Getz Children Of The World (CBSソニー 25AP-1696 ) スケルツォ倶楽部 ⇒ 全記事 一覧は こちら
午後のジャズ喫茶 「カフェ ソッ・ピーナ」から
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ジャズ「喫茶 」から ジャズ・「カフェ 」 に
改称したら、 ソッ・ピーナ 大繁盛?


 こんにちは、スケルツォ倶楽部“発起人” 妻 のコーナーです。
 ここ ジャズ喫茶 - もとい 前回  ⇒ こちら  から ジャズ・カフェに改称したんだったわ - 「カフェ ソッ・ピーナ 」 は、わたしのお気に入りの場所。僅か12坪ほどの広さながら、壁一面ガラス張りの明るいお店の内装によって、まるで「普通の喫茶店 」(笑 )のようです。
 毎週ここに通っては、音楽オタクで独身の二代目マスターが選んでくれる ジャズ周辺 の ディスク を聴かせてもらいつつ、美味しいコーヒー(美味しくない時もあるケド・・・)を楽しみながら、マスターのウンチク談議 に耳を傾けています。

 おや? でも 今日は 一体どうしたのかしら、お店の中が人でいっぱい。こ、この人たち、まさかお客さん? 
あ、わかった。今日は 成人の日。ここソッ・ピーナの近所に 今日の成人式の記念式典を催す市民会館があるから、きっと そのために時間調整する家族連れが流れてきたに違いないわ。

わたし   「めずらしいこともあるものね。今日 ソッ・ピーナ 満卓じゃないの 」
マスター  「うわー 奥さん、実に良い所に来てくださいました。あ、あそこの4番テーブルのお皿とコップ、みんな下げたら すぐ厨房に入ってくれますか。それで流しに溜まってる洗いものを 全部 濯(ゆす )いだら お皿だけを 隣の水きり器に 一列に並べてほしいんです 」
わたし   「えー? わたしを誰だと思ってるのよ、マスター。従業員じゃなくて、わたしだってお客さんなんだよ。知ってた? 」
マスター  「もちろん よくわかってますよ、でも ほら、よく見てください。こんな状態を 察して頂けませんか。寒い店外に まだ二組もお客さまがお待ちの上、オーダーだって 今 ブレンドコーヒー4つ、ロイヤル・ミルクティー2つ、オレンジジュース1つに フレンチトーストが7つも 入ってるんですから 」
わたし   「しようがないわねー、じゃ フレンチトーストは わたしが焼いてあげようかなー 」
マスター  「(超早口で )ありがとうございます。厨房は狭いですから 奥さんには、どうか 4番テーブルを下げてもらうのと 厨房の流しにある汚れものを洗ってもらいたいんですってば 」
わたし   「ひと使いが荒いんだから もー マスターったら ぷんすか 」

 ・・・などと ぶうたれつつも 根は親切なわたし。勝手知ったる厨房の引き出しから 可愛いスヌーピー・エプロンをサッと取り出すや これをきりりと腰に締め、掌を開いてトレイを載せるとダスターを持って4番テーブルへと走ってあげました。

 そういえば 店内に流れている音楽、今日は めずらしくアントニオ・カルロス・ジョビンの 「ストーン・フラワー Stone Flower 」 (CTI )ではないですか。


▲ 朴訥 (ぼくとつ )とフェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノを 弾くジョビンの音数少ない音色、素人っぽいヴォーカル、そして プリミティヴな アイアートのパーカッションとのコンビネーションが、とても気持よい。

