Getz Children Of The World (CBSソニー 25AP-1696 ) スケルツォ倶楽部 ⇒ 全記事 一覧は こちら
午後の 朝の ジャズ喫茶
 「カフェ ソッ・ピーナ」から
  ⇒ メニュー画面は こちら

ジュリー・アンドリュースと子どもたち John Coltrane_  My Favorite Things_Atlantic  
マイ・フェイヴァリット・シングス My Favorite Things は
美味しいモーニング・バイキング。
 


 こんにちは、スケルツォ倶楽部“発起人” 妻 のコーナー です。
 さて わたしは、先週の日曜・月曜と たまたま夫が 浜松出張で不在だった - という好機(? )に、こりゃちょうどいいや というわけで、今日は初めて お気に入りのジャズ喫茶「ソッ・ピーナ 」モーニング・サービス が食べられる 涼しい朝の時間帯に出掛けてみたのでした。 ・・・さ、お店に辿り着いたぞと。
 
 ・・・おや、お店の入口に「豪華 お好み朝食バイキング 始めました 」などと書かれたパネルが置かれ。何だろ、大いに気になる・・・ よし、確かめようとばかりに 重い木製の防音ドア内側に掛ったカウベルマーラーの 6番を連想しつつ がららんと威勢よく鳴らしながら
「おっはよおー、マスター。今朝は早起きして、モーニングを食べにきてあげたわよー 」
と、入店してみれば・・・うわー、一体どうしたことでしょう、いつもわたしが座っているカウンター席の長いテーブルの上には ズラリと銀のトレイが一列に置かれ、そこにバイキング・メニューが並んでいるではありませんか。これはスゴイ! 
 そこには 私の大好きなスモーク・サーモンの他、焼いた鮭の一口切り身、身欠にしん、アンチョビ、茹でたてのスパイシーなドイツ・ソーセージ、カリカリに焼かれた薄いベーコン、ハム、チーズ各種、ボイルされたグリーンアスパラ、ブロッコリーやポテト、にんじんなどの温野菜、キャベツ、レタス、トマト、水菜などの生野菜サラダには バルサミコ、フレンチ・オニオン、和風、サウザン・アイランドといった複数のドレッシングも選べるようになっているし、これに厚切りのフライド・ポテト、酢キャベツ、ピクルス、ゆでたまご、目玉焼き、スクランブルド・エッグまで あるではないですか。
 そしてパンのトレイには 厚切りトーストばかりでなく、デニッシュ(アップルとチーズ、クリーム )、クロワッサン、チョコレート・クロワッサン、ウォールナッツ・ブレッドから ドーナッツや小さなカレーパンまで山積み。その脇にはヴェジタブルスープ、パンプキンスープ、コーンスープのバケットも置かれています。しかもカウンターの端には オムレツ・コーナーまであって、その小さなフライパンの前では 何と 白い山高コック帽を被った“ソッ・ピーナ”のマスターが待機しているのでした。

スヌーピー コックさん どうしちゃったの、何かあったの?
マスター   「あ、いらっしゃいませ、奥さん。こんな朝の時刻にご来店とは めずらしいですねー。ちょうどよかったです、実は 今日から スペシャル朝食バイキングをスタートさせたんですよー。ほら、トレイとお皿は入口側にありますから、セルフ・サービスで お好きなのをお取りになって、どうぞテーブル席でお召し上がりください 」
あまりにも信じ難い、あり得ない光景に 思わず わたし、目をパチクリ。
わたし    「どうしちゃったの。マスター、お店 何かあったの? 」
マスター   「やっぱり多少は営業努力もしておかないと、今のままでは店もずーっと赤字続きですし、ソッ・ピーナを閉めるようなことになっちゃったら大変ですからねー 」
わたし    「ふふん、やっぱり何かあったのね 」

 ・・・と言っても 何だかよく分からないことには変わりないけど、まあ これは お店にとっては悪くないことかも。でも せっかくこれだけ豊富なメニューを用意しているというのに、見回すまでもなく来店客がわたしだけっていう 相変わらずの事態は、どう考えてもモッタイナイわね。第一 飽きっぽいマスターの このテンションも一体いつまで続くことやら - って、まあいいや、とりあえず 頂こうかなー。
マスター   「はい、オムレツの焼き具合 どうしますか? お好みは 」
わたし    「わたし、フレンチトーストを焼いてほしいんだけどなー 」
マスター   「え、もうフレンチトーストは 勘弁してくださいよ~ 」
わたし    「ふふん、冗談よ。では オムレツ、半熟でお願いしまーす 」
マスター   「かしこまりましたー 」
意外に手慣れた手つきで マスター、溶き卵を熱いフライパンに流し込み、快い音と美味しそうな香りが店内に漂います。

