(1)歌曲 「岩の上の羊飼い 」 D.965

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら  ・・・ご想像ください。 今宵も 若きフランツ・シューベルトを囲む 恒例の音楽の集い (シューベルティアーデ ) が、彼の友人の父親である富裕な商人ゾンライトナー家のサロンにおいて まさに開かれようとしています。 しかし、どうしたことでしょう 肝心のシューベルト本人が ここに到着していないため、広いサロンに集まった聴衆 - 友人たちや招待客らは... 続きを読む

(2)弦楽五重奏曲 ハ長調D.956

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(2)弦楽五重奏曲ハ長調D.956       ・・・サロンでは、三人の演奏の素晴らしさに、惜しみない拍手が送られています。ピアニストのガヒーは、さきほどの歌曲の清浄な雰囲気を保持した 小さなピアノ・ソナタを一曲 選んで弾くことにしました。シューベルトピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664オルガ・トヴェルスカヤ (フォルテピアノ)録音:1997年5月録音原盤... 続きを読む

(3)休憩 ~ クーペルヴィーザー・ワルツ

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら (3)休憩 ~ クーペルヴィーザー・ワルツ     ・・・さて、今宵のリサイタルは 2部構成です。 ここで休憩に入る前、ヨーゼフ・フォン・シュパウンは、まるで先ほどのコンヴィクトの先生たちによる凄演の熱気を冷ますかのように、静かにピアノに近づくと 親友の作曲した短い小品を1曲、さらりと弾いたのでした。シューベルト楽興の時 第3番D.780オル... 続きを読む

(4)ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調D.929

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(4)ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929  今宵のシューベルティアーデは、主役を欠いたまま 進行しています。肝心かなめのフランツ・シューベルト自身が いまだに シューベルティアーデ会場であるゾンライトナー家の屋敷に到着していないのです。 一体いつまで休憩してるんだ、という不満の声、早く音楽を再開して、という催促の声などが サロンの彼方此... 続きを読む

(5)ゲーテの「魔王」を聴き比べる

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(5)ゲーテの「魔王」を聴き比べる“スケルツォ倶楽部”通信夫 「こんにちは、スケルツォ倶楽部 発起人です。毎度ご来場ありがとうございます。 ストーリー『架空のシューベルティアーデ』の途中ではございますが、ゾンライトナー邸宅の客間から ちょっと離れ、ここで『魔王』の興味深いディスクを ご紹介したいと思います」妻 「皆さんスミマセン。ここで夫... 続きを読む

(6)シューベルトの「魔王」を聴き比べる

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(6)シューベルトの「魔王」を 聴き比べる“スケルツォ倶楽部”通信妻 「こんにちは、前回に引き続き ストーリー『架空のシューベルティアーデ』の まだ途中ですが、『魔王』のディスクについて 夫がまだ語り足りないようなので 皆さまには ご迷惑とは思いますけど もうしばらく お付合いくださいねー。 ・・・ って ほーら、アナタ わたしが先にお詫びしと... 続きを読む

(7)アルペジオーネ・ソナタ D.821

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(7)アルペジオーネ・ソナタ D.821「・・・ ところで 幹事さん、フランツは まだ到着しないのかね」 突然 長身の紳士に 後ろから シュパウンは 声をかけられました。その声は 低いのによく通る、柔らかなバリトンです。驚いて振り返ると、そこには ウィーンで最も著名な宮廷歌手ミヒャエル・フォーグルが立っていました。彼は わざわざ主催者側が招いたアーテ... 続きを読む

(8)「冬の旅 」D.911 ~ エピローグ「音楽に寄せて An die Musik 」

   スケルツォ倶楽部架空のシューベルティアーデ  目次は こちら(8)最終回 「冬の旅 」D.911 ~ エピローグ「音楽に寄せて 」 ・・・いよいよ 今宵のシューベルティアーデも 大詰めです。  最後のプログラムは、シューベルトの熱心な支持者にして 年上の友人、ウィーンで 最も有名な歌手ミヒャエル・フォーグルが歌う 歌曲集「冬の旅」です。 予定では 作曲者のシューベルト自身が ピアノ伴奏を務めるはずだったので... 続きを読む