうは、しっかりと現役です。
参考 : 連載小説「モーツァルト 最期の年 」第6回「思い出の中にある音楽 」⇒ こちらへ どうぞ


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト : 「そり遊び 」
クラヴィーアを弾くモーツァルト(エッチング、G.A.Sasso )  D.G.(ポリドール POCG-1067 )
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト : ドイツ舞曲 K.605 第3番 ハ長調「そり遊び 」
オルフェウス室内管弦楽団
録 音:1989年12月 ニューヨーク
音 盤:D.G.(ポリドール POCG-1067 )

 こちらは、そのレオポルドの息子 W.A.モーツァルトによるドイツ舞曲「そりすべり 」 。音色も異なる複数の スレイベルを交互に振り鳴らしながら 軽やかなメロディに彩りを添えるという工夫は、父レオポルドの発想の踏襲ですね。
 聴き易い舞踏曲や 世にも楽しい「音楽の冗談 」など、いずれも快速なテンポで料理した オルフェウス室内管弦楽団の80年代末期にリリースされた「ヒット 」CDです。
参考 : 連載小説「モーツァルト 最期の年 」第7回「ローゼンベルク伯爵 」⇒ こちらへ どうぞ


チャイコフスキー:「トロイカ 」
Tchaikovsky(1840~1893)  チャイコフスキー 四季 ビクター(メロディア VICC-2024 )
チャイコフスキー : 組曲「四季 」から 11月「トロイカ 」(管弦楽版 )
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立交響楽団
録 音:1975年 9月 9日、モスクワ
音 盤:ビクター(メロディア VICC-2024 )

 チャイコフスキーの傑作組曲「四季 」作品37bは、ロシアの一年の風物を 各月ごとに12のピアノ曲で描写した、魅力的な作品集です。
 もとは「ヌーヴェリスト 」という一般向けの月刊誌の読者への毎月の付録として 易しいピアノ曲の楽譜を付けていたもので、このため そのオリジナル曲の創作が チャイコフスキーに委嘱されたものだったそうです。
 その12曲とは、1月が「炉端にて 」、2月が「謝肉祭 」、3月は「ひばりの歌 」、4月は「松雪草(あるいは雪割草 ) 」、5月が「白夜 」、6月が 有名な「舟歌 」、7月「刈り入れの歌 」、8月「収穫の歌 」、9月「狩りの歌 」、10月が「秋の歌 」、そして11月が この「トロイカ 」 - ここにご紹介するディスクは、旧ソ連時代 レニングラード・フィル首席指揮者でもあった アレクサンドル・ガウク管弦楽用に編曲した、珍しいオーケストラ版による演奏です。トロイカ(3頭立ての馬ぞり )の鈴を控えめに鳴らしながら進む 緩やかなスケルツォは、バレエ「くるみ割り人形 」を思わせるドリーミーなオーケストレーション、楽曲の新たな魅力を掘り起こしてくれます。
ちなみに最後の曲 -12月 - も チャイコフスキーらしい 美しいワルツ「クリスマス週間 」、これも名曲ですよね。


ディーリアス;そり乗り「冬の夜 」
フレデリック・ディーリアス  東芝EMI(TOCE-14221~22 )
ディーリアス;そり乗り「冬の夜 」
トーマス・ビーチャム指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録 音:1956年11月
音 盤:東芝EMI(TOCE-14221~22 )

 英国の作曲家として知られる フレデリック・ディーリアス Frederick Delius(1862 – 1934 )ですが、実は 両親ともにドイツ人だったそうです。自由な形式による美しい管弦楽曲「春初めてのカッコウの声を聴いて 」、「丘を越えて遥かに 」、「ブリッグの定期市 」などが代表作。
この「冬の夜 」は親交のあったノルウェーの作曲家グリークの作風に近い作品。控えめに鈴を鳴らしながら近づいてくる夜の行列、チャーミングな行進曲調の主部とは対照的に 静かで抒情的な思索に満ちた中間部分、そこは たしかにグリークの作風 - たとえば「夜想曲 」などのような - を連想させられます。
 ディーリアスが 今日(こんにち )イギリスの代表的な作曲家のひとりであるとみなされているのは、英国内の演奏会で 彼の作品を積極的に取り上げた、この名指揮者トーマス・ビーチャムの貢献度が大きいと言われています。