わたし    「・・・そう言えば、マスター 今 かかっている音楽は、ジョン・コルトレーンの“マイ・フェイヴァリット・シングス”でしょ。 マッコイ・タイナー のピアノのリズム、気持ちいいわね 」
マスター   「そうなんです。奥さんのご主人が お書きになっているブログ“スケルツォ倶楽部”を読んでいたら、前回のテーマが リチャード・ロジャースの“サウンド・オブ・ミュージック”だったではないですか。読んでいたら無性に このワルツが聴きたくなっちゃって 」
わたし    「やっぱり ジャズの世界で “マイ・フェイヴァリット・シングス”と言えば、このアトランティック盤における コルトレーン最初の録音が 最高峰でしょうね 」
マスター   「はい、オムレツ 焼けましたよ。ケチャップはこちら、お好みで 」

ジョン・コルトレーン John Coltrane
マイ・フェイヴァリット・シングス My Favorite Things
 

John Coltrane_  My Favorite Things_Atlantic  
ジョン・コルトレーン(ソプラノ・サックス )Coltrane
マッコイ・タイナー(ピアノ )McCoy Tyner
スティーヴ・デイヴィス(ベース )Steve Davis
エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス )Elvin Jones
併録曲:Summertime、But Not For Me、Everytime We Say Goodbye
録 音:1960年10月(Atlantic )

☆ ちなみに、間もなく コルトレーンの誕生日ですね。
   もし今も ご存命だったとしても まだ 85歳。。。
   早世していなければ、その後 どんな音楽を演(や)ってくれていたでしょうか。
   John Coltrane( 1926年 9月23日 - 1967年 7月17日 )


わたし    「・・・もぐもぐ、それにしても ホント これストイックな演奏よね。コルトレーン自身が背負っている『ジャズに殉じた求道者 』的イメージの刷り込みもないわけじゃないけど、少なくとも映画の中で ジュリー・アンドリュースが 子どもたちと一緒に楽しく舞い歌っていた 原曲のワルツ・イメージは、もはやここには ない・・・ 」
マスター   「ふふ・・・奥さん、実は まさにそこが盲点なんですよ。コルトレーンが この演奏をアトランティック・レーベルに録音したのは1960年10月。しかし 奥さんのおっしゃる ジュリー・アンドリュースの主演で “サウンド・オブ・ミュージック”をロバート・ワイズ監督が映画にしたのは、さらにその5年後 - 1965年だったんです 」
わたし    「えー?! ・・・ということは、コルトレーンは 映画を観る前に“マイ・フェイヴァリット・シングス”を採りあげてたってこと? 」
マスター   「リチャード・ロジャースの原曲のミュージカルは すでに1959年からブロードウェイの舞台でヒットしていたんですよ。映画化のほうが6年も後だったんですから 」
わたし    「あ、そっか 」
マスター   「コルトレーンは、ロジャース & ハマースタインⅡの新作として おそらく初めてミュージカル舞台上で この曲に触れた結果、自己の即興演奏の素材としての適性を感じたものではないでしょうか。しかも その場面とは 映画とは設定を異(こと )にしていて、教会で主人公のマリア修道院長が会話するというシーンだったのです 」
メアリー・マーティン(左)、オリジナル・ブロードウェイ舞台写真
(写真 )1959年、オリジナル・ミュージカルの舞台で「マイ・フェイヴァリット・シングス 」が歌われるシーン、
マリア役のメアリー・マーティン(左 )と 修道院長マザー・エイブスパトリシア・ニューウェイ


マスター   「オリジナルの舞台では 修道院長マザー・エイブスマリアの次々と並べる“お気に入り”を せっせと紙に書き取って、それらを読み上げるという設定なんです。それで同じ歌(歌詞 )が 年配の修道院長によって繰り返され、マリアとの二重唱になるという展開には、ミュージカルに適した合理的な流れがあったわけです。イラストレーターで作家の和田誠氏などは、“マイ・フェイヴァリット・シングス”の舞台における この秀逸な工夫のほうを評価していたから 6年後に公開された映画での『マイ・フェイヴァレット ~ 』の使われ方は不満だった - と自著( 『いつか聴いた歌角川書店 )の中でも語っておられましたね 」

■ 「マイ・フェイヴァリット・シングス 」の歌詞と対訳

My Favorite Things 
マイ・フェイヴァリット・シングス        
              オスカー・ハマースタイン二世(作詞 )
              山田 誠(和訳 )

Raindrops on roses and whiskers on kittens
  ばらの花に落ちた雨粒、子ねこに生えたひげ、
Bright copper kettles and warm woolen mittens
   ぴかぴかのヤカン、あったかい羊毛のミトン、
Brown paper packages tied up with strings
  茶色の包装紙にヒモかけたプレゼント
These are a few of my favorite things
  それらは わたしの お気に入りの ほんの一部

Cream colored ponies and crisp apple strudels
  クリーム色の仔馬たち、ぱりっぱりのアップル・パイ、
Door bells and sleigh bells and schnitzel with noodles
  ドアベル、そりの鈴、パスタを添えたウィンナー・シュニッツェル、
Wild geese that fly with the moon on their wings
  月夜に羽ばたく渡り鳥たち
These are a few of my favorite things
  それらも わたしの お気に入りの ほんの一部
  
