本記事は 3月19日「 注目記事ランキング クラシック音楽鑑賞 」で 第1位 となりました。
皆さまのおかげです、これからも 何卒よろしくお願い申し上げます。



スケルツォ倶楽部 Club Scherzo
「アフター・シュトラウス & “ バイ・シュトラウス ”」
After-Strauss & “By Strauss”
  もくじ Index は ⇒ こちら

バイ・シュトラウス “ By Strauss ”
映画「ファンタジア 」に出演した ジョージ・ガーシュウィン By Strauss (2) 
  “スケルツォ倶楽部” に連載してきた 「アフター・シュトラウス After Strauss 」  - いよいよ 今宵 締め括りとなります。 ここまでお読みくださった ということは、私の文章に 最後まで おつきあいくださったということでもあり、深く感謝申し上げます。
 最終回は、ジョージ・ガーシュウィン George Gershwin(1898 – 1937 )の名曲「バイ・シュトラウス By Strauss 」 です。
 この歌は 1936年 「ザ・ショー・イズ・オン The Show Is On 」というミュージカルの中に登場したナンバーで、アメリカ音楽の「古典 」を築いた 逸材 ガーシュウィン による、知る人ぞ知る 「ワルツの傑作 」です。
 これが 西欧人によるワルツではない、と 頭では判っていても ガーシュウィン によって シュトラウスの音楽に流れている 血 BlutDNA とは その根底にしっかりと写し取られていることが感じられるので、その弾力あるワルツのリズムを楽しんでいるうち、その素晴らしさに いつのまにか もう誰の曲でも良くなってしまうほどです。

■ ミュージカル映画「巴里のアメリカ人 」の「バイ・シュトラウス
An American in Paris_DVD 映画「巴里のアメリカ人 」オリジナル・サウンドトラック(MGM )
ジーン・ケリーGene Kelly(画家ジェリー )
ジョルジュ・ゲタリーGeorges Guetary(歌手アンリ )
オスカー・レヴァントOskar Levant(音楽家アダム )他
録音:1951年 MGM映画オリジナル・サウンド・トラック
(左 )DVD、(右 )サウンド・トラック盤:EMI(東芝EMI/TOCP-65171~72 )

 フレッド・アステアの後継者として高い評価を得ているジーン・ケリーの、ラスト近く18分間のクライマックス = いわゆる「美術バレエ 」に対し、アカデミー特別賞が与えられたMGMモダン・バレエ映画の最高傑作です(1951年製作、ヴィンセント・ミネリ監督 )。
 パリに住み着いたアメリカ人で画家志望の青年ジェリー(ジーン・ケリー )と 若い踊り子リズ(レスリー・キャロン )との恋を主軸に描いた、一部の隙もないミュージカル映画の名作でもあります。
 魅力的な「バイ・シュトラウス 」の場面は、映画開幕まもなく カフェの朝食シーンに登場します。主人公ジェリー・マリガンJerry と綴るらしく、同じ響きを持つ名バリトン・サックス奏者の名前 Gerry Mulligan ではない )なる “パリのアメリカ人” を演じるジーン・ケリーの住む下宿の一階は おしゃれなカフェになっていて、友人で音楽家のアダムオスカー・レヴァントが演じる - 彼は実際に生前のガーシュウィンや歌手アル・ジョルソンとも親交の深かった才能豊かな個性的ピアニスト )が、朝から店のピアノでジャズを弾いています。
ジーン・ケリーとオスカー・レヴァント(右 )
ジーン・ケリーオスカー・レヴァント(右 )
ちなみに この映画の中でレヴァントガーシュウィン作曲「へ調のピアノ協奏曲 」のフィナーレを熱演する「空想のコンサート 」の場面があるのですが、凄いです。機会を改め、また いつか話題にさせて頂きます!