プロコフィエフ : 「トロイカ 」
Sergei Sergeevich Prokofiev  ジョージ・セル、クリーヴランド管弦楽団、ソニー(SRCR-9870 )
プロコフィエフ : 組曲「キージェ中尉 」から「トロイカ 」
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
併録曲:
組曲「ハーリ・ヤーノシュ 」(コダーイ )、歌劇「イーゴリ公 」~ 「ダッタン人の踊り 」(ボロディン )、スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ )
録 音:1969年1月、クリーヴランド
音 盤:ソニー(SRCR-9870 )

 笑うべき貴族社会の象徴として 風刺の対象に選ばれた「皇帝 」は、 実在しない忠臣「キージェ中尉 」の存在を信じ込み、彼を重職に起用抜擢する命令を下しますが、架空の人物の処置に困った臣下らは「中尉 」が急死したことにして 大袈裟な葬儀を執り行い、騒動を決着させるというコメディです。
広大なシベリアの雪原を疾走する三頭の馬が引くそりを描写するため、ハープ、ピアノ、タンブリン、トライアングル、そして 弦のピッツィカートが一つになって 涼しいそりの鈴の音を刻みます。その上に乗せた雄大なるメロディ、これこそ 偉大なメロディ・メーカー、プロコフィエフの面目躍如たる名旋律で、その素晴らしさゆえ、イギリスのプログレッシヴ・ロック・グループエマーソン、レイク & パーマー Emerson, Lake & Palmer のメンバー、グレッグ・レイク Greg Lakeが、彼のシングル夢みるクリスマス I Believe In Father Christmas 」というスケールの大きなクリスマス・ソングの主要旋律として転用し、成功を収めた、その壮大なレコーディング・ヴァージョンが忘れられません。
関連記事は こちら ⇒ 「サンタクロース物語 ~ イッツ’ア・スモール・ワールド 」第14回 


レオン・イエッセル : 「楽しいソリ遊び 」
Leon Jessel  「ミッフィー、はじめてのクラシック 」キングレコード(KICG-8515 )
レオン・イエッセル : 「楽しいソリ遊び 」
演 奏:レディス・オーケストラ・ジャパン
「ミッフィー、はじめてのクラシック 」に収録
収録曲:
おもちゃの交響曲 (伝レオポルド・モーツァルト )、おもちゃの兵隊のパレード、楽しいソリ遊び (イェッセル )、口笛吹きと犬 (プライヤー )、ワルツィング・キャット、シンコペーテッド・クロック、タイプライター (ルロイ・アンダーソン )、3匹の子豚 (チャーチル )、小鳥屋の店 (レイク )、くま蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ )、キューピーの観兵式 (リベルリ )、白鳥 (サン=サーンス )、「くるみ割り人形 」~ こんぺい糖の踊り、「白鳥の湖 」~ 情景 (チャイコフスキー )、クラリネット・ポルカ(ポーランド民謡 )、トルコの巡邏兵 (ミヒャエリス )、踊る人形 (ポルディーニ )、クシコスの郵便馬車 (ネッケ )、時計屋の店 (オールト )、森の水車 (アイレンベルク )
音 盤:キングレコード(KICG-8515 )