Girls in white dresses with blue satin sashes
  青いサテンの帯を締めた 白いドレスの女の子、
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
  鼻の頭やまつげに着地する雪片、
Silver white winters that melt into Springs
  やがて白銀の冬が溶けて春へと流れゆく
These are a few of my favorite things
  それらも わたしの お気に入りの ほんの一部

When the dog bites
  犬にかまれたときや、
When the bee stings
  蜂に刺されたとき、
When I'm feeling sad
  悲しい気持ちになったとき なんかには、
I simply remember my favorite things
  ただ 私のお気に入りを 思い出すだけで
And then I don't feel so bad.
  効能抜群、つらさも癒(いや )されちゃうよ 
  

わたし    「オリジナルのブロードウェイ・キャストの歌唱で“マイ・フェイヴァリット・シングス”を 聴かせて頂戴。 」
マスター   「お安い御用です。マリア役を歌うメアリー・マーティンと木管楽器とが 一緒にワルツのメロディを歌うところ、よく注意して聴いてくださいね 」
The Sound of Music_Original Broadway CastMary Martin
オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング(CBS = SONY )
ディスクの表紙と メアリー・マーティン(右 )


わたし    「オリジナル・スコアで『マイ・フェイヴァリット~ 』を マリアとユニゾンで演奏している木管のパートを ソプラノ・サックスに置き替えたら そのままテーマを演奏するコルトレーンのプレイに通じる気がするわね 」
マスター   「でも 同じコルトレーンの演奏でも 次はコレを聴いてください 」

■ バードランドのコルトレーンドルフィー
Coltrane Inner Man(Jay Vee ) Live at Birdland  Feb. 1962 (Vee Jay ) Eric Dolphy
(左から )国内オリジナルLP、現行CD表紙、エリック・ドルフィー
ジョン・コルトレーン(ソプラノ・サックス )John Coltrane
エリック・ドルフィー(フルート )Eric Dolphy
マッコイ・タイナー(ピアノ )McCoy Tyner
ジミー・ギャリソン(ベース )Jimmy Garrison
エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス )Elvin Jones
併録曲:Mr.P.C. Miles Mode(The Red Planet )
録 音:1962年2月9日
音 盤:Vee Jay ファンハウス(32YD-1084 )

マスター  「1960年の春先までコルトレーン・カルテットは 二管ホーンのクインテットでした。そのもう一人のフロント・メンバーとは ご存知、異能の才人エリック・ドルフィーです。これは コルトレーンドルフィーというスゴイ顔ぶれが共演していた時期のライヴをとらえた、貴重な録音です 」
わたし   「凄いわねー、ここでのドルフィーは お得意のフルートで即興演奏しているのね。まるで空を滑走するかのように次々とフレーズが溢れ出して・・・でもマッコイ・タイナーが ブ厚いコードをたたくピアノの調性に、ドルフィーの演奏するスケールが微妙に合ってない気がしちゃうのって、私だけ? 」
マスター  「んー・・・ いえ、これはきっとワザとでしょう。そ、そうに決まってます ・・・って 根拠はありませんケド 」
わたし   「ドルフィーが、フルートでなく アルト・サックスに持ち替えて『マイ・フェイヴァリット~ 』のソロを演奏している録音なんてないのかしら 」。
マスター  「うーん、もし それあったら 僕もぜひ聴きたいですね。宿題にさせておいてください 」
わたし   「それにしても 熱のこもった演奏よね、重くてパワフルなエルヴィン・ジョーンズ、思いきりひっぱたいてるって感じ。ここにはもはや平和なミュージカルの面影は残っていないわね、あくまで即興演奏のマテリアル(素材 )として使われているっていうだけで、ロジャース=ハマースタインⅡのオリジナルな標題音楽自体は 遥か遠くに吹き飛ばされている感じ・・・ 」
マスター  「これほどの凄さですから、せめて もう少し録音状態が良かったらなーって誰しも思うでしょうけれど、聴いているうち そのレヴェルの高さに、もう音質なんか二の次に思えてくるから不思議でしょ。でも本っ当に凄い演奏は、実は この次のブルース・ナンバー“ミスターP.C. ”なんですよ。それは また別の機会に聴かせてあげましょうね 」
わたし   「これからコルトレーンに ハマりそうだわ 」

マスター   「・・・次は、コルトレーンの歴代“マイ・フェイヴァリット・シングス”録音盤の中でも 最高の一枚は コレ! と言い切っても、反対意見は(多分? )どこからも出ないんじゃないかと思える、有名なライヴです 」

■ ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルのコルトレーン
Coltrane_Newport Jazz Festival Live 1963(Impulse! )
コルトレーン(テナー & ソプラノ・サックス )John Coltrane
マッコイ・タイナー(ピアノ )McCoy Tyner
ジミー・ギャリソン(ベース )Jimmy Garrison
ロイ・ヘインズ(ドラムス )Roy Haynes
併録曲:I Want To Talk About You、Selflessness(のみ、1965年スタジオ録音 )
録 音:1963年7月7日、ニューポート・ジャズ祭におけるライヴ
音 盤:Impulse ! / MCAビクター(MVCZ-60 )

マスター 「オリジナル演奏であるアトランティック盤バードランドにおけるライヴ盤などでは、曲の冒頭 マッコイ・タイナーのピアノが“マイ・フェイヴァリット・シングス”のイントロダクションを力強く弾いていましたが、このニューポート・ライヴ盤では コルトレーン自身が 最初からテナー・サックスで(! )イントロのフレーズを高らかに吹奏して始まるのが 実に格好良いです 」
わたし    「これ、ドラムスは当時のレギュラー・メンバーのエルヴィン・ジョーンズじゃないのね
マスター   「さすが 奥さん、耳が良いですね。この時 エルヴィンは薬物治療中で演奏することが出来ず、代わってスティックを握ったのが、このロイ・へインズだったんです。この名手はモダン・ジャズ史上でもユニークかつ魅力的な存在で、不思議と迫力のあるドラムスを叩くプレイヤー。独特のスイング感覚に軽さと鋭さとを併せ持った、勢いのあるリズムを刻みます 」
わたし  「個性的なスネアの乱れ打ちで繰り出される予測不能なパルスが快感。ドラマーひとり入れ替わっただけで、こんなにイメージが変わっちゃうのねー。テンポも速めで 気持ち良いわ。 」
マスター 「この“マイ・フェイヴァリット・シングス”演奏後、コンサートMCがマイクに向かって ミュージシャンの名前を 順に紹介する声も収録されています。それが ちょうど『ロイ・ヘーーインズ 』っていうところでトラックも終わるんですが、原田充氏もジャズ批評誌で書いておられたとおり、ここホント いつ聴いても気持ち良いですよね 」

マスター  「その後、コルトレーンがライヴにかける演奏時間は さらに長尺の一途を辿(たど )り、“マイ・フェイヴァリット・シングス”一曲を素材に 何と30分以上も吹き続けることさえ珍しくなくなりました。それは あたかも自己の音楽表現のためには、即興という一瞬の創造に賭けるエネルギーの全てを出し切ってしまうまでは決して途中で演奏を終えることが出来なくなってしまった病に感染したかのようでした。やがて、これについていくことが出来なくなったバンドのメンバー - ドラマーのエルヴィン・ジョーンズ、ピアニストのマッコイ・タイナー - は、コルトレーンの許を去ってゆきます 」
わたし   「晩年のコルトレーンは フリージャズに急接近、凄まじいフリーキー・トーンを絞り出すファラオ・サンダースをフロントに迎え、バンドをエリック・ドルフィー以来の二管編成にするのよね 」
マスター   「ファラオ・サンダースについては またいつか 別の機会に語りまくりたいですね 」

Live at Village Vanguard Again (Impulse! )Last Live at Ola Tunji African Cultural Center NYC. Apr.1967  
マスター  「1966年5月録音の名盤『ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン(写真 左 ) 』や、肝臓ガンで急死する僅か3か月前 - 1967年4月 - に録音された、コルトレーン生涯最後の貴重なライヴ・パフォーマンス(正確には、さらに翌5月17日にオリジナル曲のスタジオ録音の記録もありますが 未発表です )を収めた『オラ・トゥンジ・アフリカ文化センターコンサート:ザ・ラスト・ライヴ・レコーディング(写真 右 ) 』では、もはやすっかり変貌を遂げ、いわば 崩れ落ちてゆくような“マイ・フェイヴァリット・シングス”です 」

■ コルトレーンの他に、「マイ・フェイヴァリット~ 」を
   演奏素材として選んだ ジャズ・ミュージシャンたち


わたし   「ジョン・コルトレーン以外に“マイ・フェイヴァリット~ ”に挑戦したジャズ・ミュージシャンって 他にいるのかしら 」
マスター 「生前のコルトレーンが命を賭けて演奏してきたようなイメージがあまりにも強かったためか、コルトレーンの没後から 時間が経てば経つほど、多くの演奏家はこのナンバーを取り上げるのは自粛しているような状態ですが、彼と同時代のミュージシャンなら けっこう録音もありますよ 」
わたし   「聴かせて頂戴。 」
マスター  「では まず男声ヴォーカルのレコードから。マーク・マーフィー Mark Murphy(1932年~ )の『ラー RAH 』という変なタイトルのアルバムの中で、“マイ・フェイヴァリット・シングス”取り上げられています 」
わたし   「1961年10月ニューヨーク録音・・・ということは、これもまだ映画版の作られる 4年も前のことね 」。
スケルツォ倶楽部_0002
マーク・マーフィー「ラー RAH 」
マーク・マーフィー(ヴォーカル )、アーニー・ウィルキンス(アレンジャー )、クラーク・テリー(トランペット )、ブルー・ミッチェル(トランペット )、ジミー・クリーヴランド(トロンボーン )、アービー・グリーン(トロンボーン )、ウイントン・ケリー(ピアノ )、ビル・エヴァンス(ピアノ )、ジョージ・デュヴィヴィエ(ベース )、ジミー・コブ(ドラムス )など
収録曲:エンジェル・アイズ、オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、ストッピン・ザ・クロック、スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト、ノー・ティアーズ・フォー・ミー、アウト・オブ・ディス・ワールド、マイルストーンズ、マイ・フェイヴァリット・シングス(2ヴァージョン収録 )、ドゥードゥリン、リル・ダーリン、トゥスティッド、アイル・ビー・シーイング・ユー
録 音:1961年
音 盤:Riverside(ビクターL.P. VIC-4066 )