 
 ジーン・ケリー演じるジェリーアダムと世間話をしている その傍らでは ピアニストの友人で著名な二枚目歌手であるアンリ(ジョルジュ・ゲタリー )が、モーニング・コーヒーを飲みながら 友人が弾くブロードウェイ・ナンバーを スノッブにも「低俗 」だ、と決めつけています。彼とは古いつき合いのアダムは ピアノの鍵盤に指を滑らせながら、事もなげにジェリーに話しかけるのでした。
アダム  「この男は 根っからのアンチ・ジャズで ワルツ好きなんだ 」
ジェリー 「古き良きウィーンだね 」
アダム  「フランツ・ヨーゼフ帝とか! 」
ジェリー 「ワインとか! 」
アダム  「シェーンブルン宮殿! 」
堪らなくなってアンリも会話に割り込んできます。
アンリ  「美しく青きドナウ! 」
アダム  「ウィンナーコーヒー Kaffee with Schlagsahne 」
アンリ  「ウィンナーシュニッツェル Wienerschnitzel 」
アダム  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク! Eine kleine Nachtmusik 」
アンリ  「おお! 」

By Strauss 
 ・・・そこから愉快な男声の三重唱で「バイ・シュトラウス 」となります。
 アンリは 歌詞の中で アメリカのミュージカル作曲家たちを貶(けな )しまくり、それに引き替え ヨハン・シュトラウスウィンナ・ワルツの 何と素晴らしいことかと これを朗々と称えます。ジェリーは、そんなスノッブなアンリのことを笑いつつ、一緒に踊りながら茶化し、一方 アダムは無表情にバックでピアノをひたすら叩き続けるものの 巧みにシュトラウス「こうもり 」ワルツのフレーズを散りばめ、これが どこかクールなシュローダーっぽい(? )です。
 このダンス・シーンの途中で 突如ファンファーレが。それはオーストリア=ハプスブルク皇帝フランツ=ヨーゼフ一世の到着を告げる合図?
アダム  「諸君、陛下のお出ましだ! 」
フランツ・ヨーゼフ陛下のお出ましだ カフェが御前舞踏会場に
 ・・・と言っても 本物の皇帝がいるわけはなく、太ったカイザー髭のカフェの主人が単にホールに現れただけの事なのですが、ジェリーアンリの二人は 当惑するオヤジをつかまえると慇懃にテーブルに腰掛けさせ 恭しく敬礼までします。
 そして「皇帝の御前での」舞踏会となり、恰幅の良い中年婦人や花屋のおばあちゃんたちを相手に、ジーン・ケリーらが実に優雅にワルツを踊る、この場面の秀逸さ。。。
 ああ、「バイ・シュトラウス 」を、よくぞ これほど上手くはめ込んだものと、心から感心します。このくだりは 映画の本筋には関係ないシーンなのですが、我々は笑って観ているうち、ここでも「ウィンナ・ワルツ 」が、“衰亡したハプスブルグ帝国の象徴”であることに気づかされ、強烈な印象を残すのです。 



キリ・テ=カナワの歌う「バイ・シュトラウス
キリ・テ=カナワ_ガーシュウィン名曲集(EMI )
キリ・テ・カナワ(ソプラノ ) Kiri Te Kanawa
ジョン・マグリン指揮John McGlinn
ニュー・プリンセス・シアター・オーケストラNew Princess Theater Orchestra
収録曲:
誰かが私を愛してる、ボーイ・ウォンテッド、シングス・アー・ルッキング・アップ、歩み入る恋、我が恋はここに、優しい伴侶を、バット・ノット・フォー・ミー、サマータイム、私の彼氏、スーン、メドウ・セレナード、うまくやれたら、バイ・シュトラウス、エンブレイサブル・ユー、アイ・ガット・リズム
録 音:1986年6月 ニューヨーク
音 盤:EMI(東芝EMI/TOCE-9085 )

 イントロのクラリネット・フレーズだけ耳にすると「あれ、ロザリンダチャールダーシュかな? 」、有名なワルツの断片が一瞬現れると 「おや、こうもりかな? 」 いえ 違います、このワルツのリズムに乗せてキリ・テ・カナワが - おそらく 意図的にスノッブな歌い方で - 次々とブロードウェイの作曲家たちをこきおろす 有名なヴァースからスタート。その歌詞の中で「貶されるブロードウェイの作曲家 」たちのラインナップに、わざとガーシュウィン自身の名前も入れて アリバイを作っているのも 作者の巧妙なところです。
 しかし、ここでのカナワの大健闘は認めつつも やはり・・・その歌唱は 残念ながら(? ) 「上手すぎ 」て、私には NGです。本物のオペラ歌手が ガーシュウィンのミュージカルを歌うと、そのウィットが どうして伝わってこないのでしょうか、そんな もどかしさを 常に感じます。クラシック畑の歌手に この録音が少ないのも、ガーシュウィンを歌うには また別の難しさがあるからではないでしょうか。


▼ 意表を突いて エリー・アーメリンク が、
アンコール・ナンバーの一曲に バイ・シュトラウス を セレクト!