わたし   「ソッ・ピーナの店内で ボサノヴァなんか流してるって、めずらしいわね マスター 」
マスター  「あ、そうなんです。奥さんのご主人さまが書かれている “スケルツォ倶楽部”の 去年の記事で - アントニオ・カルロス・ジョビンの 『チルドレン’ズ・ゲーム  記事は ⇒ こちら  を読んでいたら、CTIレーベルジョビンが無性に聴きたくなっちゃって。特に『ブラジル 』でエレクトリック・フェンダー・ローズを弾くジョビンの 音数の少ない 朴訥なプレイに、聴くたび 気持ちよくなっちゃって ついつい繰り返しかけちゃうんですよね 」
わたし   「あ、ははーん、それでわかった。この音楽がさ、ちょっと快適過ぎるんだよ、マスター 」
マスター  「? 」
わたし   「ただでさえ ジャズ喫茶 から ジャズ・カフェ なんていう 耳当たりの良いカテゴリーにして 一般のお客様が入りやすくなっているところに、ボサノヴァなんか かけたりしたら・・・(声をひそめながら ) この音楽に居心地が良くなっちゃって、それだから お客様が いつまでも席を立たないんだよ 」
マスター  「あ、それで満卓になっちゃうと 」
わたし   「せっかく新しく待っている次のお客様が店の外にいらっしゃるというのに、 1時間前から座ってる人は ブレンド一杯500円で追加注文もなく -  」
マスター  「あー、思い当たります。ラリー・カールトン とか ケニーG なんかも かけちゃイケなかったんですね 」
わたし   「え? イケないことはないけど・・・ マスター、最近では ソフトなフュージョンも選曲するようになったのね 」
マスター  「だって ここ 今年からジャズ・カフェですからね 」
わたし   「その結果がコレじゃない(と、満卓の店内を指す )。マスター、喫茶店の回転効率も少しは考えなさいよ。日頃から繁盛しているような いわゆる 『普通の 』 ジャズ・カフェ だったら こういう場合はね、席卓を上手に回転させるため、心を鬼にして 臨機応変に“追い出し用”のマニアックなジャズCDを さりげなくかけたりするものなのよ 」
マスター  「ええっ? マニアックなのって ・・・一体どんなディスクを選んだらいいんだろう・・・ 」
わたし   「ふふん、マスター自身がマニアックだから わからないのね(忍び笑 ) 」
マスター  「それは、一般の人が理解しにくいような音楽ってことですか 」
わたし   「まあ そういうことね 」
マスター  「でも、せっかくご来店のお客様に対して、そんなこと・・・ 」
わたし   「お店の損益を考えて、心を鬼にしなさい 」
マスター  「・・・ええと、では60年代のフリージャズとか 」
わたし   「ふふん、いいんじゃない 」
マスター  「オーネット・コールマンとか 」
マスター  「オーネットって、言われているより けっこう聴きやすい音楽だと思うんだけどな 」
マスター  「・・・それじゃ、パット・メセニーの - 」
わたし   「ダメよ、パットのアルバムなんて 最高に心地よいじゃないの 」
マスター  「いえ、メセニーでも、ほら ZERO なんか どうでしょ? 」
わたし   「ああ、Zero Tolerance for Silence ね。ふふん、いい感性してるじゃん。それよ マスター、かけてごらんなさいよ 」
Zero Tolerance for Silence Zero Tolerance for Silence(裏 )
パット・メセニー 
「ゼロ・トレランス・フォー・サイレンス Zero Tolerance for Silence 」
録 音:1992年
音 盤:Geffen


「ギュイーーーン、グォワーーーン ! (しかも 大音響で )」







そして・・・





わたし   「ほーら、効果テキメンね。ZERO のネガティヴなパワーの効き目ったら 凄いわねー、マスター? 」
マスター  「・・・って、いつもの 閑古鳥が鳴いてる ガラガラのソッ・ピーナに 戻っちゃったんですけど 」
わたし   「それにしても よくゲフィン・レーベルもこんな作品のリリースを 許したものね? 」
マスター  「どうして こんなの録音したんですか、パットさん? 」

Pat Metheny
パット・メセニー 「つまり、こんな ギター・サウンドが使われる場合には、いつもなら 決まりきった 月並みなロック・ビートに乗せてやるのが普通でしょ? でも ぼくは 単調なビートには飽きちゃってたんですよ。誰にも抑圧されずに、ぼくの心のようにピュアなサウンドを目指したかった、その結果がコレだったんです 」
わたし    「 - ですって。 ホント? ちなみに わたしにとっては、 『 シークレット・ストーリー 』 を 別格にすれば、 やっぱり ECM時代 の貴方が最高でしたが (笑 ) 」
マスター   「 ≪ タメイキ ≫ 」

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