マスター   「・・・これには“マイ・フェイヴァリット~”の、オモシロイ替え歌バージョンが収録されてるんですよ。実は かなり昔からジャズ・ヴォーカル愛好家には 有名な録音でした 」
わたし    「へー、どんな歌詞なの? 」
マスター   「 “ブルーな気分のときには、私のお気に入りのミュージシャンのことを想う、そうすれば ホラ、気も晴れ晴れ”(笑 )って・・・ 。そして マーフィー自身が贔屓(ひいき )にしてる 偉大なミュージシャンの名前が 次々と 歌に織り込まれてるんですよ 」
わたし    「へー、たとえば? 」
マスター   「凄いですよー。その歌詞の中に登場するミュージシャンは、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、ギル・エヴァンス、ジェリー・マリガン、ハイ・ロウズ、レイ・チャールズ、エロール・ガーナー、アニタ・オ’デイ、ペギー・リー、キャノンボール・アダレイ、ビリー・ホリデイ、さすがヴォーカリストらしくランバート・ヘンドリックス & ロスの名前まで登場、そして アーニー・ウィルキンス・・・ 」
わたし    「・・・って誰だったっけ? 」
マスター   「このアルバム『RAH 』のアレンジャーでした(笑 ) マーフィー、きっと お礼のつもりで名前を挙げたんでしょうね 」
わたし    「あ、ひょっとして 言わされたのかも(笑 ) 」

■ デイヴ・ブルーベック & ポール・デスモンド(? )
マスター   「次は、デイヴ・ブルーベック・カルテットです。アルバム・タイトルもズバリ“ Dave Brubeck - My Favorite Things” 」
わたし    「・・・って言うことは、わたしが大好きなポール・デスモンドのアルト・サックスで “マイ・フェイヴァリット~ ”が聴けるってことよね! 」
マスター   「期待して聴きましょうね。じゃ、CDをかけますよー 」
わたし    「わくわく 」
Dave Brubeck Dave Brubeck My Favorite Things(CBS)
デイヴ・ブルーベック(ピアノ )Dave Brubeck
ポール・デスモンド(アルト・サックス )Paul Desmond
ユージン・ライト(ベース )Eugene Wright
ジョー・モレロ(ドラムス )Joe Morello
併録曲:My Favorite Things、Over and Over Again、Why Can't I、Little Girl Blue、This Can't Be Love、My Romance、The Circus On Parade、Most Beautiful Girl in the World
録 音:1962年6、7,12月、1965年9月
音 盤:CBS ソニー(SRCS-9369 )

わたし   「・・・って、マスター?( ) 」
マスター  「・・・す、すみませんでした。よりによって 肝心のタイトル曲の“マイ・フェイヴァリット~ ”一曲だけ デスモンド抜きの ピアノ・トリオ演奏だったってこと、ぼく すっかり忘れてました 」
わたし   「んもー、期待が大き過ぎて わたし立ち直れないくらい、がっかりだわ。まあ、マスターが悪いわけじゃないけどさ 」
マスター  「・・・ええと、気を取り直して 今度はコレです 」


■ ケニー・クラーク = フランシー・ボラン ビッグバンド
Kenny Clarke(L.)& Francy Boland(R.) More Smiles_The Kenny Clarke  Francy Boland Big Band(MPS)
ケニー・クラーク = フランシー・ボラン ビッグバンド
Kenny Clarke - Francy Boland Big Band
「オール・スマイルズ / All Smiles 」に収録
ケニー・クラーク(ドラムス ) Kenny Clarke
フランシー・ボラン(編曲 & ピアノ ) Francy Boland and Their Big Band
サヒブ・シハブ Sahib Shihab、ジョニー・グリフィン Johnny Griffin、ロニー・スコット Ronnie Scott(リード楽器各種 )
収録曲:Johnny One Note、Lullaby Of The Leaves、Bei Dir War Es Immer So Schön、 My Favorite Things、Just In Time、All Through the Night、November Girl、My Heart Belongs To Daddy、Love For Sale
録 音:1969年5月28日 コロンヌ
音 盤:MPS ( 0624 9814789 )