ピアノ伴奏は、名手ダルトン・ボールドウィン、1980年に収録された ライヴ映像です。


▼ モーリーン・マクガヴァン Maureen McGovern の名唱 (推薦 ! )



■ ピアノ・ソロによる 二つの「バイ・シュトラウス
By Strauss_Wayne Marshall
ウェイン・マーシャル(ピアノ )
収録曲:
3つの前奏曲、魅惑のリズム、アイ・ラヴ・ユー・ポーギー、キャント・テイク・ザット・アウェイ、サマータイム、淑女よ善良なれ、レッツ・コール・ザ・ホール・シング・オフ、エンブレイサブル・ユー、優しい伴侶を、歩み入る恋、バイ・シュトラウス、アウア・ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ、ポーギー・トリオ、クララ クララ、アイ・ガット・リズム
録 音:1992、1993年 ロンドン
音 盤:Virgin Classics 東芝TOCE-9598

 ガーシュウィンの名曲をピアノ・ソロで聴かせてくれる演奏家と言えば、やはりアンドレ・プレヴィンあたりに期待したいところでしたが、残念ながら まだ「バイ・シュトラウス 」の録音は してくれていないようですね。
 オルガニストとしても著名なウェイン・マーシャルは、1986年のグライドボーン・フェスティヴァル・オペラガーシュウィンの歌劇「ポーギーとベス 」において サイモン・ラトル のもと リハーサル・ピアニストとコーラス・マスター代理を務め、EMIの同オペラ録音にも参加していました。
 このディスク「ア・ガーシュウィン・ソングブック A Gershwin Songbook 」は、その全曲のいずれもが まるで巧みな即興演奏なのではないかと見紛うばかりの自由闊達さで織りなされる音の綾を縫って 見事に浮かび上がるガーシュウィンの旋律美によって、とにかく素晴らしい(! )の一語に尽きます。

By Strauss_Stefan Wirth Gershwin Piano Quartet
ガーシュウィン・ピアノ•カルテット Gershwin Piano Quartet
アンドレ・ディスポンズ André Desponds、ニクラウス・バーチュ Niklaus Bärtsch、マーリス・ウォルター Marlis Walter、ステファン・ワース Stefan Wirth
(このレコーディング当時と今のメンバーには異動があったようで Niklaus BärtschとMarlis Walterに代わって Benjamin Engeli、Mischa Cheungというピアニストの名前が ラインナップされています )
収録曲:四重奏による演奏(アイ・ガット・リズム、アウア・ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ、ザ・マン・アイ・ラヴ、ア・フォギー・デイ、ラプソディ・イン・ブルー 、サマータイム、オー・レディ・ビー・グッド、パリのアメリカ人 )
マーリス・ウォルターによるソロ演奏(サムバディ・ラヴズ・ミー )
ステファン・ワースによるソロ演奏(バイ・シュトラウス )
アンドレ・ディスポンズによるソロ演奏(オー・レディ・ビー・グッド )
ニクラウス・バーチュによるソロ演奏(アイ・ガット・リズム )
録音:1998年10月 チューリヒ
音盤:Jecklin Edition JD720-2 