 ナチスに惨殺された不幸な作曲家レオン・イェッセル Leon Jessel(1871 ‐1942 )。「シュヴァルツヴァルトの乙女たち 」というオペレッタが代表作だそうですが、発起人は未聴です。でも わが国でなら やっぱり「キューピー3分クッキング 」(ここで オススメのディスクにも収録されている 行進曲「おもちゃの兵隊のパレード Parade der Zinnsoldaten )のテーマでしょう。これを知らない人、さすがにいらっしゃらないのではと思います。
楽しいソリ遊び 」は ファンファーレ、ムチの音、そして お約束のスレイベルを鳴らしつつ 元気に滑り出します。おお、意外に速いなーと思って聴いていると、じきクラリネット・ソロによる ゆったりとしたト長調のワルツになるものの、あっさり中途で切り上げられ、再びそりは快速に滑走してゆくのでした。
ちなみに、このCDは オランダのデザイナー、ディック・ブルーナ Dick Bruna による うさぎのミッフィーを描いた可愛いイラストがジャケット。こども向けのジグソー・パズルも付いてました。


コルンゴルト:「クリスマス 」
コルンゴルトの肖像  コルンゴルト:映画「人間の絆 」から「クリスマス 」
コルンゴルト:映画「人間の絆 Of Human Bondage 」から「クリスマス 」
RCA コルンゴルト映画音楽集
収録作品「シー・ホーク 」、「人間の絆 」、「二つの世界のはざまに (霧の中の戦慄 ) 」、「海の狼 」、「永遠の乙女 」、「嵐の青春 」「風雲児アドヴァース 」、「砂漠の朝 」、「放浪の王子( こじき王子 ) 」、「まごころ 」、「嘆きのプレリュード 」から
チャールス・ゲルハルト指揮
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1972年~1974年
BMGファンハウス(RCA BVCC-37308 )
 
 とにかく名盤です。
 その切れ味の鋭さ、素晴らしい演奏・録音・音質・臨場感まで “スケルツォ倶楽部” 発起人が もし審査員だったら(何の? )この仕上がりには 絶対に最高点を付けてあげたいです。
 一流のレコーディング・プロデューサーでもあった指揮者チャールズ・ゲルハルトが、RCAに残した コルンゴルトによる一連の映画音楽シリーズ録音のハイライト集ですが、これを聴けば 今日のハリウッドにおける映画音楽の源流がウィーン世紀末から発してコルンゴルトという媒介を通ってアメリカに流れ込んだことに気づかされる意味でも 歴史的な価値を誇るレコーディングです。その豊麗なオーケストレーションに圧倒されてください。
 原作はサマセット・モームの小説の映画化「人間の絆 Of Human Bondage 」、サウンド・トラック担当のコルンゴルトは、映画中の主要な登場人物のポートレートを音楽によって描き分けています。
 そりの疾走を表す「クリスマス 」は、このトラックの 01:13から02:51まで極めて短い部分だけなのですが、おそらく史上最速のスピードを誇る、この「雪ぞり 」パートは とても魅力的なスケルツォです。
 猛然と滑走する その速さは 殆ど空中を飛んでいます。頬に当たる風となって耳元を吹き抜けてゆく木管楽器の対旋律は 舞い散る雪粉。想像を超えるドリーミーな楽曲展開は 飛び散る砕氷を感じさせる打楽器群がキラキラと色彩を添え、眼前に次々と氷の花がぽんぽん開いてゆくような迫力は 唸りを上げる弦セクションが務めます。何といっても これが音楽として高い完成度を誇る素晴らしい作品なので、機会があれば ぜひ一度 お聴きになってください。
 あー、どなたか ここだけ編曲して、冬のアンコール・ピースに仕立てて頂けないものでしょうか。