マスター   「かつてチャーリー・パーカーガレスピー、モンク、パウエルらとともに モダンジャズ草創期に大活躍し、特にモダン・ドラムスの開祖とも言えるケニー・クラークが、ジョン・ルイスモダン・ジャズ・カルテットのメンバーを辞して以後、渡欧してからのメインな活動の場とした フランシー・ボラン Francy Boland とのビッグ・バンドで残したレコーディングからの“マイ・フェイヴァリット~ ”です 」
わたし   「コルトレーン風のモーダルな感じは あまりないわね。殆どマイナー・キー一発で進めるジャムセッション風の大味なアレンジってところ? 」
マスター  「そのソロ・オーダーは、サヒブ・シハブのバリトン・サックス → トニー・コー Tony Coe のクラリネット → ベニー・ベイリー Benny Bailey のトランンペット という順です・・・ 」
わたし   「やっぱり 絶対 コルトレーンを意識して避けてるって感じ。ソプラノやテナーなど、意図的にサックスの音域が被らないようにしているのが明白であるにもかかわらず、クラリネット奏者のフレーズを聴けば どっぷりとコルトレーンの影響下にあることがわかっちゃう・・・ 」

 ハープ・アルパート
マスター  「次は、1960年代にティファナ・ブラス The Tijuana Brass のリーダーとして活躍、その後A&Mレコードの創始者(の一人 )となって大成功を収めたポップ・トランペッター、ハーブ・アルパート Herb Alpert(1935- )の“マイ・フェイヴァリット・シングス ”を聴きましょう 」
Herb Alpert Christmas Album_Herb Alpert  The Tijuana Brass (AM)
ハープ・アルパート Herb Alpert & The Tijuana Brass
クリスマス・アルバム Christmas Album
ハープ・アルパート(トランペット、ヴォーカル‐4 & 7 )Herb Alpert
& ティファナ・ブラス The Tijuana Brass
ジョン・ピサーノ(ギター )John Pisano、ロウ・パガーニ(ピアノ )Lou Pagani、 ニック・セロリ(ドラムス )Nick Ceroli、パット・セネター(ベース )Pat Senatore(トランペット )、トニー・カラッシュ(トランペット )Tonni Kalash、 ボブ・エドモンソン(トロンボーン )Bob Edmondson他
スタジオ合唱団(聖歌隊を模す )
ショーティ・ロジャース(編曲 )Shorty Rogers
収録曲:1.Winter Wonderland、2.Jingle Bell、3.My Favorite Things、4.The Christmas Song、5.Las Mananitas、6.Sleight Ride、7.The Bell That Couldn't Jingle、8.Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow、9.Jingle Bell Rock、10.Jesus, Joy Of Man's Desiring
録 音:1968年
音 盤:A&M CD-3113

わたし    「いまだに気温30度を超える残暑も厳しい台風シーズンに、季節外れのクリスマス・アルバム? 」
マスター   「ハープ・アルパート盤は 長年 ぼくのお気に入りのクリスマス・アルバムでしたが、今回は この中に収録されてる“マイ・フェイヴァリット~ ”を聴くためだけに 持ってきました 」
わたし    「各楽曲のつなぎとして、常に次の曲の聖歌隊風ア・カペラ・コーラス・バージョンが置かれているなど、アルバムの統一感をだすための工夫がされているわね。それにしても“マイ・フェイヴァリット~ ”のアレンジったら 異色! 何と 三拍子ではないのね 」
マスター   「はい、ティファナ・ブラスがよく演(や )る、アップ・テンポのツー・ビートにして、まるで刈り込んだようにポップで スピード感あふれる展開でしょ 」
わたし    「突然 音楽が止まったみたいに長いブレイクの後、スパーン! とシンバルとスネアが炸裂、再び疾走が再開される瞬間の気持ち良さ! 」
マスター   「そこ格好イイでしょ? この“マイ・フェイヴァリット~ ”は、何と 45回転盤にシングル・カットされて ヒットしたそうですよ 」
わたし    「ハープ・アルパートと言えば、わたしにはやっぱり80年代の“ライズ Rise ”かな 」
マスター   「ティファナ・ブラス後の アルパートの活躍については、また別の機会に いつかまとめて聴きましょうね 」


ミシェル・ペトルチアーニ
マスター  「次は、厳密には リチャード・ロジャースの“マイ・フェイヴァリット~ ”そのものをプレイしているとは言えない録音なんですが、とてもオモシロイ切り口なので ぜひご紹介させてください 」