 ガーシュウィン・ピアノ•カルテット Gershwin Piano Quartet は、1996年に設立された 4人の才能ある名人芸ピアニストが4台のピアノを演奏するアンサンブルで、主にヨーロッパを中心に中東や南米など世界中で活躍している若い団体です。メンバーの自由な即興パートも折り込まれた「ラプソディ・イン・ブルー 」や「パリのアメリカ人 」など 4台のピアノのための合奏ヴァージョンへのエキサイティングなアレンジは、メンバー自身が行っています。
 正直 私は 彼らの これ以外の音盤までは聴いていないので、彼らの実体を正確に把握しておりませんが、この一枚に限って述べると、その題材がガーシュウィンだからでしょうが、決して堅苦しいスタイルではなく、技巧こそ一流ですが サロン風の気楽に聴ける音楽を志向しているようです。
Stefan Wirth
 このアルバムに収録されている 注目の「バイ・シュトラウス 」は、1975年生まれのスイスの若いピアニスト、ステファン・ワース Stefan Wirth(写真 上 ) によるソロ演奏で 才気溢れる編曲も 彼自身が行っていますが、興味深いことに 曲の後半では巧みにラ・ヴァルスと大胆に融合させてしまっており、そのコーダの崩れ落ちるエンディングなど そっくりラヴェルの引用(踏襲? )となっています。これには“スケルツォ倶楽部発起人も、思わず 拍手!


■ 「バイ・シュトラウス 」 モダン・ジャズ版の演奏
ケニークラーク=フランシー・ボラン ビッグバンド(RW-125 CD “ Swing、Waltz、Swing …” ) Kenny Clarke(L.)& Francy Boland(R.)
ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド
ケニー・クラーク(ドラムス )Kenny Clarke
フランシー・ボラン(編曲 & ピアノ )Francy Boland and Their Big Band
カール・ドレーヴォ(テナー・サックス・ソロ )Carl Drevo
録音:1966年2月28日 ドイツ
RearwaRD(海外盤RW-125 CD “ Swing、Waltz、Swing …” )

 このアレンジは、ある意味でワルツが羽織った究極の衣装のひとつでしょう。
 冒頭、サヒブ・シハブのバリトン・サックスが 何事かを模索するような動きを見せながら 暫し逡巡しますが、その迷いを振り払うや否や リズミックに大きく跳躍する動きがそのままこのワルツへの導入部となります。これにクラークのパンチのあるドラムスがワルツのリズムをダイナミックに刻みながら参入し、3拍子で猛烈にスウィングする、ビッグ・バンドによる格好いいワルツ「バイ・シュトラウス 」が炸裂します。

このレア盤の音源、動画でアップされてました! 感謝してお借りします。
 
 その後半生 活躍の場を欧州へ移したケニー・クラーク(1914-1985 )でしたが、かつて彼がニューヨークにいた頃は ビ・バップ発祥の地ミントンズ・プレイハウス・セッションにも参加していた、モダン・ジャズ・ドラミングの偉大なる開祖でした。
 このレコードは、西欧伝統を象徴するワルツの「メロディ 」を助手席に座らせ、アメリカ文化の象徴たるジャズの「リズム 」がハンドルを握って アウトバーンを疾走してゆくようなアイデアが大成功を収めた一枚で、他にも「春の声 」や「皇帝円舞曲 」など、J.シュトラウスⅡ作品のアレンジは、もうかなりイケてます。
 ちなみに、この中でも 私の個人的なイチ押しは、 R.シュトラウス「ばらの騎士 」ワルツ を メロウなバラードに仕立てた演奏 (これには爆笑 ) 。
 ヨーロッパのレア盤の復刻を専門にしていたイタリアのレーベルRearwaRD盤は 現在 国内では 入手困難かもしれません。むしろMPS盤「オール・スマイルズ All Smiles(海外盤06024-9814789 写真下 ) 」の方が、大手の輸入CDショップ店頭などで 今は目にする機会も多く、しかも かなり安くお求めになれると思います。
MPS_All Smiles_06024-9814789
 こちらは RearwaRD盤の2年後(1968年3月)、異なる欧系レーベルMPSオスカー・ピーターソンの一連のヨーロッパ録音や シンガーズ・アンリミテッドの諸作によって有名。ドイツ人ハンス・ゲオルグ・ブルナーシュワーが設立したレーベル )で再録音した演奏で、ヴィブラフォンを抜いたり ソリストの一部を異動させたりなど 若干相違はあるものの、基本的には同じアレンジによる 一層手慣れた演奏を楽しめるレコーディングです。
しかし「クラシック音楽の愛好家で、モダン・ジャズのヨーロッパ系ビッグ・バンドを好んで聴く 」ような層は やはり限られた少数派だったらしく、このレコードは 我が国では殆んど話題にもされず、当時 国内盤も出ていなかった(? )ように記憶しています、素晴らしく格好イイ出来だったのに・・・。