ルロイ・アンダーソン:そりすべり Sleigh Ride
ルロイ・アンダーソン  ルロイ・アンダーソン自作自演集(MVCE-30033~34 )
ルロイ・アンダーソン:そりすべり Sleigh Ride
ルロイ・アンダーソン Leroy Anderson 自身による指揮
オーケストラ Orchestra(unnoted )
収録曲:
ブルー・タンゴ、トランペット吹きの休日、春が来た、サンドペーパー・バレエ、ファントム・レジメント、レディー・イン・ウェイティング、サラバンド、フィドル・ファドル、ガール・イン・サテン、タイプライター、ワルツィング・キャット、プリンク・プレインク・プランク、ピラミッド・ダンス、舞踏会の美女、忘れられし夢、チャイナ・ドール、ペニー・ホイッスル・ソング、ジャズ・ピチカート、ジャズ・レガート、シンコペイテッド・クロック、スコットランドのブルー・ベル、ターン・イェ・トゥ・ミー、セレナータ、馬と馬車、トランペット吹きの子守歌、ベルの歌、サマー・スカイズ、プロムナード、そり滑り、クラリネット・キャンディ、ゴールデン・イヤーズ、レイジー・ムーン、アイ・ネバー・ノウ・ホエン、アリエッタ、プッシー・フット、ホーム・ストレッチ、小さなバラード、シャル・アイ・テイク・マイ・ハート、キャプテン・オブ・ザ・キングス、タウン・ハウス・マシューシャ、パイレート・ダンス、アイリッシュ・ウォッシャーウーマン、ミンストレル・ボーイ、レイクス・オブ・マロウ、ウェアリング・オブ・ザ・グリーン、ラスト・ローズ・オブ・サマー、ガール・アイ・レフト・ビハインド・ミー
録 音:1959年6月
音 盤:MCA (ユニヴァーサル / MVCE-30033~34 )

 50年も経って 今さら作曲者の自作自演盤でもなかろうと、たまたま手近にあった フィードラー(RCA )盤、スラットキン(RCA )盤、モーリス・アブラヴァネル(ヴァンガード )盤などと 片っ端から聴き比べてみましたが、意外にも 作曲者ルロイ・アンダーソン自演盤の持つ 勢いある推進力、思いきり派手に鳴らしまくる複数の鈴の賑やかさ、乗り乗りのスウィング感、ユーモラスな馬のいななきを模する最後の部分まで、そのオモシロさに匹敵する演奏は 他にありませんでした。
 さすがに録音こそ古くなったものの 十分に鮮明なステレオ・レコーディングですし、断トツの総合第一位の座に 依然として位置すべき名盤であると 高く評価したいです。

 
 ・・・さて、本日は 暑中見舞いに、爽やかな そり音楽を 勝手にお届けしました。
 少しは 涼しく感じて頂くことができたでしょうか。これで気温も湿度も 少しは下がるとよいですね(? )。

 最後に 今宵は おまけつき です。
 あ、でも オーソン・ウェルズの 名画「市民ケーン 」を、もし まだご覧になっておられないのであれば、ここから以下は ネタばれになります。読み進めるのは、どうか 映画を観てからになさってくださいね。
 ― では くれぐれも 体調をお大事に! おやすみなさい。

■ 「何を観ているの? 」
「市民ケーン 」 「 『市民ケーン 』 」
「市民ケーン 」追加 「私、もう 10回は 観たわ 」
「市民ケーン 」2 「ぼくは これが初めてなんだ … 」
「市民ケーン 」3 「 “バラのつぼみ” は、彼のそりだったのよ ! 」
「市民ケーン 」4  谷川俊太郎 訳 (角川書店 )

 インターネットで映画評論を発表する批評家で構成される 全米オンライン映画批評家協会(OFCS )が発表した「初長編 監督作品トップ100 」 - すなわち あらゆる作家にとって 平等に一本だけ存在する処女作の、映画史に残るベスト - その「革新性と創意工夫、挑発性 」という観点から選ばれた その第一位が、オーソン・ウェルズ25歳(1941年 )のときの監督主演作「市民ケーン Citizen Kane 」だったそうです。
市民ケーン Citizen Kane 市民ケーン Citizen Kane
 ここで トリヴィア情報をひとつ。
 映画の中で使われた “ バラのつぼみ ” のそりは、当時 小道具として二つ作られました。そのひとつはラスト・シーンで燃やされましたが、もうひとつは現存しており、その現在の所有者は スティーヴン・スピルバーグ(! )だそうですよ。


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