ミシェル・ペトルチアーニ Michel Petrucciani,
ソロ・コンサート ライヴ 「ハンドレッド・ハーツ 100 Hearts 」

Michel Petrucciani 100 Hearts Michel Petrucciani(Concord )
収録曲:ターン‘ナラウンド、忘れられた 三つの魔法の言葉、サイレンス、セント・トーマス、ポプリ(メドレー ):いつか王子様が ~ オール・ザ・シングズ・ユー・アー ~ ア・チャイルド・イズ・ボーン ~ ヴェリー・アーリー ~ ポプリ・トランジションズ、ハンドレッド・ハーツ
録 音:1983年 クール・ジャズ・フェスティヴァルにおけるソロ・ライヴ
音 盤:Concord(BLUE NOTE 7243 5 38329 2 6 )

マスター   「ピアノの化身 ミシェル・ペトルチアーニ Michel Petrucciani(1962 – 1999 )は どなたも良くご存知のとおり フランスのジャズ史上 最高のピアニストでしたね。先天性骨形成不全症という難病でありながら障害を克服し、1982年の渡米以後も大成功をおさめ、リー・コニッツ、チャールズ・ロイド、ウェイン・ショーター、ジム・ホール、ディジー・ガレスピーなど、歴史的なジャズ・ジャイアンツらと共演しました 」
わたし   「アンソニー・ジャクソン(ベース )、スティーヴ・ガッド(ドラムス )と その最晩年に組んだトリオの成功などは まだ記憶に新しいとこだけど、でもその直後、1999年に36歳で亡くなってしまってから、早くも12年経つのね 」
マスター  「で、このディスクは1983年 ニューヨークのクールジャズ・フェスティヴァルソロ・ピアノで出演した際のライヴ録音なんですが、アルバム最後の12分間におよぶタイトル曲『ハンドレッド・ハーツ 』に要注目です 」
わたし   「ふんふん(うなづき ) 」
マスター  「ペトルチアーニ自身、こう述べています『この曲はジョン・コルトレーンについて考えながら作曲した 』、『コルトレーンの伝記を読んでいたので、彼の演奏するマイ・フェイヴァリット・シングスのグルーヴにインスパイアされた 』のだと 」
わたし   「たしかに、コルトレーンが演奏する『マイ・フェイヴァリット~ 』の 長調に転調してからモーダルな展開になってからのマッコイ・タイナーのピアノ・プレイそのものを思わせるようなワルツね 」
マスター  「彼は この曲の後半で たいへんめずらしい演奏を聴かせてくれていますよ。鍵盤の高いほうの音で 繊細なソロを取りつつ、これと同じフレーズを 口笛で なぞって ピアノとユニゾンで吹いてるんです 」
わたし   「本当だ、そういえば トゥーツ・シールマンスもギターを奏でるときに 口笛を合わせてユニゾンで吹いていたけど、そんな個性的なプレイを思い出しちゃった。ピアノだと こんなにも不思議な音響になるのね、オモシロイ 」

アル・ジャロウキャスリーン・バトル
マスター  「・・・では最後に、いつも『存在を主張している 』歌手と言えば? 」
わたし   「アル・ジャロウ(あるじゃろう! )ね。ふふふ・・・ 」
Al Jarreau Al Jarreau_ Tenderness (wea )
アル・ジャロウ「テンダネス 」
アル・ジャロウ(ヴォーカル )、マーカス・ミラー(ベース、キーボード )、スティーヴ・ガッド(ドラムス )、エリック・ゲイル(ギター )、ジョー・サンプル(ピアノ、エレクトリック・フェンダーローズ )、ニール・ラーセン(キーボード )、フィリップ・セス(シンセサイザー )、ジェイソン・マイルズ(キーボード )、ポウリーニョ・ダ=コスタ(パーカッション )、マイケル・ブレッカー(テナー・サックス ソロ )、マイケル・スチュアート(トランペット )、
収録曲:マシュ・ケ・ナダ、トライ・ア・リトル・テンダネス、ユア・ソング、マイ・フェイヴァリット・シングス、シーズ・リーヴィング・ホーム、サマータイム、ウィ・ガット・バイ、セイヴ・ユア・ラヴ・フォー・ミー、ユー・ドント・シー・ミー、ウェイト・フォー・ザ・マジック、ダイナソー、ゴー・アウェイ・リトル・ガール
音 盤:WEA(ワーナー WPCR-14 )1994年録音