■ That’s The「ワルツ・バイ・シュトラウス!
 “ By Strauss ”とは 直訳すれば「シュトラウスによる~ 」 という程度の意味ですが、言うまでもなく その前に省略されている 隠された一語は“Waltz”でしょう。そう、正確には “ Waltz By Strauss ” である筈・・・ (お察しのとおり By Strauss と言えば もうワルツに決まっていますから )実は このタイトル自体が「ワルツ 」そのものを指す同意語だったのです。
 アメリカ口語には“ By George! バイ・ジョージ! ”と言う感嘆詞があり、それは「ほんとうに 」「いやはや 」「まったく 」など、口語の文脈で 驚き・感嘆といった感情で語意を強める働きがあるそうです。

Watts by George ! ワッツ・バイ・ジョージ!
Watts By George ! (CBS ) ← かつて こんなタイトルの名盤もありましたよね
アンドレ・ワッツ(ピアノ・ソロ )
録 音:1976年 2月~3月 ニューヨーク
収録曲:
ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ独奏版 )、3つの前奏曲、「ガーシュウィン・ソングブック 」(スワニー / 誰かが私を恋してる / フー・ケアーズ / アイ'ル・ビルド・ア・ステアウェイ・トゥ・パラダイス / ザ・マン・アイ・ラヴ / ノーバディ・バット・ユー / ドゥ・イット・アゲイン / ス'ワンダフル / オー、レディ・ビー・グッド / スウィート&ロー・ダウン / 素敵な気持ち / ライザ / アイ・ガット・リズム )
音 盤:CBS ソニー(LP、25AC-69 ) ( 注 「バイ・シュトラウス 」 は未収録 )


 ・・・もとい。
 すなわち この曲の作詞をしたアイラ・ガーシュウインは、「バイ・シュトラウス 」というタイトルに そんな称讃のニュアンスまで掛けているに違いない - と“スケルツォ倶楽部発起人 は また勝手にそんな解釈を加えます。
 「シュトラウスの成し遂げた素晴らしい仕事( = ワルツ ) 」を、「そのとおり 」「まったく同意! 」と称賛しつつ、こんなに洒落た素敵なオマージュを シュトラウスへ捧げた 新世界の有能な作曲家こそ、ヨハン・シュトラウスⅡが ウィーンで亡くなる前年に生まれた「バイ・ジョージ(! ) 」ガーシュウィン だったのでした。


バイ・シュトラウス By Strauss の歌詞を訳す
ジョージ(左 )と アイラ・ガーシュウィン兄弟 
ガーシュウィン兄弟(左 )ジョージ、(右 )アイラ

「バイ・シュトラウス 」 By Strauss
作詩:アイラ・ガーシュウィン

きみ、シュトラウス(のワルツ )を頼むよ

ブロードウェイ・ナンバーは もういらない。
アーヴィング・バーリンも聴きたくない、
ジェローム・カーン や コール・ポーター も論外、
ガーシュウィンなんて チンドン屋だろ
こんなの聴いてるから いつまでもダメなんだ、
ハシゴ酒の酔っ払いに、そんな音楽 くれてやれ!

えへん、自由洒脱なわたくしには、
もっと お似合いの音楽が あるのです
ねえ きみ、ぜひ それを
マエストロにオーダーしてくれたまえ、
「シュトラウスのワルツを 」ってね。

さあ “ ウン・パッ・パ ” を 始めてくれたまえ
これほどの美しいメロディーなど
「他に皆無といえよう ( 宇野功芳風に )。 」
やはりシュトラウスでなければ!

笑う楽しさ、歌う喜び、
世界は 今、3/4拍子のリズムで回っている!

美しく青く流れるドナウよ 
「こうもり 」よ
ワインを切らさず、歌い続けてくれ
やっぱりシュトラウスで 正解だなあ
さあ、ブン・チャッ・チャ を始めておくれ
頼んだよ ウン・パッ・パ を

ワルツは シュトラウスでなければね、
頼んだよ シュトラウスを


            意訳 : 山田 誠

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▲ ありがとうございます、一世紀に渡る 大きな円環が 今 閉じました。

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