マスター  「マーカス・ミラーのプロデュースで 1994年に発表された、アル・ジャロウの このスタジオ・ライヴ盤『テンダネス 』においても、“マイ・フェイヴァリット・シングス”、歌われていますよ。しかも 何と(この一曲だけですが )キャスリーン・バトルという女声オペラ歌手とのデュエットなんです。 ・・・と言っても、実は ぼく この人については あまり詳しく知らないんですが - 」
わたし  「マスター、クラシック界でバトル Kathleen Battleを知らない人はいないわよ。金色に輝くようなリリック・コロラトゥーラの黒人ソプラノ歌手で、今思えば80年代がその活躍のピークだったかしら。ヘルベルト・フォン・カラヤンが晩年になって 只一度だけウィーンのニューイヤー・コンサートの指揮台に立った時、ゲスト・ソロイストとして招かれ ヨハン・シュトラウスの『春の声 』を歌って話題になったり、名匠ジェイムス・レヴァインに重用されて メトロポリタン歌劇場はじめ世界中のオペラハウスに出演したり、リッカルド・ムーティ / ウィーン国立歌劇場の『フィガロの結婚 』(EMI )でのスザンナ役が好演だったかな。それでいてレパートリーは必ずしもクラシックだけに偏っていないことが 彼女の特色と言えるかしら 」
Kathleen Battle
キャスリーン・バトル Kathleen Battle
マスター   「そんなスゴイ人だったんですか! 今 奥さんにバトルについての知識を教わっていたら、ぼく ひとつ 解った気になりましたよ。やっぱり注目すべきはイントロダクションにおける女声ソプラノの“器楽的な”扱いではないでしょうか。だって本来“器楽的”な発声と言えば、従来アル・ジャロウ自身の多彩な持ち味のひとつでしたからね。プロデュースのマーカス・ミラーが、ジャロウとの対比的な目的で わざわざ世界的なオペラ歌手を起用した意図もそこにあったんじゃないですか 」
わたし    「ふんふん、オモシロイかも 」
マスター   「歌詞部分に入ってからの語り口などは さらに表情豊かです。何よりジャロウの技巧的なヴォーカルとの相性がこんなにも良かったというボーダーレスな組み合わせ結果が、ぼくには驚きでした。バトルの可憐な美しい声を機能的に扱う効果 - これは 聴く耳を持たないと決してわからないでしょうね 」
わたし    「このアルバムには かなり凄いオールスター・メンバーが集められているわね。他のナンバーでは、デヴィッド・サンボーン(アルト・サックス )やケニー・ギャレット(アルト・サックス )のソロも聴けるのね 」
マスター   「キーボードは、超ベテランのジョー・サンプルと名手ニール・ラーセンという豪華さですし、渋いプレイを聴かせる元スタッフの名ギタリスト エリック・ゲイル が生前参加した『最後のセッション録音 』としても、このアルバムの価値は高いんですよ 」
わたし    「あ! スタッフと言えば このドラムスって スティーヴ・ガッド じゃないの。素晴らしい訳だわ、このリズム。グルーヴィで さざ波のように自然なスイング感。今は亡きマイケル・ブレッカーテナー・サックスのソロでは16分音符の流れるようなシーツ・オブ・サウンドが聴けるけど、これに合わせて激しく打ちこむガッドのスポンティニアスな腕の確かさったら! 」
Steve Gadd(Steps 1979) Michael Brecker(Steps 1979)
(左 )スティーヴ・ガッド、(右 )マイケル・ブレッカー

マスター  「ジャズを聴いてきた おそらく全ての愛好家にとって、“マイ・フェイヴァリット・シングス”に コルトレーンを 連想しない人は いませんよ。JR東海の 素晴らしい 連作CM “そうだ 京都 行こう ”で、一貫してテーマ音楽として My Favorite Things が使われているのも、きっと これに トレイン(すなわち 電車 ) = コルトレーンを 連想する年齢層へのアピールを期待してのことと 勝手に深読みする ぼくの個人的な意見を さらに許して頂くならば、このレコーディングをプロデュースしたマーカス・ミラーには、偉大なコルトレーンへの敬意を込め、サックスでソロをとるマイケル・ブレッカーには 敢えてテナーではなく、ソプラノ・サックスを ぜひとも吹かせてほしかったです! 」
わたし  「それ、私も大賛成。マイケル(・ブレッカー )って、たしかジョニ・ミッチェルのツアー・ライヴに参加した時 ソプラノ・サックスに持ち替えて とても良い味出していたわよ。あー、きっと良かっただろーなー。だってコルトレーンったら、自身の代名詞とも言える“マイ・フェイヴァリット・シングス”のソロでは 常にソプラノ・サックスを使っていたものね 」

■ さて そこへ・・・
 朝食バイキングの看板が功を奏したのか、やっと待望のお客さまのご来店です! しかも 8人もの家族連れ御一行様、7人の子供たちに手を焼いているお母さんらしき人は、なんとジュリー・アンドリュース似 ではありませんか。 
ジュリー・アンドリュースと子どもたち
マスター   「(嬉し泣き )い、いらっしゃいませ~ 」
わたし    「よかったね マスター、お客さん 来てくれて! 」
マスター   「うんうん(コック帽をかぶり直して オムレツコーナーへ走る ) 」
子どもたち  「わー、美味しそうなものが いろいろあるなー 」
ジュリー・アンドリュース似  「ほらほら、きちんと並んでね。みんな 手は洗ったの? 」
マスター   「お子様たち、オムレツの焼き具合は いかがいたしましょう 」
子どもたち  「ねー、フレンチトーストはないの? フレンチトーストを焼いて! 」

100×100 絶句 by Schulz
マスター   「ふ、フレンチ・トースト・・・ 」
わたし    「ぷっ・・・ (激しく忍び笑い ) 」


 ・・・つづく ?

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